最強のFラン冒険者
円滑に進めるお話の仕方
<a href="//655400.mitemin.net/i227812/" target="_blank"><img src="//655400.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i227812/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
大陸勢力図
「これはまずいな……」
俺は一人愚痴る。
身体強化魔法は、魔法書に書かれてる限りでは初級魔法という事もあり身体能力を1.5倍から2倍にすると書かれていたが俺が使った為にどうやらその定説を覆してしまったようだった。ただおかげで視力も強化したからなのか王都の姿も小さくなっていくのがよく見えた。
「このまま大気圏行ったら死ぬかもしれないな」
ふと、そんな事も思いついたがまあすでに60年近く生きてるし問題ない。
そんな俺の意思を否定するかのように減速していき今度は落下し始めた。
「お、おう……」
雲を突き抜けて後、一瞬黒い空が見えたと思ったら落下したのだ。
こんな高さから降りての着陸など考えた事もなかった。
まだ体の周囲には白い光が舞ってる。
「問題はどこに落下するかなんだが」
一人呟きながらも下を見たが視界内には真っ暗な大海原しか見えない。
どんだけ跳躍して移動したんだよと一人突っ込みを入れたが舟の輪郭が見えてきた。
よく見るとマストの上に居た半裸の船員ぽいのが俺を見つけて何か言っているようだが、落下のために風でよく聞こえない。
きっとなんだあれは―とか言ってるに違いない。
それよりも夜に海には落ちたくない。
こんな速度で舟に激突したら舟が大変な事になるんだろうなと思いながらも、体に魔力を集めていく。
まぁ自然災害にあったと思って諦めてくれ!
その瞬間、ガレー船の中央部が吹き飛んだ。
ずいぶん騒がしい声が聞こえてくるが俺は立ち上がると周囲を見渡した。
どうやら少し気絶してたらしい。
「沈没はしてないようだな」
俺は首を左右に動かして体に異常がないか見ていく。
体には異常はなかったが、洋服が全部吹き飛んでた。
つまり今の俺は裸だった。
「いったい何がおきたんだい!」
海洋国家ルグニカの第7王女エメラスは、突然激しく舟が揺れた事で目を覚ましていた。
甲板に出ると、数人の船員が駆け寄ってくる。
「え、エメラス様。大変です、空から裸の女が襲撃してきました!」
「はあ?あんた酒飲んでるんじゃないだろうね?」
エメラスはまたコイツ酒飲んでるのか?と心の中で突っ込みを入れていた。
それにエメラスは信じられなかった。
今は、来月行われる国王選抜レースのために航路チェック中だったのだ。
世界最強軍事国家の帝政国ですら、国王選抜レースの際には手を出して来ないと言うのにそんな時期に手を出してくるなど狂人以外の何者でもない。
まさしく海上世界最強と名高い海洋国家ルグニカに喧嘩を売ってるとしか思えなかった。
「早く案内しな!」
エメラスは部下に案内させると目を見開いた。
中央甲板が綺麗に吹き飛んでおり貯蔵していた水、食料も綺麗さっぱり消えていた。
これを狙ってやったのなら相手は相当のやり手だとは思ったが目の前にいる裸の女を見てそれは無いなとエメラスは思った。
そんなエメラスの葛藤を余所に草薙と男達はずっと睨み合っていた。
男達は草薙の発育のいい女体をじっと見ていただけと言い換えてもいいかもしれない。
草薙は途中から現れた海賊服を身に纏った女を怪訝な目で見ながら考察していく。
そんな草薙に対して女は口を開いた。
「アンタ、何も……」
途中で言葉が止まった事から俺の裸を見て驚いたのだろう。
俺も驚いたさ、摩擦でワンピースが全部燃えたからな。
「私か?私は……」
なんと言えばいいのだろう……。
俺が彼女の立場ならいきなり現れた女が裸だったら固まるだろう。
「と………とりあえずその女を捕まえな!」
真っ当な判断だとは思った。
それに俺としてもその対応は大変助かる。
男が俺の腕を捕まえたのを確認する。
「痛いです。話してください!正当防衛で反撃しますね」
ニコリと俺は笑う。
そして体中を魔力で強化していく。
今度は、体中に巡らす魔力はかなり落としておくがどの程度がいいのだろう。
とりあえずは、1万が上級魔法師の力らしいのでその40%くらいでいいのか?
俺は腕を掴まれたまま腕を振るう。
男は後方に転がっていくが、この程度では弱いのか?
なら最初に魔力を測定した1000万、その1%でやってみるか?
「まずは1%で様子見だ」
体中がこれでもかと緑色に光り輝くと俺を取り囲んでいた男達の視線が俺と海賊ルックの女の間を行ったり来たりしてし始めた。
そんな中、女はゆっくりと倒れていった。
おかしら―と言う声も聞こえたが俺、まだ何もしてないんだけどな?
俺はその女に近づくとどうやら失神していたようだ。
男達は何故か俺に近づいてこようとしない。
俺は溜息をつく。
これでは、お話(物理)で相手の譲歩を引き出せないじゃないか。
なら話し合いでするしかないか……。
とりあえず設定をどうするかだが、あれでいくか?
「えー、コホン。かいぞ……海の勇敢な男性達よ。私の名前は海神クサナギと言います。
今回、顕現しましたが何分人の世界に顕現するのは初めてだった事もあり勇敢な男性達に迷惑をかけたかと思いますが、私に力を貸してはくれませんか?」
俺が語ると男達はコイツは何を言ってるんだ?と言う目で見てきたがそれは気にしない。
俺だってそんな事を急に言われたらコイツ正気か?と突っ込みを入れる。
そう、心の中で全力で突っ込む。
俺は男達が注目する中、舟の縁までいき近くに落ちていたというか俺が激突した時に弾け飛んだであろう鉄くずを手にとる。
大きさは拳くらいの大きさ。
「さあ、見てみなさい。これが海神の力(物理)です!」
1%しか振っていなかった魔力を40%まで高めて海の彼方へ投擲する。
投擲された鉄は衝撃波を伴いながら海面に激突し巨大な水柱を作り上げた。
俺は、男達へ振り返りニコリと微笑むと勇敢で精悍な勇者である海の男達はガタガタと感激と嬉しさのあまり体を震わせていた。
どうやら平和的に物事を進める事が出来るようで俺は安心した。
大陸勢力図
「これはまずいな……」
俺は一人愚痴る。
身体強化魔法は、魔法書に書かれてる限りでは初級魔法という事もあり身体能力を1.5倍から2倍にすると書かれていたが俺が使った為にどうやらその定説を覆してしまったようだった。ただおかげで視力も強化したからなのか王都の姿も小さくなっていくのがよく見えた。
「このまま大気圏行ったら死ぬかもしれないな」
ふと、そんな事も思いついたがまあすでに60年近く生きてるし問題ない。
そんな俺の意思を否定するかのように減速していき今度は落下し始めた。
「お、おう……」
雲を突き抜けて後、一瞬黒い空が見えたと思ったら落下したのだ。
こんな高さから降りての着陸など考えた事もなかった。
まだ体の周囲には白い光が舞ってる。
「問題はどこに落下するかなんだが」
一人呟きながらも下を見たが視界内には真っ暗な大海原しか見えない。
どんだけ跳躍して移動したんだよと一人突っ込みを入れたが舟の輪郭が見えてきた。
よく見るとマストの上に居た半裸の船員ぽいのが俺を見つけて何か言っているようだが、落下のために風でよく聞こえない。
きっとなんだあれは―とか言ってるに違いない。
それよりも夜に海には落ちたくない。
こんな速度で舟に激突したら舟が大変な事になるんだろうなと思いながらも、体に魔力を集めていく。
まぁ自然災害にあったと思って諦めてくれ!
その瞬間、ガレー船の中央部が吹き飛んだ。
ずいぶん騒がしい声が聞こえてくるが俺は立ち上がると周囲を見渡した。
どうやら少し気絶してたらしい。
「沈没はしてないようだな」
俺は首を左右に動かして体に異常がないか見ていく。
体には異常はなかったが、洋服が全部吹き飛んでた。
つまり今の俺は裸だった。
「いったい何がおきたんだい!」
海洋国家ルグニカの第7王女エメラスは、突然激しく舟が揺れた事で目を覚ましていた。
甲板に出ると、数人の船員が駆け寄ってくる。
「え、エメラス様。大変です、空から裸の女が襲撃してきました!」
「はあ?あんた酒飲んでるんじゃないだろうね?」
エメラスはまたコイツ酒飲んでるのか?と心の中で突っ込みを入れていた。
それにエメラスは信じられなかった。
今は、来月行われる国王選抜レースのために航路チェック中だったのだ。
世界最強軍事国家の帝政国ですら、国王選抜レースの際には手を出して来ないと言うのにそんな時期に手を出してくるなど狂人以外の何者でもない。
まさしく海上世界最強と名高い海洋国家ルグニカに喧嘩を売ってるとしか思えなかった。
「早く案内しな!」
エメラスは部下に案内させると目を見開いた。
中央甲板が綺麗に吹き飛んでおり貯蔵していた水、食料も綺麗さっぱり消えていた。
これを狙ってやったのなら相手は相当のやり手だとは思ったが目の前にいる裸の女を見てそれは無いなとエメラスは思った。
そんなエメラスの葛藤を余所に草薙と男達はずっと睨み合っていた。
男達は草薙の発育のいい女体をじっと見ていただけと言い換えてもいいかもしれない。
草薙は途中から現れた海賊服を身に纏った女を怪訝な目で見ながら考察していく。
そんな草薙に対して女は口を開いた。
「アンタ、何も……」
途中で言葉が止まった事から俺の裸を見て驚いたのだろう。
俺も驚いたさ、摩擦でワンピースが全部燃えたからな。
「私か?私は……」
なんと言えばいいのだろう……。
俺が彼女の立場ならいきなり現れた女が裸だったら固まるだろう。
「と………とりあえずその女を捕まえな!」
真っ当な判断だとは思った。
それに俺としてもその対応は大変助かる。
男が俺の腕を捕まえたのを確認する。
「痛いです。話してください!正当防衛で反撃しますね」
ニコリと俺は笑う。
そして体中を魔力で強化していく。
今度は、体中に巡らす魔力はかなり落としておくがどの程度がいいのだろう。
とりあえずは、1万が上級魔法師の力らしいのでその40%くらいでいいのか?
俺は腕を掴まれたまま腕を振るう。
男は後方に転がっていくが、この程度では弱いのか?
なら最初に魔力を測定した1000万、その1%でやってみるか?
「まずは1%で様子見だ」
体中がこれでもかと緑色に光り輝くと俺を取り囲んでいた男達の視線が俺と海賊ルックの女の間を行ったり来たりしてし始めた。
そんな中、女はゆっくりと倒れていった。
おかしら―と言う声も聞こえたが俺、まだ何もしてないんだけどな?
俺はその女に近づくとどうやら失神していたようだ。
男達は何故か俺に近づいてこようとしない。
俺は溜息をつく。
これでは、お話(物理)で相手の譲歩を引き出せないじゃないか。
なら話し合いでするしかないか……。
とりあえず設定をどうするかだが、あれでいくか?
「えー、コホン。かいぞ……海の勇敢な男性達よ。私の名前は海神クサナギと言います。
今回、顕現しましたが何分人の世界に顕現するのは初めてだった事もあり勇敢な男性達に迷惑をかけたかと思いますが、私に力を貸してはくれませんか?」
俺が語ると男達はコイツは何を言ってるんだ?と言う目で見てきたがそれは気にしない。
俺だってそんな事を急に言われたらコイツ正気か?と突っ込みを入れる。
そう、心の中で全力で突っ込む。
俺は男達が注目する中、舟の縁までいき近くに落ちていたというか俺が激突した時に弾け飛んだであろう鉄くずを手にとる。
大きさは拳くらいの大きさ。
「さあ、見てみなさい。これが海神の力(物理)です!」
1%しか振っていなかった魔力を40%まで高めて海の彼方へ投擲する。
投擲された鉄は衝撃波を伴いながら海面に激突し巨大な水柱を作り上げた。
俺は、男達へ振り返りニコリと微笑むと勇敢で精悍な勇者である海の男達はガタガタと感激と嬉しさのあまり体を震わせていた。
どうやら平和的に物事を進める事が出来るようで俺は安心した。
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