中二病の異世界生活 ~魔族に崇拝されてます~

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どうやら初日を終えるらしい

 結局視点を移せずに、頭にアリスがお風呂から出てきた。とてもスッキリとした表情をしている。事後ではない。ドグマの脳内メモリーに珍しく画像で保存された。

「お風呂気持ちよかったあ」

 ちなみにアリスの服装はフリルが付いた薄ピンク色のネグリジェだ。なぜネグリジェにしたのか。それはドグマのみぞ知る。透けてはいない。

「そこに座れ」

「うん!」

 アリスが木の丸椅子に座る。ドグマは、アリスが椅子に座ったのを確認すると冷蔵庫の扉を開いた。冷蔵庫から取り出されたのは、ハンドガンを一回り大きくしたような形状の物。どこからどう見てもドライヤーである。意味不明である。

 ドグマはアリスの背後に回り、濡れた金髪をドライヤーで乾かし始める。

「ふにぁあ、あったかあい」

 アリスが心地よさそうに目を細めた。ドグマの脳内メモリーにムービーだけでなく触覚情報も保存されていく。

「ふあぁぁあ。むにゅぅ。すうぅ」

 アリスの髪を乾かし終わる頃には、アリスはドグマに寄りかかり寝てしまっていた。ちなみにドグマは鎧を着ている。痛くは無いのだろうか。

「転装」

 鎧が瞬時に黒Tシャツと黒ズボンに変化した。どうやらドグマも気になっていたらしい。

「すぅ、すぅ」

 ドグマは無言でアリスを見つめる。よもや襲う訳ではあるまい。

 ドグマは無言でアリスを抱き上げた。所謂お姫様抱っこである。そのまま二階にある部屋に運ばれた。キングサイズのベッドが一つだけ置かれている寝室だ。よもや襲う訳ではあるまい。

 ドグマはアリスをベッドに寝かせた。掛布団をかけると、ドグマは一階に戻り風呂へ直行した。

 ドグマの風呂はカットする。風呂に視点は移せたとだけ言っておこう。

 ドグマは、アリスが寝ているベッドに潜り込んだ。よもや襲う訳ではあるまい。

「んんぅ、ドグマしゃまぁ」

 アリスの寝顔を見つめるドグマ。アリスの背中に手を回した。よもや襲う訳ではあるまい。

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