職業魔王にジョブチェンジ~それでも俺は天使です~
キャンディ・ポリス〜人形劇~
投稿時間に注目してください。おわかりいただけただろうか?2時22分
頑張りましたよ!!一時ぐらいにこの時間に投稿しようと思って、頑張って書き上げました。
書き終わったのが21分から22分に変わったちょっとあとだったので、ギリギリでした。
ホラー動画見ながら書いたので、ホラー寄りです。
「さあ、欲望の対価を貰おうか?――【暴食のアギト】」
そう言って、ずらした仮面から覗く瞳はすべてを見透かすように、澄んだ紅い光を宿していた。
 そして、一拍――クレアシオンの影から八匹の口だけの黒い龍が現れた。それぞれが、地の底から響くような唸りをあげ、ゆらゆらと獲物の隙を狙う肉食獣の様な威圧を放っている。
「――【纏い】」
彼の言葉に反応し、口だけしかない龍達は彼の足に絡みつき、スルスルと左右の腕まで上っていった。
腕に絡みついた龍達は、蠢いたあと、一つにまとまり、腕が二対の龍になる。
「【改変】――パペット」
龍が不自然に膨らむと、一瞬で縮まり、クマとウサギの人形を型どった。黒い布を赤い糸で縫い合わされていて、目には大きなボタンが使われている。赤い糸は縫い目の粗い巻きかがりで縫われており、目は取れかかっていて、お世辞にも可愛いとは言えない人形だった。
「ボク、グラちゃん(裏声)」
「ワタシ、ニーちゃん(裏声)」
『二人合わせてグラ&ニー』
周囲はなんとも言えない空気に包まれた。人質の女の子が、ママ、あれーと指差すと、見ちゃいけません、と目を隠され、銀行強盗たちは目を見合わせ、どうしようこの空気、と相談していた。
先程まで、急に現れた得体の知れない化物たちに圧倒され、張り詰めていたが緊張の糸が切れてしまったのだ。
ジンの目が輝いているあたり、同じ感性の持ち主なのだろう。
「動くな!!」
「ひっ!」
銀行強盗のリーダーはクレアシオンに銃わ効果がないとわかっているので人質達に銃口を向けた。クレアシオンに傾きかけた場の空気――主導権を取り戻そうとしたのだ。銀行強盗たちはリーダーの意図をくみっとってクレアシオンに背を向けないように三人が警戒しながら、残り二人が人質に銃口を向けた。
サブマシンガンの銃口を向けられた人質たちは恐怖に顔を歪め、震えるだけで何もできない。そして、強盗たちを刺激しないように、とすがるようにクレアシオンを見るが、
「それで人質を取ったつもりなのかな?ねぇ、ニーちゃん?(裏声)」
「なってないね。グラちゃん(裏声)」
そういって、クレアシオンは笑を貼り付け、ゆっくりと一歩を踏み出した。
「おい!!脅しじゃないぞ!?」
銀行強盗の一人が怒鳴るが、クレアシオンは笑を浮かべるだけで、歩みを止める気配はない。銀行強盗は自分が追い詰めているはずなのに、逆に自分が追い詰められているような感覚に陥っていた。
「やめて!!」
母親を人質に取られているジンが静止を呼びかけるが、やはり、クレアシオンは止まる気配はない。
「チッ、撃て!!」
近づいてくるクレアシオンに得体の知れない恐怖を感じ、人質を殺すように指示をだし、二人の強盗が動いた。
人質たちは叫び声を上げ、二人の強盗が引き金を引くが、銃声は響かなかった。
「おい!!何してるんだ?」
「わ、わかりません」
「撃てません!!」
引き金を引くが、カチカチと音を鳴らすだけで、一発も弾丸を出さない。
『だから言ったのに(ステレオ)――』「――いつまで、主導権を握っているつもりだ?」
ドッキ、と心臓を握られるような低く冷たい声が聞こえた瞬間、人質に向けていたサブマシンガンが紙のように音を立てて、潰れた。
「お前たちに選択肢はない」
「く、来るな!!」
「化物!!」
「死ね!!死んでくれ!!」
嘆願するような声で叫び、恐慌状態で、乱射した。撃たれた弾丸は見えない壁にめり込む様に何もない空中で止まった。
「クソ!」
カチカチ、と先ほどと違い、球切れを起し、引き金を引く音だけがなり、クレアシオンに向けて発砲していた三人は空になったマガジンを捨て、新しいマガジンを装着しようとしたが、
「いただきま〜す(裏声)」
「お腹すいた〜(裏声)」
グラちゃんとニーちゃんの顔が巨大化し、バクンっとそのマシンガンを食べた。バリバリとマシンガンを咀嚼する音が響く。三人の銀行強盗たちの手にはトリガーガードから先が無くなったサブマシンガンが握られている。
「うわぁぁ〜〜」
ここで、強盗たちの精神は耐え切れなくなった。何かトリックがあるかもしれないと思っていたが、どうでも良くなった。仕組みなんてどうでもいい、ただ、目の前の男が恐ろしかった。
そして、逃げようとして、足に違和感を感じた。何かに掴まれているような感覚。恐る恐る、自分たちの足元を見て、声にならない叫び声を上げた。
「嫌だ!いやだ!いやだいやだ……」
「主よ…」
「助けてくれ!」
黒い手に掴まれ、その場から、動けなくなったのだ。銀行強盗たちが動けず、駄々を捏ねる様に叫ぶもの、神に助けを求めるもの、命乞いをするもの、様々な反応を示すが、共通して、恐怖に飲まれていた。
その言葉を聞き、クレアシオンは惚れ惚れするような笑顔を見せた。それを許しだと捉え、ほっとした様に安心していたが、
「だぁーめ。言っただろ?選択肢は無いって」
口が裂けるように笑った瞬間、強盗たちの影から、黒い手が溢れ出て、全身を掴まれた。
そして――――
「いただきます(裏声)」
「バイバイ(裏声)」
銀行強盗たちの頭上に影がさした。
「やめ――」
バクンッ
「た、食べたのか?」
「ば、化物……」
静まり返っていた銀行の中が少しずつざわつき始めた。人質たちの目の前には銀行強盗とはまた違う恐怖の対象が現れたからだ。
「ああ、やっぱりいた」
クレアシオンが呟くと先程まで強盗たちを押さえていた黒い手が天井に伸び、すり抜けた。そして、何かを引きずり出した。
「違和感を感じたから、派手に動いてみたが……。お前の主はどこだ?」
現れたのは、ヤギの顔に黒い翼に槍のような返しのついたしっぽ――――典型的な人が想像するような悪魔だった。悪魔は黒い腕に抑え付けられ、恐怖に顔を歪めているが、クレアシオンを睨みつけていた。
「話すわけがないだろ!!私は何をされようが、口を割らない!!」
「そうか、ならいいや。自分で探す」
「え……?」
あっさりとしたクレアシオンの回答に拍子抜けした悪魔だったが、言葉は続かなかった。死人に口はないのだから――――
悪魔が最後に見たのは、興味なさげに見下ろすクレアシオンの目だった。目は口ほどに物を言う、と言う。その目は如実に語っていた。お前に価値など無い、と。
クレアシオンは途中から、この銀行強盗に悪魔が関与していることに気がついた。しかし、気づかなっかたのが問題だった。クレアシオンの感知能力なら、転移した瞬間気がつくはずだった。
だが、実際はかな気づかった。彼が気づかなっかたのは彼が油断していたからではなく、先ほどの悪魔が気配を消すのに特化していたからだ。気がついたのは、恐怖等の負のエネルギーがは自然に一箇所に集まっていたからだ。
おそらく、この最上位悪魔はミツバチのように人間を操り、事件を起し、負のエネルギーを集めていたのだろう。
「さて、どうするか……」
「ひっ!?」
悪魔の首をはねた刀を振って付着した血を払いながら、恐怖に染まった人質をどうするか、クレアシオンは頭を悩ませた。
ありがとうございました。
どっちが悪魔かわからないですね。
頑張りましたよ!!一時ぐらいにこの時間に投稿しようと思って、頑張って書き上げました。
書き終わったのが21分から22分に変わったちょっとあとだったので、ギリギリでした。
ホラー動画見ながら書いたので、ホラー寄りです。
「さあ、欲望の対価を貰おうか?――【暴食のアギト】」
そう言って、ずらした仮面から覗く瞳はすべてを見透かすように、澄んだ紅い光を宿していた。
 そして、一拍――クレアシオンの影から八匹の口だけの黒い龍が現れた。それぞれが、地の底から響くような唸りをあげ、ゆらゆらと獲物の隙を狙う肉食獣の様な威圧を放っている。
「――【纏い】」
彼の言葉に反応し、口だけしかない龍達は彼の足に絡みつき、スルスルと左右の腕まで上っていった。
腕に絡みついた龍達は、蠢いたあと、一つにまとまり、腕が二対の龍になる。
「【改変】――パペット」
龍が不自然に膨らむと、一瞬で縮まり、クマとウサギの人形を型どった。黒い布を赤い糸で縫い合わされていて、目には大きなボタンが使われている。赤い糸は縫い目の粗い巻きかがりで縫われており、目は取れかかっていて、お世辞にも可愛いとは言えない人形だった。
「ボク、グラちゃん(裏声)」
「ワタシ、ニーちゃん(裏声)」
『二人合わせてグラ&ニー』
周囲はなんとも言えない空気に包まれた。人質の女の子が、ママ、あれーと指差すと、見ちゃいけません、と目を隠され、銀行強盗たちは目を見合わせ、どうしようこの空気、と相談していた。
先程まで、急に現れた得体の知れない化物たちに圧倒され、張り詰めていたが緊張の糸が切れてしまったのだ。
ジンの目が輝いているあたり、同じ感性の持ち主なのだろう。
「動くな!!」
「ひっ!」
銀行強盗のリーダーはクレアシオンに銃わ効果がないとわかっているので人質達に銃口を向けた。クレアシオンに傾きかけた場の空気――主導権を取り戻そうとしたのだ。銀行強盗たちはリーダーの意図をくみっとってクレアシオンに背を向けないように三人が警戒しながら、残り二人が人質に銃口を向けた。
サブマシンガンの銃口を向けられた人質たちは恐怖に顔を歪め、震えるだけで何もできない。そして、強盗たちを刺激しないように、とすがるようにクレアシオンを見るが、
「それで人質を取ったつもりなのかな?ねぇ、ニーちゃん?(裏声)」
「なってないね。グラちゃん(裏声)」
そういって、クレアシオンは笑を貼り付け、ゆっくりと一歩を踏み出した。
「おい!!脅しじゃないぞ!?」
銀行強盗の一人が怒鳴るが、クレアシオンは笑を浮かべるだけで、歩みを止める気配はない。銀行強盗は自分が追い詰めているはずなのに、逆に自分が追い詰められているような感覚に陥っていた。
「やめて!!」
母親を人質に取られているジンが静止を呼びかけるが、やはり、クレアシオンは止まる気配はない。
「チッ、撃て!!」
近づいてくるクレアシオンに得体の知れない恐怖を感じ、人質を殺すように指示をだし、二人の強盗が動いた。
人質たちは叫び声を上げ、二人の強盗が引き金を引くが、銃声は響かなかった。
「おい!!何してるんだ?」
「わ、わかりません」
「撃てません!!」
引き金を引くが、カチカチと音を鳴らすだけで、一発も弾丸を出さない。
『だから言ったのに(ステレオ)――』「――いつまで、主導権を握っているつもりだ?」
ドッキ、と心臓を握られるような低く冷たい声が聞こえた瞬間、人質に向けていたサブマシンガンが紙のように音を立てて、潰れた。
「お前たちに選択肢はない」
「く、来るな!!」
「化物!!」
「死ね!!死んでくれ!!」
嘆願するような声で叫び、恐慌状態で、乱射した。撃たれた弾丸は見えない壁にめり込む様に何もない空中で止まった。
「クソ!」
カチカチ、と先ほどと違い、球切れを起し、引き金を引く音だけがなり、クレアシオンに向けて発砲していた三人は空になったマガジンを捨て、新しいマガジンを装着しようとしたが、
「いただきま〜す(裏声)」
「お腹すいた〜(裏声)」
グラちゃんとニーちゃんの顔が巨大化し、バクンっとそのマシンガンを食べた。バリバリとマシンガンを咀嚼する音が響く。三人の銀行強盗たちの手にはトリガーガードから先が無くなったサブマシンガンが握られている。
「うわぁぁ〜〜」
ここで、強盗たちの精神は耐え切れなくなった。何かトリックがあるかもしれないと思っていたが、どうでも良くなった。仕組みなんてどうでもいい、ただ、目の前の男が恐ろしかった。
そして、逃げようとして、足に違和感を感じた。何かに掴まれているような感覚。恐る恐る、自分たちの足元を見て、声にならない叫び声を上げた。
「嫌だ!いやだ!いやだいやだ……」
「主よ…」
「助けてくれ!」
黒い手に掴まれ、その場から、動けなくなったのだ。銀行強盗たちが動けず、駄々を捏ねる様に叫ぶもの、神に助けを求めるもの、命乞いをするもの、様々な反応を示すが、共通して、恐怖に飲まれていた。
その言葉を聞き、クレアシオンは惚れ惚れするような笑顔を見せた。それを許しだと捉え、ほっとした様に安心していたが、
「だぁーめ。言っただろ?選択肢は無いって」
口が裂けるように笑った瞬間、強盗たちの影から、黒い手が溢れ出て、全身を掴まれた。
そして――――
「いただきます(裏声)」
「バイバイ(裏声)」
銀行強盗たちの頭上に影がさした。
「やめ――」
バクンッ
「た、食べたのか?」
「ば、化物……」
静まり返っていた銀行の中が少しずつざわつき始めた。人質たちの目の前には銀行強盗とはまた違う恐怖の対象が現れたからだ。
「ああ、やっぱりいた」
クレアシオンが呟くと先程まで強盗たちを押さえていた黒い手が天井に伸び、すり抜けた。そして、何かを引きずり出した。
「違和感を感じたから、派手に動いてみたが……。お前の主はどこだ?」
現れたのは、ヤギの顔に黒い翼に槍のような返しのついたしっぽ――――典型的な人が想像するような悪魔だった。悪魔は黒い腕に抑え付けられ、恐怖に顔を歪めているが、クレアシオンを睨みつけていた。
「話すわけがないだろ!!私は何をされようが、口を割らない!!」
「そうか、ならいいや。自分で探す」
「え……?」
あっさりとしたクレアシオンの回答に拍子抜けした悪魔だったが、言葉は続かなかった。死人に口はないのだから――――
悪魔が最後に見たのは、興味なさげに見下ろすクレアシオンの目だった。目は口ほどに物を言う、と言う。その目は如実に語っていた。お前に価値など無い、と。
クレアシオンは途中から、この銀行強盗に悪魔が関与していることに気がついた。しかし、気づかなっかたのが問題だった。クレアシオンの感知能力なら、転移した瞬間気がつくはずだった。
だが、実際はかな気づかった。彼が気づかなっかたのは彼が油断していたからではなく、先ほどの悪魔が気配を消すのに特化していたからだ。気がついたのは、恐怖等の負のエネルギーがは自然に一箇所に集まっていたからだ。
おそらく、この最上位悪魔はミツバチのように人間を操り、事件を起し、負のエネルギーを集めていたのだろう。
「さて、どうするか……」
「ひっ!?」
悪魔の首をはねた刀を振って付着した血を払いながら、恐怖に染まった人質をどうするか、クレアシオンは頭を悩ませた。
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