職業魔王にジョブチェンジ~それでも俺は天使です~

黒水晶

閑話~俺、天使……だよね?~おまけ、強さ表

もしも、転生後のクレアシオンがアリアと話せたら、こんな事を聞くだろう、と言う話しです。


「なあ、アリア、俺は天使だよな?女神アリアの使いだよな?」

 クレアシオンは不安を感じていた。どこに行っても魔王、魔王と言われ、遂には職業が魔王になってしまった。おそらく、【悪魔の王】という意味の【魔王】ではないとは、クレアシオンも思っている。と、言うよりそうあって欲しいと願っていた。

「――そうですよ」
「そ、そうだよな、うん」

 アリアが笑顔で答えてくれて、彼は心底安心した。が、

「……神界の役所の書類上は」
「……え?」

 クレアシオンは聞き間違えか、と聞き直した。しかし、現実は非情かな……。

「今までの行いを思い出してください」
「……魔族を倒したり、邪神を倒したり?」

 クレアシオンは神界の仕事をきちんとやっていたつもりだ。

「……普段、仕事をサボったりしていて駄天使って呼ばれていたじゃないですか、魔王呼ばわりも、最初は不可抗力だったので、回りも魔王呼ばわりはしなかったのに、普段の行いのせいで、昔の事件のことを知らない人の中から、魔王と呼ぶ人も出てきたじゃないですか」
「……」

 彼は初めは頑張っていたが、無茶な仕事が多かった。勇者を殺した魔王や、勇者では対応できない魔王退治を回されていた。アリアと少しでも、一緒に居るために早く帰ろうと頑張って三日から一週間ぐらいでそれらをこなしていた。だが、対応が早く、被害が甚大になる前に食い止められていることと、アリアと一緒に居ることが気に入らない神々に目をつけられ【二泊三日の魔王狩り】や邪神退治を連続させられていた。こなせばこなすほど、仕事の難易度と回数が上がっていき、その事に疲れた彼は仕事のあと、帰るのを少し遅らして休んでいた。それが、他の天使や神にはサボっているように見えていただけである。

 成果をあげまくる彼を見て、嫉妬していた者たちが、彼が休んでいるのを見つけ、【駄天使】と陰口を叩いていた。

 勇者でも魔王を倒すのに数年から数十年、天使では、魔王を倒せず、下級神ですら、強い魔王に殺されたりして、神ですら、魔王一体に世界が滅ぼされたりすることもあるのに……、中級神以下の武神・魔神は邪神を倒せないと言うのに……。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 
 クレアシオンの称号・回りからの見られ方経歴

 見習い天使
   ↓
  駄天使
   ↓
 堕天使・偽りの魔王
   ↓
 傲慢な魔王
   ↓   
 強欲な魔王 
   ↓
 邪神殺しの魔王   
   ↓   
 悪神殺しの魔王
   ↓
 神界に宣戦布告せし魔王
   ↓
 暴食な魔王
   ↓
 神域の魔物の支配者
   ↓
 職業魔王 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 クレアシオンがまとめた強さ表

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※  
創造神

最上級武神・魔神  最上位邪神
                 鬼狐
上級武神・魔神   上位邪神   

最上級神

中級武神・魔神   中位邪神   神域の魔物

上級神       下位邪神

中級神         

下級武神・魔神   魔王     SSSランク 

下級神              

最上級天使     最上位悪魔  SSランク

上級天使      上位悪魔   Sランク

中級天使      中位悪魔

下級天使      下位悪魔   Aランク

                 Bランク

                 Cランク

                 Dランク

                 Eランク

                 Fランク
         
※場合によって、前後したりします。綺麗に横並びじゃなく、ある程度幅があります。同じ強さでも神は神器か【神殺し】の称号を持つものでしか、殺せないです。あくまでも単純な強さです。
同じ最上級神でも、上下関係や戦闘能力が何倍も違ったりします。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ありがとうございました。
強さ表はこれから書くときに目安にしようと考えていた物です。だいたい、これぐらいかな~っと

「職業魔王にジョブチェンジ~それでも俺は天使です~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く