地理

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グライフトゥルム王国
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グライフトゥルム王国
・国名の由来：“鷲獅子の塔”
・位置：大陸北西部
・大きさ：東西約１５００ｋｍ、南北９００ｋｍ。
・人口：約２５０万人。
・特徴：
　中央から東部に穀倉地帯があり、人口の七割が集中。北部はガイストヴェルデやヘクサローンなどの深い森林地帯。西部はヴォルケ山地と森林地帯となっている。南部にはヴァイスホルン山脈がある。

　王都は中央にあるシュヴェーレンブルクで人口約２０万人の城塞都市。シュヴェーレンブルクは大陸公路の西の端に当たり、商業都市でもある。また、最古の国家として様々な書籍を有しており、学術都市の一面もある。近隣の友好国グランツフート共和国からは留学先として人気が高い。
　第二の都市がマルクトホーフェンで人口１０万人。その他にノルトハウゼン（人口５万人）、ヴェストエッケ（人口５万人）などの城塞都市がある。また、東部に自治都市ヴィントムント（人口２０万人）があり、商業ギルドツンフトが実質的な統治を行っている。

　中央から東部の平原地帯は肥沃な土地だが、開発されているのは大都市周辺のみであり、その他は街道沿いに僅かに開拓村がある程度である。これは大動乱時代に減った人口が回復せず、街道付近以外に魔素溜まりが多くあり、開拓しようとしても魔獣の被害が大きく、進まないためである。これは他の国にも言える。

　東のゾルタート帝国とは戦争状態であり、南東に位置するグランツフート共和国とは同盟関係にある。南方のレヒト法国とは西の国境で紛争はあるものの、戦争状態ではない。
　王国軍は２５万と言われているが、常備軍は王都に２万と東の要衝ヴェヒターミュンデ城に１万が常駐し、これが王国の直轄軍となる。
　この他はマルクトホーフェン５千、ヴェストエッケ３千、ノルトハウゼン３千。他は各領地に数百単位で分散している貴族領の軍３万がいる。また、臨時の徴兵により集められる兵力が王家直轄地５万、その他貴族領の保有兵力７万となり、総兵力は１８万となる。

　六ヶ国の中で最も長い千年の歴史を誇るが、国力は六ヶ国中五番目。新興のゾルタート帝国との国力比は２：５と言われているが、グランツフート共和国との同盟とシュヴァーン河により戦線を維持できている。

　現国王は四十八代国王フォルクマーク十世。王妃はアラベラ。国内は有力な貴族が派閥を作っている。アラベラは王都の北に領地を持つ有力貴族マルクトホーフェン侯爵家出身で、元第二王妃。第一王妃マルグリットは７年前の一二〇九年にアラベラにより暗殺。


ゾルダート帝国・オストインゼル公国
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ゾルダート帝国
・国名の由来：“兵士”
・位置：大陸北部中央～北東部
・人口：５００万人
・大きさ：東西１６００ｋｍ、南北１１００ｋｍ
・概要：
　エンデラント大陸最大の国家。５０年前に勃興した新興国でリヒトロット王国を滅亡させ、現在の版図を確立した。
　北部と南部は険しい山岳地帯。中央の草原地帯は乾燥しているため農業に向かず、西側のシュヴァーン河近くと東側のザフィーア湖周辺に人口が集中する。
　南部のベーゼシュトック山地は鉱物資源が豊富であり、開発が進められている。

　元々傭兵団が国を興し、当時の大国リヒトロット王国から独立して共和制を敷いた。その後、帝政に移行。このため、力こそ正義という風潮が強い。

　リヒトプレリエ大平原には遊牧民が多く住み、帝国から半独立状態で暮らしている。
　北公路ノルトシュトラーセはリヒトロット王国時代は通商街道であったが、グライフトゥルム王国やグランツフート共和国との国交断絶により、寂れた街道となっている。


オストインゼル公国：
・国名の由来：“東の島” 
・位置：大陸東部のオストインゼル島
・人口：１００万人
・概要：
　首都はオストパラスト。元々はリヒトロット王国の一部であったが、ゾルダート帝国が建国された際に独立を果たした。帝国からの侵略を防ぐため公国を名乗り、帝国に朝貢している。総兵力５万人の小国で、険しい山岳地帯と狭い国土から国力は六ヶ国の中で最低。
　ガオナァハイム山脈には「真理の探究者ヴァールズーハー」の魔導師の塔がある。
　独自の文化を形成し、東方武術が発達した。このため、達人と呼ばれる武人が多く住み、武力は侮れない。
　また、帆船が発達しているため、海上交易が盛んで、水軍も存在する。


レヒト法国・グランツフート共和国
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レヒト法国：
・国名の由来：“法”
・位置：大陸南西部
・大きさ：東西１０００ｋｍ、南北１０００ｋｍ
・人口：３００万人
・概要：
　首都は聖都レヒトシュテットで約１千年前に始まったトゥテラリィ教を国教する宗教国家。
　総兵力４０万でゾルタード帝国に次ぐ国力を持つ大国。
　中央部のガルゲンベルク山脈周辺は魔物が多く住むため、中央部以北は開発が進んでいない。水資源が豊かなスマラクト湖から南に人口が集中する。
　東西南北に教区があり、四聖獣の名を冠した教会が支配する。最高権力者は法王。現法王はアンドレアス八世。
　聖堂騎士団２万が国軍の主力。その他は各貴族領の騎士団や兵団。
　聖職者と世俗貴族との二重支配となっており、国民は貧しい。そのため、外征を行えず、グライフトゥルム王国との国境紛争程度しか発生していない。
　守護神（＝管理者）の降臨まで清貧に過ごすという教義だったが、当初の理想は失われ、都合のよい聖典を作り出し、民衆を支配している。このため次第に腐敗し、約４００年前に特権階級である聖職者に反発した者たちによりグランツフート共和国が独立。
　独立当初は戦闘が絶えなかったが、現状は大陸公路による交易を優先させるため、休戦状態。
　グライフトゥルム王国とは西部のヴェストエッケ付近の領有を巡り紛争が絶えない。


グランツフート共和国：
・国名の由来：“栄光の守り”
・位置：大陸南部中央
・大きさ：東西１０００ｋｍ、南北１０００ｋｍ
・人口：２２０万人
・概要：
　首都はゲドゥルト。約４百年前にレヒト法国から独立。
　首都周辺から北デュレハイデ高原の南までが豊かな農業地帯であり、食料輸出国となっている。
　北部のヴァルケンカンプは商業都市として栄えているが、ゾルダート帝国の南下の兆しが見えたため、常時三万の兵力が駐屯している軍事拠点ともなっている。
　北部のデュレハイデ高原は地味に乏しい荒地だが、大陸公路の中継地点として人の往来は多い。
　独立時にグライフトゥルム王国の支援を受けたため、友好関係にある。特にゾルダート帝国が南方に興味を示し始めたため、グライフトゥルム王国へ積極的に支援している。
　フォルタージュンゲルは魔物の巣窟となっており、絶えず国軍が討伐に当たっているが、追いつかず、狩人組合イェーガーツンフトに依頼している。フォルタージュンゲルには魔窟ベスティエネストと呼ばれるダンジョンのようなものがあり、イェーガーたちが魔物を間引いて報奨金を得ている。


シュッツェハーゲン王国
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シュッツェハーゲン王国
・国名の由来：“射手の垣根”
・位置：大陸南東部
・人口：２８０万人
・概要：
　王都はシュッツェハーゲン。総兵力３５万でレヒト法国に次ぐ第三位の国力を持つ。
　豊かな自然と鉱物資源に恵まれた強国で、天然の要害ゲファール河により、北部のゾルダート帝国の侵略を防いでいる。
　西部のグランツフート共和国とはシュタークホルスト山地で隔たれていることと、大陸公路の接続から友好関係にある。