TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
芸能人な転校生、来たる。
私、諸弓千佳と妹のメグちゃん、そしてお父さんとお母さんの四人が日本へ帰って来てから三ヶ月が経って、この桜望学園で過ごす四年目の春がやってきました。
今日から私と愛ちゃん、湖月ちゃんは四年生になり、毎度の如くクラス替えは無いのでいつものクラスメイトたちが教室に集まります。
ですが何やら始業式の今日は、いつもと違うようで。
「千佳ちゃん。なんか一個席増えてんねんけど、またマリーでも来てるん?」
「いや、流石にマリーでは無いでしょ。私は何も聞いて無いよ」
マリーたち従妹の皆とはあれから何通もメールでやり取りをしています。
この前もヒルデちゃんから毎日が空虚ですという怖い一言を頂いたのですが、私にどうしろと言うのか。
強く生きて欲しい所です。
「それじゃあまた転校生かな? 愛、仲良くなれたらいいなぁ」
「愛ちゃんなら大丈夫だよ!」
「ウチらも居るしな!」
どうしてまた私のクラスに? とも思いますが、マリーという実績から見て転校生でも馴染みやすいとかそんな理由でしょう。
女の子なら私が率先してサポートするしね!
それからまだ話しきれていないドイツの土産話や昨日のテレビの話をしているとチャイムが鳴り、私たちは席に着きました。
「はい皆さん、おはようございます。」
座ってからも席が近い子と話をしていると、少し遅れて柚梨ちゃんが教室へと入ってきました。
そして朝の挨拶の前に、期待の転校生が紹介されます。
「今日からこのクラスで一緒にお勉強する、転校生を紹介します。それでは皆原さん、入って来てください」
「はい!」
元気一杯に応答した転校生さんは、扉を開けて教壇へと歩いて行きます。
長い黒髪をツインテールにした、ツリ目だけど背筋がピンとしていてとても可愛らしい女の子。
うむ、美少女が増えるのは善きかな!
「それでは自己紹介をお願いします」
「はい。私は皆原祐里香って言います! もしかしたらテレビで見た事ある人も居るかもしれませんが、まだ駆け出しですが子役とアイドルをやらせてもらってます! 仲良くしてください!」
子役!? アイドル!?
むむ、そう言われるとテレビで見たことがあるような無いような……。
いや、これだけの美少女を忘れる訳が無いから見たことないや。
「はい、素晴らしい挨拶ありがとうございます。皆原さん……いえ、祐里香さんも言っていた通り彼女は芸能人でもあります。でも此処ではクラスメイトですので、皆さんも気兼ね無く仲良くしてくださいね」
そう言った柚梨ちゃんは、新たな美少女に目を輝かせていた私に視線を向けました。
「千佳ちゃん。祐里香さんはまだ不慣れなので、よろしくお願いします」
「わっかりました!」
手を額に当て敬礼のポーズを取り、寧ろやらせてくださいと言わんばかりのやる気を見せます。
こら湖月ちゃん、いつの間に席を立ったの?
堂々と私の斜め前でカメラを構えるでない、今は祐里香ちゃんの大事なシーンなんだから!
「え、えっと、もしかしてち、千佳ちゃん? も芸能人だったり?」
「あ、違うよ。湖月ちゃんの……この子のことはとりあえず気にしないでいいから。私、諸弓千佳。よろしくね!」
今も湖月ちゃんは様々なアングルからシャッターを切ってるけど、気にしない。
いや、もうなんていうか、慣れた。
「え、気にしないでって言われても……。えっと、さっきも言ったけど、皆原祐里香です」
一心不乱に写真を撮る湖月ちゃんに完全に引いている祐里香ちゃん。
大丈夫、君も直ぐ慣れるよ……。
日常茶飯事だから……。
「よろしく祐里香ちゃん!」
「い、いきなり名前呼び?」
「あっ駄目だった?」
「……別にいいわよ。なんだか友達っぽいし」
最後の方ゴニョゴニョ言ってるけど、残念だけど私には丸聞こえだよ?
「私のことは千佳って呼んでね!」
「え? ち……ち、千佳」
「うん! それでバッチリだよ! 記念に写真撮っておこう! 湖月ちゃん、祐里香ちゃんのツーショット撮って!」
「分かったで!」
「ちょ、ちょっと!! その、私そういうのNGなんだけど!」
あ、そうか。
芸能人だし、何処から写真が流出するか分からないもんね。
……あれ? 私の写真って流出どころでは無いのでは?
「大丈夫やで祐里香ちゃん。このカメラで撮った写真は理事長センセ特製のサーバーで厳重に保管されるから!」
「どういうことなの!? この学校ってそんなのあるの!?」
私も初耳なんだけど?
「だから気にせぇへんで写真撮ろや。あ、ウチは梅田湖月、よろしゅう!」
「あ、うん。よろしく……じゃなくて!!」
お、なんていうかこれ、楽だな。
これからは祐里香ちゃんもツッコミ要員だね!
「よし、それじゃあ撮るよ!」
とやかく言う祐里香ちゃんと肩を組んで、湖月ちゃんに向かってピースをします。
祐里香ちゃんは慌てていますが、私は構わず湖月ちゃんに向かって頷き、合図を出しました。
「ほないくでー! はいチーズ!」
こうして新たな転校生、祐里香ちゃんがやって来ました。
私たちの学園生活四年目、四年生の長い一年が始まります!
「あ、祐里香ちゃん目半開きになってるで」
「ええ!? ちょ、ちょっと待ってそれ消して!!」
今日から私と愛ちゃん、湖月ちゃんは四年生になり、毎度の如くクラス替えは無いのでいつものクラスメイトたちが教室に集まります。
ですが何やら始業式の今日は、いつもと違うようで。
「千佳ちゃん。なんか一個席増えてんねんけど、またマリーでも来てるん?」
「いや、流石にマリーでは無いでしょ。私は何も聞いて無いよ」
マリーたち従妹の皆とはあれから何通もメールでやり取りをしています。
この前もヒルデちゃんから毎日が空虚ですという怖い一言を頂いたのですが、私にどうしろと言うのか。
強く生きて欲しい所です。
「それじゃあまた転校生かな? 愛、仲良くなれたらいいなぁ」
「愛ちゃんなら大丈夫だよ!」
「ウチらも居るしな!」
どうしてまた私のクラスに? とも思いますが、マリーという実績から見て転校生でも馴染みやすいとかそんな理由でしょう。
女の子なら私が率先してサポートするしね!
それからまだ話しきれていないドイツの土産話や昨日のテレビの話をしているとチャイムが鳴り、私たちは席に着きました。
「はい皆さん、おはようございます。」
座ってからも席が近い子と話をしていると、少し遅れて柚梨ちゃんが教室へと入ってきました。
そして朝の挨拶の前に、期待の転校生が紹介されます。
「今日からこのクラスで一緒にお勉強する、転校生を紹介します。それでは皆原さん、入って来てください」
「はい!」
元気一杯に応答した転校生さんは、扉を開けて教壇へと歩いて行きます。
長い黒髪をツインテールにした、ツリ目だけど背筋がピンとしていてとても可愛らしい女の子。
うむ、美少女が増えるのは善きかな!
「それでは自己紹介をお願いします」
「はい。私は皆原祐里香って言います! もしかしたらテレビで見た事ある人も居るかもしれませんが、まだ駆け出しですが子役とアイドルをやらせてもらってます! 仲良くしてください!」
子役!? アイドル!?
むむ、そう言われるとテレビで見たことがあるような無いような……。
いや、これだけの美少女を忘れる訳が無いから見たことないや。
「はい、素晴らしい挨拶ありがとうございます。皆原さん……いえ、祐里香さんも言っていた通り彼女は芸能人でもあります。でも此処ではクラスメイトですので、皆さんも気兼ね無く仲良くしてくださいね」
そう言った柚梨ちゃんは、新たな美少女に目を輝かせていた私に視線を向けました。
「千佳ちゃん。祐里香さんはまだ不慣れなので、よろしくお願いします」
「わっかりました!」
手を額に当て敬礼のポーズを取り、寧ろやらせてくださいと言わんばかりのやる気を見せます。
こら湖月ちゃん、いつの間に席を立ったの?
堂々と私の斜め前でカメラを構えるでない、今は祐里香ちゃんの大事なシーンなんだから!
「え、えっと、もしかしてち、千佳ちゃん? も芸能人だったり?」
「あ、違うよ。湖月ちゃんの……この子のことはとりあえず気にしないでいいから。私、諸弓千佳。よろしくね!」
今も湖月ちゃんは様々なアングルからシャッターを切ってるけど、気にしない。
いや、もうなんていうか、慣れた。
「え、気にしないでって言われても……。えっと、さっきも言ったけど、皆原祐里香です」
一心不乱に写真を撮る湖月ちゃんに完全に引いている祐里香ちゃん。
大丈夫、君も直ぐ慣れるよ……。
日常茶飯事だから……。
「よろしく祐里香ちゃん!」
「い、いきなり名前呼び?」
「あっ駄目だった?」
「……別にいいわよ。なんだか友達っぽいし」
最後の方ゴニョゴニョ言ってるけど、残念だけど私には丸聞こえだよ?
「私のことは千佳って呼んでね!」
「え? ち……ち、千佳」
「うん! それでバッチリだよ! 記念に写真撮っておこう! 湖月ちゃん、祐里香ちゃんのツーショット撮って!」
「分かったで!」
「ちょ、ちょっと!! その、私そういうのNGなんだけど!」
あ、そうか。
芸能人だし、何処から写真が流出するか分からないもんね。
……あれ? 私の写真って流出どころでは無いのでは?
「大丈夫やで祐里香ちゃん。このカメラで撮った写真は理事長センセ特製のサーバーで厳重に保管されるから!」
「どういうことなの!? この学校ってそんなのあるの!?」
私も初耳なんだけど?
「だから気にせぇへんで写真撮ろや。あ、ウチは梅田湖月、よろしゅう!」
「あ、うん。よろしく……じゃなくて!!」
お、なんていうかこれ、楽だな。
これからは祐里香ちゃんもツッコミ要員だね!
「よし、それじゃあ撮るよ!」
とやかく言う祐里香ちゃんと肩を組んで、湖月ちゃんに向かってピースをします。
祐里香ちゃんは慌てていますが、私は構わず湖月ちゃんに向かって頷き、合図を出しました。
「ほないくでー! はいチーズ!」
こうして新たな転校生、祐里香ちゃんがやって来ました。
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