引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―
意外と可愛い皇女様
「まあ……その、あれよ」
セレスティアは腕を組み、顔を逸らしながら言った。
「あなたがどうしても残ってほしいと言うなら……残ってあげなくもないけど」
「なんじゃそりゃ」
シュンが素っ頓狂な声をあげる。
ーーツンデレかよ。意外と可愛いとこもあるじゃねえか。
それを言ってやろうとしたが、それより先にミュウが口を開いた。
「なーに強がってんの。素直に《残りたいですぅ》って言えばいいのにさ」
「あ、あんたなにを……!」
セレスティアが顔を真っ赤にして立ち上がる。
「素直になればって言ってんの。いつもあたしたちに聞かせるようにさ、王様の良いとこを言ってみなよ」
「ほーん」
ニヤニヤ笑いを浮かべるシュン。
「陰で俺の良いところをねぇ……やっぱ、意外と可愛いトコあんじゃねえのさ」
「い、いい加減にしなさいあんたたち!」
「いてっ」
「ああんっ」
セレスティアが順番に二人の額をつつく。
「あー皇女様が殴ったぁー。いーけないんだぁ!」
「あんたが大人を馬鹿にするからです!」
「……はは」
二人の痴話喧嘩を見ながら、シュンは思わず笑みを浮かべる。
セレスティアに初めて会ったときは、正直、プライドの高い女にしか見えなかった。だから本音を言えば、シュンは彼女を苦手としていた。
だが、彼女には子どもっぽい一面もあるらしい。なにせ子どもとマジの喧嘩をしているのだから。
「なによあんたも! 悟ったような笑いを浮かべちゃって!」
セレスティアが真っ赤な顔でシュンに食いかかってくる。
「どうどう。王になるとな、色々と見えてくるものがあんだよ。ーーんなことより、だ」
シュンはこほんと咳払いをし、真面目な目でセレスティアを見据える。
「マジな話、俺はおまえに残ってほしい。この国にはおまえが必要だ」
「……あ」
一瞬にして固まるセレスティアと、
「(ニヤニヤ)」
隣で嫌らしい笑みを浮かべるミュウ。
「し、仕方ないわね! それなら残ってあげるわ!」
ふんと顔を逸らし、あくまでも尊大に言い放つセレスティアであった。
セレスティアは腕を組み、顔を逸らしながら言った。
「あなたがどうしても残ってほしいと言うなら……残ってあげなくもないけど」
「なんじゃそりゃ」
シュンが素っ頓狂な声をあげる。
ーーツンデレかよ。意外と可愛いとこもあるじゃねえか。
それを言ってやろうとしたが、それより先にミュウが口を開いた。
「なーに強がってんの。素直に《残りたいですぅ》って言えばいいのにさ」
「あ、あんたなにを……!」
セレスティアが顔を真っ赤にして立ち上がる。
「素直になればって言ってんの。いつもあたしたちに聞かせるようにさ、王様の良いとこを言ってみなよ」
「ほーん」
ニヤニヤ笑いを浮かべるシュン。
「陰で俺の良いところをねぇ……やっぱ、意外と可愛いトコあんじゃねえのさ」
「い、いい加減にしなさいあんたたち!」
「いてっ」
「ああんっ」
セレスティアが順番に二人の額をつつく。
「あー皇女様が殴ったぁー。いーけないんだぁ!」
「あんたが大人を馬鹿にするからです!」
「……はは」
二人の痴話喧嘩を見ながら、シュンは思わず笑みを浮かべる。
セレスティアに初めて会ったときは、正直、プライドの高い女にしか見えなかった。だから本音を言えば、シュンは彼女を苦手としていた。
だが、彼女には子どもっぽい一面もあるらしい。なにせ子どもとマジの喧嘩をしているのだから。
「なによあんたも! 悟ったような笑いを浮かべちゃって!」
セレスティアが真っ赤な顔でシュンに食いかかってくる。
「どうどう。王になるとな、色々と見えてくるものがあんだよ。ーーんなことより、だ」
シュンはこほんと咳払いをし、真面目な目でセレスティアを見据える。
「マジな話、俺はおまえに残ってほしい。この国にはおまえが必要だ」
「……あ」
一瞬にして固まるセレスティアと、
「(ニヤニヤ)」
隣で嫌らしい笑みを浮かべるミュウ。
「し、仕方ないわね! それなら残ってあげるわ!」
ふんと顔を逸らし、あくまでも尊大に言い放つセレスティアであった。
コメント