8月31日の冒険
8月31日(日) 13時
結論を言ってしまおう。
結論を待たずにやってきた殺人鬼を俺が仕留めたのが十二時四十八分。
さあ、そして結論だ。
どうなったかといえば。
「――俺は、決めたよ。誰も死なない結末にしたい。ハーレム? ってやつかな」
「お前……」
衝撃だった。
それと同時に想定内でもあった気がした。
なんというか……まあ。
仕方ないといえば、仕方ない。
「……ハッハ! 面白いねえ。やっぱり。救世主なだけあるよ、カイトくん」
「救世主と呼べるような器かどうか知らないけど……あんたたちが言う『悪』を俺は救おうとしているんだぜ?」
「うーん……まあ、それもいいんじゃない?」
「軽いなおい!」
「だってしょうがないじゃん。彼がそういうんだから。そういう結末にしてあげましょうよ。……でもね、君は未来の世界では救世主。それは確定事項なんだよ。だから、また君を殺すために殺し屋とかやってくるかもしれないけど、その時はまた助けてあげる。そして君も……理解するかもしれないね。現実ってやつを」
「そうかもしれないな」
そう言ってカイトは……鼻で笑った。
俺たちの苦労はなんだったんだろうか。
そんなこと考えても……野暮か。
「さあて、帰ろうぜアッシュ」
「おや、エフ。君らしくないね。きちんと解決してないのにスーパー笑顔だぜ?」
「たぶん『救世主』に感化されたのかもな」
さて。
俺たちの時代へ帰るとしますか。
結論を待たずにやってきた殺人鬼を俺が仕留めたのが十二時四十八分。
さあ、そして結論だ。
どうなったかといえば。
「――俺は、決めたよ。誰も死なない結末にしたい。ハーレム? ってやつかな」
「お前……」
衝撃だった。
それと同時に想定内でもあった気がした。
なんというか……まあ。
仕方ないといえば、仕方ない。
「……ハッハ! 面白いねえ。やっぱり。救世主なだけあるよ、カイトくん」
「救世主と呼べるような器かどうか知らないけど……あんたたちが言う『悪』を俺は救おうとしているんだぜ?」
「うーん……まあ、それもいいんじゃない?」
「軽いなおい!」
「だってしょうがないじゃん。彼がそういうんだから。そういう結末にしてあげましょうよ。……でもね、君は未来の世界では救世主。それは確定事項なんだよ。だから、また君を殺すために殺し屋とかやってくるかもしれないけど、その時はまた助けてあげる。そして君も……理解するかもしれないね。現実ってやつを」
「そうかもしれないな」
そう言ってカイトは……鼻で笑った。
俺たちの苦労はなんだったんだろうか。
そんなこと考えても……野暮か。
「さあて、帰ろうぜアッシュ」
「おや、エフ。君らしくないね。きちんと解決してないのにスーパー笑顔だぜ?」
「たぶん『救世主』に感化されたのかもな」
さて。
俺たちの時代へ帰るとしますか。
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