むかしばなし
探検
朝食を食べてから二度寝をしたシエラが起きたのは2時間後のお昼過ぎのことだった。
ベッドから外を見ても天気は相変わらず荒れており、まだ時間が経ってないのかと不安になった。
暇である。
そう思ったシエラは廊下に出ると城内を見回ろうとすることにした。
シエラはここ数百年もの間城内を見回るといった行為をしたことが少なく、今日はやる事も無く使用人も一定の部屋で洗濯をしているはず。
自身の行動を見る物がいないのでなんとも都合がいい。
シエラはそう考えて1人勝手に探検を開始した。
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シエラはまず父がいた部屋に入る。
この部屋は領主時代…彼女が父を殺した時から何も手をつけてない部屋であり、雇った野盗達やあのセイレンですらシエラの命令でこの部屋には誰も入ってはいけないことになっている。
久しぶり、約百年ぶりの父の部屋に入るとシエラは口元を押さえる。
「埃っぽい…」
何年も開かずの部屋だったので部屋は埃で充満していた。
いくら城の記憶で備品が壊れないようになっていても埃を抑えることはできない。そのため部屋は綺麗に当時のままになっているが埃が散乱するといった不可解な現象が起きている。
シエラはそんな部屋に顔を歪ませながら進む。
シエラの父が愛用していた机に腰掛けると彼女は父に関することを思い出せるだけ思い出してみる。
 
父が初めて私に本をくれたこと。
あの時の御伽話はとても面白かった。
私のために特注で剣を作ってくれたこと。
今でもアレは私の愛刀だ
私のために使用人の殺害を黙認してくれたこと。
あの時は楽しみ……。
ふと何かが引っかかった。
なんだか奇妙なものがシエラの思い出の中にあった。
200年も前のことだというのに、どうして気がつかなかったのか。
「なんなの……この気持ちの悪い感じは…」
だがその正体はまだ分からない。
すぐさまシエラは父の机の書物を漁り始めた。
その疑問の答えがあると直感で悟ったからなのか、答えはすぐに見つかった。
ベッドから外を見ても天気は相変わらず荒れており、まだ時間が経ってないのかと不安になった。
暇である。
そう思ったシエラは廊下に出ると城内を見回ろうとすることにした。
シエラはここ数百年もの間城内を見回るといった行為をしたことが少なく、今日はやる事も無く使用人も一定の部屋で洗濯をしているはず。
自身の行動を見る物がいないのでなんとも都合がいい。
シエラはそう考えて1人勝手に探検を開始した。
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シエラはまず父がいた部屋に入る。
この部屋は領主時代…彼女が父を殺した時から何も手をつけてない部屋であり、雇った野盗達やあのセイレンですらシエラの命令でこの部屋には誰も入ってはいけないことになっている。
久しぶり、約百年ぶりの父の部屋に入るとシエラは口元を押さえる。
「埃っぽい…」
何年も開かずの部屋だったので部屋は埃で充満していた。
いくら城の記憶で備品が壊れないようになっていても埃を抑えることはできない。そのため部屋は綺麗に当時のままになっているが埃が散乱するといった不可解な現象が起きている。
シエラはそんな部屋に顔を歪ませながら進む。
シエラの父が愛用していた机に腰掛けると彼女は父に関することを思い出せるだけ思い出してみる。
 
父が初めて私に本をくれたこと。
あの時の御伽話はとても面白かった。
私のために特注で剣を作ってくれたこと。
今でもアレは私の愛刀だ
私のために使用人の殺害を黙認してくれたこと。
あの時は楽しみ……。
ふと何かが引っかかった。
なんだか奇妙なものがシエラの思い出の中にあった。
200年も前のことだというのに、どうして気がつかなかったのか。
「なんなの……この気持ちの悪い感じは…」
だがその正体はまだ分からない。
すぐさまシエラは父の机の書物を漁り始めた。
その疑問の答えがあると直感で悟ったからなのか、答えはすぐに見つかった。
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