一般人に魔王をしろと言われても
1-19.私は港に行くと思って楽しみにしてたんです
それで、俺は確かに港に行きたいと言ったはずなのだが、
檻に入れられた魔物やボロ雑巾を被ったような衣服の人たち、
その周りは逆に綺羅びやかな衣装で着飾った貴族のような人たちが値段は幾らになるのだとか、新しい入荷はあるのだとかとても胸糞な団欒している。
「港に行くんじゃなかったのか?」
俺は直ぐに西の方へ向かってくれると思っていたのだが向かった先は南側。
ヤケに静かな通りを真っ直ぐ行った先にたどり着いた場所は明らかに人に一番最初に案内したい場所ワースト1位を取りそうな場所でしたとさ。
「今港に行ってもなにもないからねー。キミも誰もいない港見てもおもしろくないでしょ? お昼頃には定期船が帰って来るからそのタイミングで行こうと思ってたんだ。」
とは言え、一応彼女なりに考えての事らしいがだからと言って奴隷市場にやってくるのはどうなんだ。
まぁ確かに珍しい光景ではあるのだけど、元の世界で奴隷なんて見たことないし。
外国だとまだ有るって聞くがさすがに日本から出たこともないしさっぱりだ。
「とは言え、なにを見たものやら。」
キョロキョロと周りを見ても貴族とか金持ちっぽいのと奴隷を売ってる商人しかいないしな。
奴隷たちもみんな目が死んでる状態だし良さそうなものなんて一つもない。
魔物も一部のアイテムとスキルで人間でも扱えるようになるって言ってたしな。
「おぉ…これはスゴい、ハーピィの上位種ですか。」
「お客様はお目が高い。コイツは先日仕入れたばかりでしてね、調教も済ませておりませんがもし、この場でお買い上げしてくださるなら色を付けさせていただきますよ?」
あちらでは上位種のモンスターの売り買いをしている。
さすがに徴で召喚出来る物を全部見たわけじゃないが確かにあれは召喚に結構マナが必要だったな。
上位の魔物まで奴隷として隷属させられるって考えると割りと条件さえ揃えばボス級なんかも従えさせられるって事だろうか?
「なぁ、サクラ。サモナーってどこまで魔物を従えさせられるか知ってるか?」
「んー、モンスターならほとんど出来るんじゃないかな。上位種になるほど難易度は上がるって言うけど……、ボクが見た中だとデーモンとか天狐とかかなー。」
ということはやっぱりボス級でも行けるということだ。
最悪の考えとしてはこっちで召喚出来るネームド個体、それを捕獲されると相当ヤバそうだが。
ユニークも仲間にするなら俺自らでテイムするしかないってシーラから言われてたっけか。スキルもないのにどうするんだ?
その辺も帰ってからレーラと話してみるとするか。
「サンキュー。って事はここにいる奴隷の魔物ってほとんど捕まえられたって事か?」
「そーそー、一般の人はあんまり寄らないけど冒険者にとっては此処もけっこう必要な場所だったりするのだよ。」
俺とは違いサクラの方は奴隷について否定的な感情はほとんどなさそうだ。
むしろ食ってくためには必要だってことなんだろうな。
否定的な事ばっか言ってもつまらんし、それなら少し考えを変えてみることにするか。
そう考えるとだ、こっちの金を入手するのに自分のダンジョンで魔物を生成して此処に売りに来るっていうのは割りとありなんじゃないだろうか。
上位種でなくてもスライムや吸血蝙蝠なんかを売るだけでも金策になりそうだし。
「……よーし、飽きた。それじゃあそろそろ次行っちゃおー。」
あれこれ考え始め、暇そうな商人を捕まえて魔物の相場について話していると一人放置されたサクラがつまらなそうにこちらの腕を引いて来る。
しかも力が強いので文字通り引き摺られる事になる。
「いたいいたいいたいっ! わかったから着いてくから離してくれ!!」
実際、聞きたい事は聞けたし問題もないのだがそれにしたって強引すぎる。
見た目のまんま子供っぽい所もあるのは大変可愛らしいと思うのだが中身はフィジカル全振りなんだから加減して欲しいもんだ。
とりあえず魔物に関して奴隷として売るなら蜘蛛女種にしろ動く人形種にしろ兎に角どういう形であれ女性の姿をしたモンスターが一番高く。
次いで人間のみでは困難な力作業が出来るトロールやゴーレム、騎乗なんかにも使えるケンタウロスや飛行も可能なガルーダなんかの魔物も相当高く買い取ってくれるらしい。
逆に強すぎるデーモン種やドラゴン種の魔物なんかは値段が下がるどころか管理が出来ないためほとんど引き取ってもももらえないらしい。
一部そういった特殊な魔物を扱ってくれるモノ好きもいるらしいので顧客として個人で交渉する必要があるとのこと。
だいたいは想像通り、それ以外にもオークションに出すといった方法もあるらしいがそちらは教えてもらえなかった。
あの商人も知らないか、参加するにしろ出品するにしろ今の俺じゃあなにか足りないって事だろ。
これから奴隷売買に手を出すかどうか、わからないが念のため覚えておくに越したことはなさそうだ。
檻に入れられた魔物やボロ雑巾を被ったような衣服の人たち、
その周りは逆に綺羅びやかな衣装で着飾った貴族のような人たちが値段は幾らになるのだとか、新しい入荷はあるのだとかとても胸糞な団欒している。
「港に行くんじゃなかったのか?」
俺は直ぐに西の方へ向かってくれると思っていたのだが向かった先は南側。
ヤケに静かな通りを真っ直ぐ行った先にたどり着いた場所は明らかに人に一番最初に案内したい場所ワースト1位を取りそうな場所でしたとさ。
「今港に行ってもなにもないからねー。キミも誰もいない港見てもおもしろくないでしょ? お昼頃には定期船が帰って来るからそのタイミングで行こうと思ってたんだ。」
とは言え、一応彼女なりに考えての事らしいがだからと言って奴隷市場にやってくるのはどうなんだ。
まぁ確かに珍しい光景ではあるのだけど、元の世界で奴隷なんて見たことないし。
外国だとまだ有るって聞くがさすがに日本から出たこともないしさっぱりだ。
「とは言え、なにを見たものやら。」
キョロキョロと周りを見ても貴族とか金持ちっぽいのと奴隷を売ってる商人しかいないしな。
奴隷たちもみんな目が死んでる状態だし良さそうなものなんて一つもない。
魔物も一部のアイテムとスキルで人間でも扱えるようになるって言ってたしな。
「おぉ…これはスゴい、ハーピィの上位種ですか。」
「お客様はお目が高い。コイツは先日仕入れたばかりでしてね、調教も済ませておりませんがもし、この場でお買い上げしてくださるなら色を付けさせていただきますよ?」
あちらでは上位種のモンスターの売り買いをしている。
さすがに徴で召喚出来る物を全部見たわけじゃないが確かにあれは召喚に結構マナが必要だったな。
上位の魔物まで奴隷として隷属させられるって考えると割りと条件さえ揃えばボス級なんかも従えさせられるって事だろうか?
「なぁ、サクラ。サモナーってどこまで魔物を従えさせられるか知ってるか?」
「んー、モンスターならほとんど出来るんじゃないかな。上位種になるほど難易度は上がるって言うけど……、ボクが見た中だとデーモンとか天狐とかかなー。」
ということはやっぱりボス級でも行けるということだ。
最悪の考えとしてはこっちで召喚出来るネームド個体、それを捕獲されると相当ヤバそうだが。
ユニークも仲間にするなら俺自らでテイムするしかないってシーラから言われてたっけか。スキルもないのにどうするんだ?
その辺も帰ってからレーラと話してみるとするか。
「サンキュー。って事はここにいる奴隷の魔物ってほとんど捕まえられたって事か?」
「そーそー、一般の人はあんまり寄らないけど冒険者にとっては此処もけっこう必要な場所だったりするのだよ。」
俺とは違いサクラの方は奴隷について否定的な感情はほとんどなさそうだ。
むしろ食ってくためには必要だってことなんだろうな。
否定的な事ばっか言ってもつまらんし、それなら少し考えを変えてみることにするか。
そう考えるとだ、こっちの金を入手するのに自分のダンジョンで魔物を生成して此処に売りに来るっていうのは割りとありなんじゃないだろうか。
上位種でなくてもスライムや吸血蝙蝠なんかを売るだけでも金策になりそうだし。
「……よーし、飽きた。それじゃあそろそろ次行っちゃおー。」
あれこれ考え始め、暇そうな商人を捕まえて魔物の相場について話していると一人放置されたサクラがつまらなそうにこちらの腕を引いて来る。
しかも力が強いので文字通り引き摺られる事になる。
「いたいいたいいたいっ! わかったから着いてくから離してくれ!!」
実際、聞きたい事は聞けたし問題もないのだがそれにしたって強引すぎる。
見た目のまんま子供っぽい所もあるのは大変可愛らしいと思うのだが中身はフィジカル全振りなんだから加減して欲しいもんだ。
とりあえず魔物に関して奴隷として売るなら蜘蛛女種にしろ動く人形種にしろ兎に角どういう形であれ女性の姿をしたモンスターが一番高く。
次いで人間のみでは困難な力作業が出来るトロールやゴーレム、騎乗なんかにも使えるケンタウロスや飛行も可能なガルーダなんかの魔物も相当高く買い取ってくれるらしい。
逆に強すぎるデーモン種やドラゴン種の魔物なんかは値段が下がるどころか管理が出来ないためほとんど引き取ってもももらえないらしい。
一部そういった特殊な魔物を扱ってくれるモノ好きもいるらしいので顧客として個人で交渉する必要があるとのこと。
だいたいは想像通り、それ以外にもオークションに出すといった方法もあるらしいがそちらは教えてもらえなかった。
あの商人も知らないか、参加するにしろ出品するにしろ今の俺じゃあなにか足りないって事だろ。
これから奴隷売買に手を出すかどうか、わからないが念のため覚えておくに越したことはなさそうだ。
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