AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します
偽善者と状況確認 その01
まずは、今の状況の確認だな。
後ろには、何やら巨大な石碑が置かれている。……定番のセーブポイント的な物だろうか。これがあるから俺は死んでもこの場所に強制移動的な。
辺りを見回すと、俺の周り半径10mぐらいが綺麗な円状に禿げており、それより先は富士樹海のような森に覆われていた。空はどす黒い色に染まり、晴れることは無いんじゃないかって思うぐらいに重たい雲が掛かっていた。ここから俺が考えたことはただ一つだ。
……何か、ラスボスの居そうな場所だな。
次に、自分についてだ。
結果は簡単だった。まずUIが出ない、次にステータスが機能しないせず、装備はそのままの状態……これだけ分かれば十分だ。
最初のUIが出ない。これは俺のプレイヤーとしての何かが失われたということだろう。
何でそうしたかまでは分からないが、プレイヤーのままなら"ウィスパー"や"メール"を使って連絡もできたしな。
次のステータスに記されていたことが使えない。これは俺の行動を阻害する為だろう。(空間魔法)があれば転移で脱出ができるし、武術スキルがあれば戦える、そしてなにより、{夢幻}や[個有]スキルがあれば、何でも無双が可能だ。体には特に異変は無いが、恐らく何かされたのだろう。……気を付けなければ。
ここまで、ただひたすらにデメリットばかりを言っていた訳だが、正直言って全然困ることは無い。なぜなら装備がそのままだから!
作業中
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はい、それじゃあ早速ドンッ――!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ステータス
名前:メルス (男) [ノゾム  (男) ]
種族:[不明]Lv1   [人間 Lv40]
職業:なし
[放浪者 Lv45]
二つ名:"模倣者"・"試練の魔王"
 HP:902/902
 MP:1782/1782
 AP:901/901
 STR:430<×0+450>〔50〕
 VIT:430<×0+1+450>〔50〕
 AGI:430<×0+450>〔50〕
 DEX:470<×0+450>〔50〕【生産時∞】
 INT:430<×0+450>〔50〕
 LUC:430<×0>〔50〕
 BP:81(使用不可)
(BP割り振り)<ステータス向上補正>
〔偽装値〕【特記事項】
スキルリスト
武術/魔法/身体/技能/その他
:封印LvEX:New
固有/伝説/夢幻
:封印LvEX:<畏怖嫌厭Lv->New
種族スキル New
(因子注入Lv-)(アレンジLv-)(適応Lv-)
(???Lv-)(???Lv-)(???Lv-)(???Lv-)
個有スキル
[眷軍強化 Lv41%]
[神代魔法 Lv2%]
\<合成魔法Lv6><混沌魔法Lv4>
権能スキル 
:封印LvEX:
称号
:封印LvEX:
祝福
(レイの守護)(シンクの守護)(生産神の加護)
(基本属性神の加護)(魔法神の加護)
呪い
(運営の呪縛)New
SP:1634(使用不可)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と、いう訳でステータスを表示してみた訳なんだが……。だいぶ酷いな、これは。
何故か知らないが補正が×0倍にされてる所為で、本来なら俺のステータスALL1になる所だったじゃん。でも、フェニのお蔭で最悪は免れたな(でも、フェニがだんだんと俺を抜き去っていく感じがして少し寂しい)。
スキルは[個有]を除いて全滅、俺に残ったのはそれと、謎の封印スキルや伝説スキル。 そして、新たに増えた種族スキルだけだ。
さて、どうして俺が自分のステータスを見れたのか……その秘密はこれだ――
///////////////////////////////////////////
挑む者の指輪 製作者:メルス
神器:指輪
RANK:X  耐久値∞
ある運命に抗う為に創りだした指輪
過去自分ができたであろうことを行える
装備スキル
(使用者識別)(メニュー)(マップ)(GMコール)
(ステータス)(アイテムボックス)(ブロック)
(スキル習得)(ログ)(フレンド登録)(掲示板)
(メール)(ウィスパー)(称号リスト)(設定)
(ログイン)(ログアウト)(ヘルプ)(チャット)
(パーティー)
//////////////////////////////////////////
そう、昔貰ったあのシステムコンソールのスキルを指輪に詰め込んだのだ。
【生産神】を持ってしてもだいぶ時間が掛かったよ全く。
だが、お蔭で俺はプレイヤーとしての行動が可能となった……って思ってたんだが"ウィスパー"や"メール"を使おうと思ったら、フレンドリストが空っぽになっていた為、それはできなかった。
地味に嫌なことをしてくれる。……ただでさえ少ない友達が減ったじゃないか(本気)!!
閑話休題
ま、まぁとにかく。装備をそのままにしてあったお蔭で、俺はステータスを視れたという訳だ。
他にもたくさんの指輪を着けてるから色んなことができる。まずはこれ――
///////////////////////////////////////////
時空の指輪 製作者:メルス
神器:指輪
RANK:X  耐久値∞
ある運命に抗う為に創りだした指輪
過去に自分が開いた時空間を開くことが可能
装備スキル
(使用者識別)(収納空間)(空間転移)(時空庫)
(時空転移)
///////////////////////////////////////////
うん、普通に帰れるね。全然問題ないや。
ちなみにここは"終焉の島"というらしい。
(マップ)を使って確かめてみたら、そう表示されていたので間違いは無いだろう。
ここまで来るとだいぶ安心したぞ。
だけど一つだけ気になることがあるんだ。
それを確かめる為、俺は地面に這い蹲る。
(……今までより土の匂いや感触を強く感じるし、それに……今まで以上に体がしっくりきている?)
そう、まるで俺自身がここにいるかのように感じられるこの状況。
よく軽い小説を読んでいたから良く分かる展開。この状況……つまり俺は――
(――AFOの世界に来ちゃった?!)
……どうやら俺は、異世界にログインをしたようだ。
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