天女×天姫×天使…天華統一
第26話 作戦
「小国の勧告もすんだし、攻めるか」
「うむ。タイミングは悪くなかろう。小国が我らの勧告を受け入れたという情報はまだでまわってないだろうしな」
大国を攻めると決めてから俺は、すぐに小国に勧告を出した。
何日か渋るものだと勝手に思っていた俺だが、パールの言う通りすんなりと勧告を受け入れた。
俺らの国と今から攻め落とす大国のプレッシャーが凄かった結果だろう。ゲームみたくすんなりと事が運んでやりやすい。
「じゃあとりあえず、ザックリと作戦でも考えるか」
「ほう。まさか大和から言い出だすとは」
「失礼な。この国のトップは俺だぞ?」
「それは分かっておる。では聞くとしよう。どうするのだ?」
「まず俺とパールが先陣を切る」
「うむ」
「以上だ」
「む?以上?」
「なんだよその顔は」
パールの表情は不満そうで、あっけらかんとしていて、バカにしていた。
「これのどこが作戦なのだ?」
「ん?立派な作戦じゃねーか」
「ザックリとしすぎているのだが」
「だから言ったろ?ザックリと考えるかって」
「ザックリするにもほどがあるだろう!」
珍しくパールが大きな声を上げた。つーかビビった。アマが。アマよその女性器があるであろう場所を手で押さえているのはなぜだ?まさか、ちびっいや、さすがにアマでもそれはないか。
「なんだ?不服なのか?」
「無論だ。大和が考えると言ったものだから期待したものの。期待した我が悪かった」
「トップの俺に対して酷くね?」
「この程度の作戦ならアマでも考えれるぞ?」
「ほう…言いやがったな。おい聞いてたかアマ」
「は、はい…!なんですか?」
「少し作戦を考えてみろ」
アマが俺の考えた作戦くらいなら立てれるだと?
上等じゃねーか。アマが俺の作戦なんか立てれないって言うのを証明してやるよ。
「私がですが!?…あっ」
あっ?おい、まさか…いやないだろ。やってら引くぞ。割とまじで。
「そうだ。簡単でいいから考えてみろ」
「分かりました」
そういうとアマは少し思案し、何秒か経った頃はい!と手を上げた。早いな。
「よし。言ってみろ」
「はい!ではまずは作戦名から」
ほう…。作戦名からとはなかなか自信があるのか。そういや、俺は作戦名とか考えて無かったな。
あの作戦に名前を付けるとしたら…まあ妥当にあれか。ガンガンい
「作戦名、がんがんいこうぜ!です!」
近くにあった壁を思いっきりぶん殴った。
「大和さまぁぁぁああ!?」
「ああ悪い。てか驚きすぎだろ」
「あ、いえ、そのすいません。というか殴るのなら私を殴って下さい!この際堕ちるところまで堕ちたいんです!」
「それはどういう意味で言ってんだよ」
じんわりと痛む拳をさすりつつ、意味不明なアマに対応していると、ポンと肩に手を置かれた。
「(ニコっ)」
慈愛に満ちた優しい笑顔のパールが立っていた。
「ちっ」
「言ったであろう?この程度であればアマですら立てられると」
「確かにそうみたいだ。まさか、あのアマと同じことを考えてしまうなんて」
「あの…お二人とも聞こえてますよ?結構聞こえちゃってますよ?」
「アマと同じように考えてどうするのだ!お主はこの国のトップなんだぞ!?」
「悪い。国のトップがアマと同じようなこと考えちゃまずいよな。反省する」
「二人とも酷い!ひどいですよ!」
「けどなパールきいてくれ。この作戦はな考えるのがめんどくて簡単に編み出した作戦じゃないということだけは分かってくれ」
「どういうことだ?」
「無視しないでください!」
「アマ。少し黙ってくれ。大事な話を今してる」
「うっ……すいま…せ…ん?」
俺の真剣さに気づいたのかパールもまた、顔付きを変える。
確かに俺の考えた作戦は、細かいことを考えるのが面倒でさくっと作った感じも否めない。
けど、この作戦は俺なりにしっかりと考えている。
「前も言ったが、この国には第三位のお前と俺がいる。この意味は分かるよな?」
「ああ。分かっているつもりではいるが?」
いや、この顔は分かっているようで分かっていない。
この国に俺とパールおまけでアマがいるということが。いや、パールはやっぱりいいか。
「客観的に見てみろ第三位がトップじゃなく、ほかにトップがいるんだぞ?すげー戦力じゃねーか。これだったらちまちま工作するより正面から圧倒的な戦力差を見せつけた方が絶対にいい。俺らクラスの敵とやりあうんなら話は変わるが今回の相手は格下だ。だから俺はこの作戦を考えた」
「そうか…なるほどな…大和は思ったよりも我のことを」
「ん?」
「な、なんでもない」
「大和の作戦十分に理解した。さっきは無礼を言ってすまない」
「べつにそれはいい。納得できなければ反発だってした方がいい。その方が強くなる」
ゲームでだと内戦になったりしてめんどくさくなるんだけどな。パールに反旗を翻されたらやばいな。
まぁともあれパールを納得させることができてよかった。
「じゃあ準備をするか。戦の始まりだ」
「うむ」
「ちょ~と待っていてください」
「ん?どうした?」
「あの、その、えへへ。お手洗いのほうに~もう終わってるんですけど」
「おい」
やっぱりやらかしてたのかよ。
☆
「Aの1から1000番とBの1から500番で様子を見よう。前線にはこの2部隊を配置しといて」
「前線をこの人数でよろしいので?」
「ん~まっ捨て駒としては多いけど。様子見見るには十分だよ。鎖は外しといてあげて首輪はそのままで。最期になるだろうし、少しは自由を与えないとね」
「御意」
「うむ。タイミングは悪くなかろう。小国が我らの勧告を受け入れたという情報はまだでまわってないだろうしな」
大国を攻めると決めてから俺は、すぐに小国に勧告を出した。
何日か渋るものだと勝手に思っていた俺だが、パールの言う通りすんなりと勧告を受け入れた。
俺らの国と今から攻め落とす大国のプレッシャーが凄かった結果だろう。ゲームみたくすんなりと事が運んでやりやすい。
「じゃあとりあえず、ザックリと作戦でも考えるか」
「ほう。まさか大和から言い出だすとは」
「失礼な。この国のトップは俺だぞ?」
「それは分かっておる。では聞くとしよう。どうするのだ?」
「まず俺とパールが先陣を切る」
「うむ」
「以上だ」
「む?以上?」
「なんだよその顔は」
パールの表情は不満そうで、あっけらかんとしていて、バカにしていた。
「これのどこが作戦なのだ?」
「ん?立派な作戦じゃねーか」
「ザックリとしすぎているのだが」
「だから言ったろ?ザックリと考えるかって」
「ザックリするにもほどがあるだろう!」
珍しくパールが大きな声を上げた。つーかビビった。アマが。アマよその女性器があるであろう場所を手で押さえているのはなぜだ?まさか、ちびっいや、さすがにアマでもそれはないか。
「なんだ?不服なのか?」
「無論だ。大和が考えると言ったものだから期待したものの。期待した我が悪かった」
「トップの俺に対して酷くね?」
「この程度の作戦ならアマでも考えれるぞ?」
「ほう…言いやがったな。おい聞いてたかアマ」
「は、はい…!なんですか?」
「少し作戦を考えてみろ」
アマが俺の考えた作戦くらいなら立てれるだと?
上等じゃねーか。アマが俺の作戦なんか立てれないって言うのを証明してやるよ。
「私がですが!?…あっ」
あっ?おい、まさか…いやないだろ。やってら引くぞ。割とまじで。
「そうだ。簡単でいいから考えてみろ」
「分かりました」
そういうとアマは少し思案し、何秒か経った頃はい!と手を上げた。早いな。
「よし。言ってみろ」
「はい!ではまずは作戦名から」
ほう…。作戦名からとはなかなか自信があるのか。そういや、俺は作戦名とか考えて無かったな。
あの作戦に名前を付けるとしたら…まあ妥当にあれか。ガンガンい
「作戦名、がんがんいこうぜ!です!」
近くにあった壁を思いっきりぶん殴った。
「大和さまぁぁぁああ!?」
「ああ悪い。てか驚きすぎだろ」
「あ、いえ、そのすいません。というか殴るのなら私を殴って下さい!この際堕ちるところまで堕ちたいんです!」
「それはどういう意味で言ってんだよ」
じんわりと痛む拳をさすりつつ、意味不明なアマに対応していると、ポンと肩に手を置かれた。
「(ニコっ)」
慈愛に満ちた優しい笑顔のパールが立っていた。
「ちっ」
「言ったであろう?この程度であればアマですら立てられると」
「確かにそうみたいだ。まさか、あのアマと同じことを考えてしまうなんて」
「あの…お二人とも聞こえてますよ?結構聞こえちゃってますよ?」
「アマと同じように考えてどうするのだ!お主はこの国のトップなんだぞ!?」
「悪い。国のトップがアマと同じようなこと考えちゃまずいよな。反省する」
「二人とも酷い!ひどいですよ!」
「けどなパールきいてくれ。この作戦はな考えるのがめんどくて簡単に編み出した作戦じゃないということだけは分かってくれ」
「どういうことだ?」
「無視しないでください!」
「アマ。少し黙ってくれ。大事な話を今してる」
「うっ……すいま…せ…ん?」
俺の真剣さに気づいたのかパールもまた、顔付きを変える。
確かに俺の考えた作戦は、細かいことを考えるのが面倒でさくっと作った感じも否めない。
けど、この作戦は俺なりにしっかりと考えている。
「前も言ったが、この国には第三位のお前と俺がいる。この意味は分かるよな?」
「ああ。分かっているつもりではいるが?」
いや、この顔は分かっているようで分かっていない。
この国に俺とパールおまけでアマがいるということが。いや、パールはやっぱりいいか。
「客観的に見てみろ第三位がトップじゃなく、ほかにトップがいるんだぞ?すげー戦力じゃねーか。これだったらちまちま工作するより正面から圧倒的な戦力差を見せつけた方が絶対にいい。俺らクラスの敵とやりあうんなら話は変わるが今回の相手は格下だ。だから俺はこの作戦を考えた」
「そうか…なるほどな…大和は思ったよりも我のことを」
「ん?」
「な、なんでもない」
「大和の作戦十分に理解した。さっきは無礼を言ってすまない」
「べつにそれはいい。納得できなければ反発だってした方がいい。その方が強くなる」
ゲームでだと内戦になったりしてめんどくさくなるんだけどな。パールに反旗を翻されたらやばいな。
まぁともあれパールを納得させることができてよかった。
「じゃあ準備をするか。戦の始まりだ」
「うむ」
「ちょ~と待っていてください」
「ん?どうした?」
「あの、その、えへへ。お手洗いのほうに~もう終わってるんですけど」
「おい」
やっぱりやらかしてたのかよ。
☆
「Aの1から1000番とBの1から500番で様子を見よう。前線にはこの2部隊を配置しといて」
「前線をこの人数でよろしいので?」
「ん~まっ捨て駒としては多いけど。様子見見るには十分だよ。鎖は外しといてあげて首輪はそのままで。最期になるだろうし、少しは自由を与えないとね」
「御意」
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