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クラス《農民》の俺最強

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森を探索してみる

 トールさんに一言挨拶してから自宅のボロ小屋に戻る。今の時間は12時過ぎだ。さて、何をするか。畑はとりあえず小麦が収穫できるのを待たなくちゃいけない。さらに、俺が発注したクエストをまだ誰も受けてくれてないみたいだ。

 こういうときは探索でもしてみるか。鉄のシャベルさえあれば雑魚モンスターは大体倒せるからな。1度でも攻撃受けたら死ぬ紙装甲だけど。

「そうと決まったらさっそく行くか!」

 シャベルを装備し直してと。走って森へ突撃だ!



「そぉい!」

 森に入ってすぐの所にゴブリンがいたからそのままシャベルを突き刺す。心臓を貫かれたゴブリンは空気に溶けていった。

「やっぱりゴブリンは弱いな。レベル1だったし、こんなもんか」

 周りを見渡すと、昨日来たときとは違い人が増えたように感じるな。ゴブリンを一撃で倒す人も多くいる。素手で戦ってる人もいるな。あの人のクラスは格闘家だろう。ゴブリンの顔を殴って一撃で倒している。
 1日でプレイヤー全体のレベルがかなり上がってるみたいだ。やっぱり戦闘職はちょっと戦える程度の生産職とは違うってことか。

 とりあえずさらに進んでみる。今日は昨日行かなかった森の奥に行ってみるか。
 森の奥へ進むほどプレイヤーの姿が少なくなっていく。他のプレイヤーが多かったお陰でここまでモンスターと遭遇しなかったのだが、ちらほらとモンスターを見かけるようになった。初めて見るモンスターもいることだし、戦ってみるか。

[コボルト Lv 2]

 そのモンスターの頭の上に表示されたカーソルによると、このモンスターはコボルトというらしい。見た目は二足歩行して服を着た大型犬だ。犬種はなんだろう。黒っぽいような焦げ茶っぽいような毛の色だ。武器は持ってないな。よし。

「よっ、せい!」

 シャベルを振り上げてコボルトの脳天に叩き付ける……つもりが地面に叩き付けてしまった。ザッと小さな音が鳴りシャベルが地面に刺さる。

 そして脇腹に衝撃。視界に現在の体力を示す“4”が表示される。

「イタッ、くは無いけど変な感じっ」

 ゲームだから痛覚は無い。しかし衝撃だけはあるから変な感じっ。VRゲームあるあるだ。MakersOnlineもその例に洩れないらしい。
 コボルトは降り下ろしたシャベルを避けて俺の脇腹を殴っていた。って、一撃で6ダメージかよ!もう一発食らったら死ぬぞ!

 シャベルを振り直す隙は……もちろん無さそうだ。考えてる時間ももうない。こうなったら、よしっ

「せぇいっ!」

 地面に刺さったシャベルから手を放し、コボルトの腹を殴る。手に布団を殴ったような感触が伝わってきた。コボルトがお腹を抱えてうずくまる。
 シャベルを持ち直して、動きが鈍ったコボルトに振り下ろす。頭から赤い光を散らし、コボルトは溶けていった。

『レベルアップ! 4→5』

「おっ、レベルアップした」

 危なかったー。レベルアップしたお陰でHPも全回復したな。コボルトは気を付ければたぶんノーダメージで勝てるだろうし、もう少し奥まで進んでみるか。

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