むかしばなし
都合の良い作りもの
「な、なんで…」
ベオが口にしたそれにシエラ、『』は答える。
「いやはや…最初に言ったじゃないですか、あの世に行くことを拒否できるって。私はそういった恩恵を得ているって」
シエラの顔と口、さっきのリイナと同じように語るその姿に、今度こそ絶望するベオ。
「いやそれにしても、まさかホムンクルスがまだ生きているなんて…」
そう言って右手に持つ剣で自分の左手を切り落とす。
アッサリと簡単に。
すると、地面に落ちた腕や血が浮かび上がり、シエラの左腕の切断面にピッタリとくっつく。
「ほう…なるほどこれは不死ですか、しかも神性ゼロなところからあの王子の神通力では無いところを見ると、これは後から付与されたものか…」
ブツブツと考察を始める『』。
言葉が出ずに唖然と…いや死んだように固まるベオ。
「まさか…これもあの錬金術師の計らいでしょうか…憎たらしい、神に仇なす存在がここまでホムンクルスに肩入れするとは…でも、これはこれで良いです。私がこれになれば神を降ろすのも簡単に済みそうですし」
『ヴヴィヴヴヴヴーー…』
「はいはい、では始めましょうか」
淡々と異形に返事してから彼らは動き出す。
もうベオ達は眼中にもなかった。
「…まてよ貴様ら」
言いながらベオはフラフラと剣を持って歩き出す。
でも。
「邪魔ですので拘束してください」
シエラの格好で黒い異形に一言命令しただけで異形の体から無数の腕が伸びてきてベオの体を押さえつける。
地面に倒されたベオが憤怒の表情でまだ何か言おうとしたが、その口も顔も黒い手が覆ってしまう。
それを見て安心したシエラはすぐに作業に戻る。
「では始めましょうか」
ベオが口にしたそれにシエラ、『』は答える。
「いやはや…最初に言ったじゃないですか、あの世に行くことを拒否できるって。私はそういった恩恵を得ているって」
シエラの顔と口、さっきのリイナと同じように語るその姿に、今度こそ絶望するベオ。
「いやそれにしても、まさかホムンクルスがまだ生きているなんて…」
そう言って右手に持つ剣で自分の左手を切り落とす。
アッサリと簡単に。
すると、地面に落ちた腕や血が浮かび上がり、シエラの左腕の切断面にピッタリとくっつく。
「ほう…なるほどこれは不死ですか、しかも神性ゼロなところからあの王子の神通力では無いところを見ると、これは後から付与されたものか…」
ブツブツと考察を始める『』。
言葉が出ずに唖然と…いや死んだように固まるベオ。
「まさか…これもあの錬金術師の計らいでしょうか…憎たらしい、神に仇なす存在がここまでホムンクルスに肩入れするとは…でも、これはこれで良いです。私がこれになれば神を降ろすのも簡単に済みそうですし」
『ヴヴィヴヴヴヴーー…』
「はいはい、では始めましょうか」
淡々と異形に返事してから彼らは動き出す。
もうベオ達は眼中にもなかった。
「…まてよ貴様ら」
言いながらベオはフラフラと剣を持って歩き出す。
でも。
「邪魔ですので拘束してください」
シエラの格好で黒い異形に一言命令しただけで異形の体から無数の腕が伸びてきてベオの体を押さえつける。
地面に倒されたベオが憤怒の表情でまだ何か言おうとしたが、その口も顔も黒い手が覆ってしまう。
それを見て安心したシエラはすぐに作業に戻る。
「では始めましょうか」
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