スクールライフCREATORs

石原レノ

疲労困憊

「明日の放課後から担当部活に回ってもらいます。確認する事は展示物の内容と規模、進行状況。内容について不適切なものがあった場合は、なるべく早く私に伝えること……解散」
生徒会長の篠飛良凪咲しのひらなぎさの掛け声により、集められた生徒会メンバー+僕は会議室を後にする。手に持った紙には、僕が担当する部活の名前が書かれていた。
「演劇部と音楽部と合唱部か…なんか多い気がするな」
「そりゃ私達もですよ。先輩と組めたから少しはサボれるかもだけど」
そんなことを口走ったのは、他の誰でもない琉歌だった。この口ぶりから、僕と短刀が被っているらしい。
「ゆっかは…げっーー」
「そ、そんな事言わないで下さいです!私だって嫌なんですから!」
一体どんな部活が当たってしまったのか、ゆかりは青い顔に涙を浮かべていた。
「そ、そんなに嫌なのか……」
とりあえずその部活については聞かないことにした…………後悔する気がしたから。
「放課後にはまたここに一旦集合して、そこから各部活を回るみたいなので……先輩、逃げないで下さいよ?」
出来ることなら逃げ出したいのだが、こんな性格上逃げることは出来なかった。僕は嫌々頭を立てに降って、フラフラとしながら教室へと足を運んだ。 

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