TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
千佳と恵と、VSメイド親子。
目が覚めたら、そこは知らない天井だった。
……いや、天井どころか天蓋だった。
「天蓋付きのベッドなんて、まるでお姫様にでもなったみたい」
私とメグちゃんに割り当てられた寝室には、豪華な天蓋付きのダブルベッドでした。
ドイツでも相変わらず隣で寝ているメグちゃんを起こさないように、ベッドから這い出る。
家のベッドとはお値段の桁が違うであろう柔らかさから泣く泣く離れ、壁に掛かっているこれまた高そうな装飾の時計を見ると二つの針は真っ直ぐ上を向いていました。
「……もうお昼じゃん!」
昨日はこの豪邸、通称リーネルト邸に着いてから皆との顔合わせをして、そのまま寝室に通されて寝ました。
どうやら深夜に食堂に集まっていた皆は、全員親戚だそうです。
なんだか全体に可愛い女性が多かったなぁという印象ですが、それは後々紹介しましょう。
そしてやっと私がドイツに来た理由が判明しました。
数週間後に行われるリーネルト家のお祖母ちゃん、つまりお父さんのお母さんであるエミーリア・フォン・リーネルトさんのお誕生日パーティーという事で集まったらしいのですが、どうして私にはその内容が伝わらなかったのか……。
些か疑問ではありますが、今から私はどうすればいいんだろう?
昨日此処まで案内してもらったから食堂への道は覚えてるんだけど、皆起きてるかな?
「うーん、どうしよう」
「お嬢様。御用でしょうか?」
「うおぁっ!?」
突然扉の向こうから声が!
ソロリソロリと扉に近付くと、ノックの音が。
「お嬢様?」
「あ、はい。入っていいですよ」
「失礼致します」
入ってきたのは、ヒルデちゃんの扮するメイドさんともう一人のメイドさんは……。
「千佳、おはようなのだわ」
「ベアトさ」
「ちゃん」
「……ベアトちゃん、おはよう」
「お嬢様、おはようございますですわ!」
「ヒルデちゃんもおはよう」
どうみても姉妹にしか見えない娘のヒルデちゃんと母親のベアトちゃんでした。
二人共クラシカルなメイド服がとても似合っていて、是非お世話して欲しい。
「あら、妹様はまだ眠っておられるのですわね」
「まだ寝かせておくのだわ?」
「その疑問形はおかしいと思うよ。うーん、飛行機の中で十時間くらいは寝たはずだし起こそっか」
「それではお着替えの準備をさせていただきますわ。お嬢様は妹様をお願いしますわ」
「うん」
「私は何をすればいいのだわ?」
「お母さんはお水を用意してください。朝は喉を潤したくなるものですわ」
「はーい」
どうやらベアトちゃんは新米メイドらしい。
というか、遊びでやってるのかな?
それに較べてヒルデちゃんはバリバリのベテラン感がある。
何故か足音も立たないしね!
「メグちゃん朝、いや昼だよー」
「うみゅぅ、おねえちゃぁ」
「可愛いけど起きてー」
「ん、んん? お姉ちゃん?」
「お姉ちゃんだよー。ヒルデちゃん達来てるから、着替えよう?」
「うんぅ、わかったー」
寝惚ける可愛いメグちゃんの手を取って、二人でベッドに腰掛けます。
「それではお着替えのお手伝いをさせていただきますわ」
「いただくのだわ」
メイド親子が可愛い洋服を持ってにじり寄って来ました。
「いや、自分で着替えれるよ?」
「れるよぉ?」
私と目を擦っているメグちゃんが抵抗します。
「問答無用ですわ!」
「だわ!」
「き、きゃああ!?」
「な、何が起きてるのー? お姉ちゃああああん!」
「あぁ、お嬢様の下着姿可愛かったですわぁ」
「千佳も恵も、すべすべぷにぷにな肌だったのだわ!」
勝負は私達の負けでした……。
ぐすん、相手が女の子とは言え下着姿にひっぺがされてしまいました。
もうお嫁にいけません。
(うちらがおるで!)
(そうだよ!)
ああ、頭の中で湖月ちゃんと愛ちゃんの声が。
頑張る、ファンクラブの皆の為にも頑張るよ!
肉食のメイドさん達に負けない!
「今日の夜はわたくしの部屋で一緒に寝ますわよ!」
「食べられる! メグちゃん、逃げよう!」
「うん、お姉ちゃん!」
そうして私達はヒルデちゃんとベアトちゃんに追いかけられながら、食堂へと向かうのでした。
……いや、天井どころか天蓋だった。
「天蓋付きのベッドなんて、まるでお姫様にでもなったみたい」
私とメグちゃんに割り当てられた寝室には、豪華な天蓋付きのダブルベッドでした。
ドイツでも相変わらず隣で寝ているメグちゃんを起こさないように、ベッドから這い出る。
家のベッドとはお値段の桁が違うであろう柔らかさから泣く泣く離れ、壁に掛かっているこれまた高そうな装飾の時計を見ると二つの針は真っ直ぐ上を向いていました。
「……もうお昼じゃん!」
昨日はこの豪邸、通称リーネルト邸に着いてから皆との顔合わせをして、そのまま寝室に通されて寝ました。
どうやら深夜に食堂に集まっていた皆は、全員親戚だそうです。
なんだか全体に可愛い女性が多かったなぁという印象ですが、それは後々紹介しましょう。
そしてやっと私がドイツに来た理由が判明しました。
数週間後に行われるリーネルト家のお祖母ちゃん、つまりお父さんのお母さんであるエミーリア・フォン・リーネルトさんのお誕生日パーティーという事で集まったらしいのですが、どうして私にはその内容が伝わらなかったのか……。
些か疑問ではありますが、今から私はどうすればいいんだろう?
昨日此処まで案内してもらったから食堂への道は覚えてるんだけど、皆起きてるかな?
「うーん、どうしよう」
「お嬢様。御用でしょうか?」
「うおぁっ!?」
突然扉の向こうから声が!
ソロリソロリと扉に近付くと、ノックの音が。
「お嬢様?」
「あ、はい。入っていいですよ」
「失礼致します」
入ってきたのは、ヒルデちゃんの扮するメイドさんともう一人のメイドさんは……。
「千佳、おはようなのだわ」
「ベアトさ」
「ちゃん」
「……ベアトちゃん、おはよう」
「お嬢様、おはようございますですわ!」
「ヒルデちゃんもおはよう」
どうみても姉妹にしか見えない娘のヒルデちゃんと母親のベアトちゃんでした。
二人共クラシカルなメイド服がとても似合っていて、是非お世話して欲しい。
「あら、妹様はまだ眠っておられるのですわね」
「まだ寝かせておくのだわ?」
「その疑問形はおかしいと思うよ。うーん、飛行機の中で十時間くらいは寝たはずだし起こそっか」
「それではお着替えの準備をさせていただきますわ。お嬢様は妹様をお願いしますわ」
「うん」
「私は何をすればいいのだわ?」
「お母さんはお水を用意してください。朝は喉を潤したくなるものですわ」
「はーい」
どうやらベアトちゃんは新米メイドらしい。
というか、遊びでやってるのかな?
それに較べてヒルデちゃんはバリバリのベテラン感がある。
何故か足音も立たないしね!
「メグちゃん朝、いや昼だよー」
「うみゅぅ、おねえちゃぁ」
「可愛いけど起きてー」
「ん、んん? お姉ちゃん?」
「お姉ちゃんだよー。ヒルデちゃん達来てるから、着替えよう?」
「うんぅ、わかったー」
寝惚ける可愛いメグちゃんの手を取って、二人でベッドに腰掛けます。
「それではお着替えのお手伝いをさせていただきますわ」
「いただくのだわ」
メイド親子が可愛い洋服を持ってにじり寄って来ました。
「いや、自分で着替えれるよ?」
「れるよぉ?」
私と目を擦っているメグちゃんが抵抗します。
「問答無用ですわ!」
「だわ!」
「き、きゃああ!?」
「な、何が起きてるのー? お姉ちゃああああん!」
「あぁ、お嬢様の下着姿可愛かったですわぁ」
「千佳も恵も、すべすべぷにぷにな肌だったのだわ!」
勝負は私達の負けでした……。
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頑張る、ファンクラブの皆の為にも頑張るよ!
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