偽善者と龍人因子 後篇

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一定以上の経験量を確認

種族スキル(龍人)の作成を試みます

……成功しました

(龍角生成)を入手しました
→(龍角生成)は(龍人)に統合されます

(龍神の血脈)を入手しました
→(龍神の血脈)は(龍人)に統合されます

(龍眼)は(龍人)に統合されます

(龍氣)は(龍人)に統合されます

(龍化)は(龍人)に統合されます

(龍鱗生成)は(龍人)に統合されます

(龍翼生成)は(龍人)に統合されます

(龍爪生成)は(龍人)に統合されます

(龍の威圧)は(龍人)に統合されます

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《スキル:(突進)を習得しました》
《スキル:(統率)を習得しました》
《スキル:(蹂躙)を習得しました》
《スキル:(牙撃)を習得しました》
《スキル:(頭突き)を習得しました》
《スキル:(味覚知覚)を習得しました》
《スキル:(夜目)を習得しました》
《スキル:(毒牙)を習得しました》
《スキル:(潜伏)を習得しました》
《スキル:(丸呑み)を習得しました》
《スキル:(蛇鱗生成)を習得しました》
《スキル:(温度知覚)を習得しました》
《スキル:(振動知覚)を習得しました》
《スキル:(味覚知覚)を習得しました》
《スキル:(早食い)を習得しました》
《スキル:(大食い)を習得しました》
《スキル:(自然治癒)を習得しました》
《スキル:(バーサーク)を習得しました》


　大量の戦闘を終え、大量の素材を入手した後、大量の経験を元に、大量のスキルを入手した。……大量尽くしだな。


《メルス様、(適応)・(アレンジ)を発動させますか?》

(「あぁ、頼む。それとスキルに関してはアンに任せるから、自由に統合・格納して良いからな」)

《本当によろしいのでしょうか? ……了解しました。(適応)・(アレンジ)を発動します》


　……と言う訳で、俺はスキルをアンに任せて少し休憩だ。肉体が自身の物になったからか疲れやすくなったんだよな。俺って、あんまり運動しなかったからな。


休憩中
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《お待たせしました。スキル最適化が完了しました》

(「ありがとな、アン。それでどうなった?」)

《はい、ではまず統合についてご説明したします――
　(早食い)(大食い)(丸呑み)が【暴食】に統合されました。これにより、暴食の能力に"暴喰いばくぐい"が発現しました。
　(蹂躙)(バーサーク)を統合して、(狂気蹂躙)を習得しました。
　復元に成功した(再生)と経験で入手した(高速治癒)(高速再生)、そして(自然治癒)を統合して【自己再成】を習得しました。
　(嗅覚知覚)(温度知覚)(振動知覚)(味覚知覚)と復元に成功した(気配知覚)を統合し、【六感知覚】を習得しました》


　"暴喰い"は食べるのが早くなり、たくさん食べれる。更に、消化も早くなる。まぁ、単体じゃ大食い大会に出るくらいしか使えそうに無いが、他の【暴食】の能力と合わせると非常に便利になりそうだな。
　(狂気蹂躙)は、INTが一定時間下がる代わりに破壊活動をすればする程STRが上昇する――バーサーカー的なスキルだ。
　【自己再成】は、どこかのお兄様の魔法を使用範囲を自分に絞ったようなスキルだ。Lvによって戻せる時間が増えるらしい。
　【六感知覚】は、五感と魔力による知覚を意味しているらしい。探知では無く知覚なので、野生の感ともいえるような感知力を使えるらしいぞ。


《続いて、(アレンジ)したスキルを――
　(牙撃)(突進)(頭突き)をアレンジして(牙突術)を習得しました。
　(毒牙)をアレンジして【毒魔法】を習得しました》


　(牙突術)は、突撃系の武器を扱えるスキルだ。武技も突進系のが多いらしいぞ(誰かにスキル共有を元に、このスキルを習得して貰って、武技を手に入れて欲しいな)。
　しかし、(毒牙)から何故【毒魔法】が生まれたのだろうか。


《はい。(毒牙)の本質は、あらゆる毒を牙に付与するという事でした。ですので、あらゆる毒をMPで生産し、魔法武具として纏えるように改変を行いました。その結果――固有魔法として【毒魔法】が完成しました》

(「成程、それで【毒魔法】に……」)


　ま、その理論が通じるなら、色々なものを固有魔法にできそうだな。


《はい。そして、残りのスキルはそのまま入手した状態で残しました。……メルス様。一部のスキルを勝手に復元させてしまったのですが、宜しかったのでしょうか?》


(「言っただろう? スキルに関してはアンに任せると。俺の眷属達は色々とできるからな、アンにも俺のスキルを任せたいんだ」)

《分かりました、お任せください》


　俺にはできないことだしな、どうやってスキルを創ってるのか皆目見当も付かない。


（「……そういえば話は変わるんだが、アンも肉体を欲しくないか? "機巧乙女"自体のストックはまだあるし、お前の姿も見てみたいしな……頼む。受肉してくれないか?」)

《今私が受肉作業に入ると、作業ができなくなりますが……宜しいのでしょうか?》

(「うん? 別に大丈夫じゃないのか? 受肉作業が終わったら多分作業効率も向上するだろうし、受肉が終わるまでは経験値稼ぎをしてれば良いと思うし……危険な所に行かないように気を付けていれば大丈夫だろう」)

《そういうものなのでしょうか……ハァ、分かりました。では今回の探索が終わったら受肉作業に移ることにしましょう。早く受肉を終えた方が良さそうですしね》


　……まぁ、何でも早いに越したことは無いからな。解体したアイテムを回収したのち、俺は探索を終えて拠点に戻ることになった。