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クラス《農民》の俺最強

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こんにちは種、さらば森

 今さらだけどコボルトの攻撃で死ななかったな。そこまで紙装甲じゃないのか?いや、俺のVITは0だ。最低値だ。つまりコボルトが弱いってことか。なるほど。

 それはさておき、この森綺麗だな。木漏れ日が地面に当たったりして、なんか、その、いい感じだ。語彙が無くても言いたいことはわかるだろう。つまりそんな感じだ。

「そいっ!」

 近くにいたゴブリンを通り過ぎるついでにシャベルで殴って倒していく。今まで通りゴブリンが溶けていった。

「ん?なんだこれ」

 そのまま先に進もうと思ったけど、ゴブリンがいた場所に何かが落ちたので立ち止まって見てみる。
 これは、ポーチか?そういえばさっきのゴブリンがくたびれたポーチを肩に提げていた気もしないでもないような気が……

「別にいいか」

 今までのゴブリンだとこんなことは無かったんだけどな。レアドロップか?とりあえず中を見てみよう。

「これは……種?それと紙か」

 とても大きな種だ。黒色でつやつやとしている。それに両手で持たないと手が震えるくらい重い。なんの種だ、これ?
 一緒に入れられていた紙は折り畳まれていて、表面にでかでかと運営からのメッセージと書かれていた。……運営よ、それでいいのか。

 運営からのメッセージは、次のような物だった。
 曰く、生産職のクラスにはそれぞれのクラスにしかない特別なイベントがあるよと。初めてのイベントでのみこの紙が同時に手に入るよと。

「はあ」

 生産職と戦闘職の釣り合いを取るためなのか解らないけど、本当にこの手段しか無かったのか?いつか生産職贔屓が過ぎると戦闘職から苦情が来そうだけど……

 ま、まあ、その時はその時だろう。俺が知ったことじゃない。

 それにしても、この種が農民専用のイベントってことだよな。農民なんだから種は畑に植えるべきなんだろうな。ただ持ち運ぼうにもストレージに入れられない。

――――
???の種《種》
特殊アイテム。ストレージ収納不可。
――――

 種の説明を見てもわからん。これはこれ以上の探索を諦めて一旦ホームに戻るしかないか。

 さらば!森の奥地よ!

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