珈琲時間<コーヒー・タイム>

些稚絃羽

午後3時の缶コーヒー

何度目になる?この公園
いつの間にかもうこんなに秋の模様
掠める風はひんやりで
注ぐ太陽はあたたかで
このまま眠ってしまいそう

黙ったままでいないで
此処にいる目的を果たしてよ
ベンチに肩を並べて
隣にいる意味を感じさせて

買ってくれた缶コーヒー
君はカフェオレ 私は微糖
こんなにぬるくなって
もう少しで飲み干すよ

俯いたままでいないで
顔を上げて私を見てよ
ずっと待っている私に
ちゃんと想いを伝えてよ

ずっと 待っていたんだよ?

傾く太陽 伸びる影
私が手を重ねたら
あなたは何を想うかな?

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