むかしばなし
向かう
「お嬢様、今日はどうかなさいましたか?」
セイレンが廊下の隅で天井を仰いでいたシエラを見つけると尋ねる。
シエラは「あぁ…」と短く答えると、何も言わずにセイレンに背を向けて歩いて行ってしまう。
不思議に思うセイレンはいつもと違うシエラを不思議に思いながら、いつもよく分からないと片付けて前日の洗濯物をシエラの部屋に仕舞いに行く。
その道中廊下の窓を拭いていたベオがいたので彼にシエラの事を言ってみた。
「ベオさん、なんかシエラお嬢様の様子がいつもと違う気がするけど、何か知っていませんか?」
「へ? ……うーん、私もよく分からないですね。でもシエラさんなら私たちが少しでも会話すればいつも通りになりますよ」
「そんなものでしょうか…」
「そんなものですよ。何なら今からシエラさんと少し会話してきますよ」
「うーん……そうですね、私はこの衣服を片付けないといけないので、それならベオさんに任せてみますよ」
悩みながらもベオの忠告が今の現状では正しいと思ったセイレンはベオにお礼を言ってから洗濯物をしまいに行く。
笑顔で見送ったベオは窓を拭いていた布を廊下に置き、いつも通りの足取りでセイレンが来た方へと向かった。
セイレンが廊下の隅で天井を仰いでいたシエラを見つけると尋ねる。
シエラは「あぁ…」と短く答えると、何も言わずにセイレンに背を向けて歩いて行ってしまう。
不思議に思うセイレンはいつもと違うシエラを不思議に思いながら、いつもよく分からないと片付けて前日の洗濯物をシエラの部屋に仕舞いに行く。
その道中廊下の窓を拭いていたベオがいたので彼にシエラの事を言ってみた。
「ベオさん、なんかシエラお嬢様の様子がいつもと違う気がするけど、何か知っていませんか?」
「へ? ……うーん、私もよく分からないですね。でもシエラさんなら私たちが少しでも会話すればいつも通りになりますよ」
「そんなものでしょうか…」
「そんなものですよ。何なら今からシエラさんと少し会話してきますよ」
「うーん……そうですね、私はこの衣服を片付けないといけないので、それならベオさんに任せてみますよ」
悩みながらもベオの忠告が今の現状では正しいと思ったセイレンはベオにお礼を言ってから洗濯物をしまいに行く。
笑顔で見送ったベオは窓を拭いていた布を廊下に置き、いつも通りの足取りでセイレンが来た方へと向かった。
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