かみさま、殺してきました「テヘ♡」

なぁ~やん♡

第二プロローグ:斬之心(1)

一歩踏み出した、あの先に、答えはあります。
でももし、それの使い方が悪ければ、答えは永遠に閉ざされるでしょう。
〔はぁ・・・どうして・・・。やだよぅ・・・壊さないでよぅ・・・〕
ぼろぼろの木の柱に手と足と括り付けられた少女。その前にすわっている女性の前にもう一人の男性。
「壊すのは、当たり前。」
女性は言った。男性は
「エクステローラ。逃げなさい。」
エクステローラと呼ばれた少女は精霊幹部。男性はその師匠。エクステローラの前に、女性は行った。
「ねぇ・・・あなた。利用しちゃってもいい?」
〔なによ・・・いやに決まってるじゃない!〕
「れいじを・・・殺すのぉ♪」
〔「!?だめ!」〕
女性はきょとんとした。
{ねぇ。なんでそんな馬鹿なことしてるの?}
女の子だった。女性の前に立ち、エクステローラをしばりつけた糸をナイフで切った。女の子は綺麗な紫の瞳をしていた。女性に女の子は、
{あらあら。エクステレード。あなたの妹を殺したくて仕方がないの?}
女の子の幼稚な顔。そんな言葉が出るとは思わなかった。
{れいじを殺すのは許さない。}
女性はためらった。エクステローラは立ちすくんでいる。
〔あ・・・ね?わたくしは・・・いもうと・・・?〕
まったくわからない。師匠は、
「あぁ~あ、もっと後に言いたかった・・・」
〔しってたの・・・ですか・・・?〕
言葉もうまくしゃべれなくなってる。女性は、
「あんたの魔法なんて、利用したいほど強いのよ。」
女の子は笑って、真っ白な手を上げた。紫の光が強い風を起こした。
{れいじを殺すのなら、私に勝って。}
今、エクステローラの記憶が戻った。この人は、姉だ・・・!
〔やめなさい!〕
幹部だって強いもの!なめないでよね!わたくしは神級なのよ!
黄色い光は紫の光を押した。女の子はためらった。師匠は青い光を発射させた。その光は強くて速かった。女の子はもっとためらった。
{なんで・・・?なんで・・・?なんで私なの・・・?}
女の子の瞳に涙がたまった。女の子に迫る二つの光を見て、エクステレードは立ちすくんでいる。突然師匠は攻撃をやめた。エクステローラもやめた。女の子はエクステローラを見つめた。
{つよいねぇ。私、れいじを殺したくないの。}
「どうして?まぁ、オレもだけどね・・・」
{だって・・・恩人だし、クリスタルちゃんと知り合いじゃない。}
「利用じゃなくてよかった。一緒にクリスタル探しに行かない?よかったら、おねーちゃんの方も」
「えっ!?あたし?」
今まで立ちすくんでいたエクステレードは、いま少し反応ができないようだ。
「うん!」
師匠の元気な声。

            さぁさぁ、旅の始まりだよっ!!
なにが壊れるのか、そんなの、もう忘れた。でも、もう一度思い出すことになるとは思わなかった・・・。

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