むかしばなし
その外は消失の痛みを
「ここから出ていってもらおうか」
【グァァァァァ!!!またしても…!またしても我はぁァァァァ!!!】
【許さん、許さん!許さん!!許さん!!!我を邪魔し、我を受け入れない掃き溜め以下の神が!!ここから先の時代は我が支配する!いや、いいや、ここから全ての事象を変えて幾重もの壁を超え、頂上でただ胡座をかく我以上の神霊全てを従える筈がぁぁぁぁ!!!!邪魔だ!邪魔だぁぁぁぁ!!!消えてしまえェェェェェ!!!】
「騒々しいぞ」
光の波動のようなものを放つ左手の温かい声の主、それに当たったのか重苦しい声が消えてあたりは春の陽気のように暖かくなる。
「これで悪神はこの世界には当分の間現れまい。さて…大丈夫かい?」
ありがとうございます
貴方は一体誰ですか?
「ふむ…王子の力の持ち主と言えば分かると思うが」
…もしかして全能なる神?
「如何にも、君にとっては父のような存在だろうね私は」
なんでここに現れたんですか?
「君の身体に異常があったからね、姿を出すことが出来たのは城に住まう亡霊と森の生き物のおかげだろうが…ともかく、君は多くのもの達か救いの慈悲を受けている」
亡霊…私が手にかけた人達…
「おっと、過去に起きたことはやり直せない、それは全能が全てを否定する事だ。君が今思ったことは正しいことだが、それは叶えられない」
そうなの。
「あぁ…残念だが私にはそんな力はない。全能なのに全てを託してしまった私ではね」
それで…これで助かるの?
神様が私を助けてくれるの?
「…それについてだが、残念だが君は消えなければならない…」
え?
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