AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します

山田 武

01-26 報酬確認:草原の乱



 モブとしての自覚を再確認してから、落ち着いてステータスを確認してみた。

「小になって倍率アップ、スキルの習得に必要なポイントも安くなるな。そして、入れられなかった(忍者の心得)もしっかりと入っているでござる」

 そうだ、(○○の心得)に関する説明をしておこうか。

 これまで【初心者】と【経験者】以外の職業すべてに付いてきたこのスキル。
 その職業に関する補助能力、それがスキルの中に内包されているのだ。

 例えば魔法使いの(魔法の心得)。
 ある程度の魔力操作に対する補助機能や、属性魔法の流れを理解するための超初心者魔法などが入っている。

 例えば忍者の(忍者の心得)。
 魔法とは異なる魔力の使い方──忍術の使い方が、レベルを上げていくと理解できるようになっている。

 まあ簡単に纏めれば、就いた職業に関するマニュアルみたいな物だ。
 無くてもいちおう問題ないが、在った方がためになる。

 AFOではさらに、対応する力がお試し版として使える……ぐらいの考え方で充分だ。

「にしても、【経験者】の進化条件ってまた大変なもんだな。三十って、さすがに多すぎないか?」

 俺みたいな奴ならともかく、普通の奴ってそんなにできないだろう……ああ、だから特殊固有職業なのか。

 現実でそんなに転職を重ねないといけない職業なんて、まあフリーターの皆様ぐらいしか就けないんだろうな、とも思う。
 普通の企業でそんなに退職と転職を繰り返した奴、雇わないだろうし……。


 閑話休題やっぱりムリだよな


「さて、アイテム紹介の時間でございます」

 気分はどこかの通販番組に出てくる社長。
 自分の出せる最大の高さで声を出して、やる気を高めていく。

 黙々とやるのも退屈だし、何よりボッチっぽいからやってみよう。

 あれ? 誰も居ない場所でハイテンションになってる方がボッチ感が……。


「さ、さぁ、まずはこちら──!」

 今回は、手に入れた報酬の中でも目についた物を紹介していこうと思う。

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秘薬 

ランク:F-

説明:HP・MPを二◯〇回復する
また、状態異常も一〇〇%の確率で快復する
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「最低品質なのにこの効能! お客様に安心の状態快復をお約束してますよ!」

 某狩りゲーと違ってHPゲージを拡張させる機能は無いが、HPポーションをはるかに超える回復性能を誇っている。

 実際、最大でも百しか回復しないHPポーションと異なり、秘薬は最大品質で四百回復できる。

 つまり、俺でも二つあればほぼ満たすことが可能なのだ。
 ……某狩りゲーなら一発で満タンになるのだが、そこら辺は置いておこう。


「それでは、次はこちら──!」

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インスタントポータル

ランク:F-
耐久度:100/100

説明:一度使うと壊れるが、どのような場所でも不可視の非戦闘空間を創りだせる
一定時間経過する、もしくは外部から干渉を受けると耐久度が減少する
耐久度が尽きると非戦闘空間は解除される
パーティーメンバー以外の者が入ることはほぼ不可能
中に居る者が全員居なくなると、自動的に解除される

※そのため、ログイン時は注意
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「空間魔法や旅人の心得の代用品! どちらも用意できない方へお薦めの一品でございますよ!」

『※』以降の文は、プレイヤー用に足されたものなんだろうか。
 非戦闘空間などと小難しく書かずとも、ログアウト可能な場所と書いた方が簡単だろうしな。

 耐久度は時間経過で減るけど、外部からの攻撃でも壊れると。
 不可視、と謳っているのにそういった可能性があるのか……空間属性の魔法かスキルを使えば、まあ可能みたいだ。

 見えないだけで、他の感覚器官が機能しないとは一文も記述がない。
 入ったらすぐログアウト、他に対策を用意していない『旅人』に就いてない奴は、これが必須だな。


「では、三つ目のご紹介です──!」

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ギルドハウス建設券 

説明:ギルドハウスを建設する権利を与えられる
ギルドメンバーを五人以上集めた状態で、冒険者ギルドに向かおう
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「…………。仲のいいパーティーの居る人、頑張ってね……ハァ」

 説明する気が説明文を見るだけで失せる。
 ボッチには厳しいシステムだったよ。
 土地は自分で用意しなきゃいけないだろうし、これを使うのはかなり後になることが予想される。


「気を取り直して、最後はこちら──!」

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スキル覚醒券 

説明:使用することで、本人の意志を汲み取る形でスキルに進化を促す
進化先が表示されないスキルであろうと、このアイテムは使用可能
ただし、『LvMAX』か『Lv-』のスキルにしか使うことができない
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「はい、超激レアアイテムでございます! これさえあれば、貴方だけのオンリーワンのスキルが手に入るかもしれません! これはお得ですねー!」

 しかもこれ、夢幻スキルにも対応した超優れものなんですよ(高い声)!

 レベルがまだまだ足りないから使えないけれど、いつかMAXになったら{感情}を進化させるのもいいかもな。

  ◆   □   ◆   □   ◆

「……適正レベルを超えたら、なんか怖くなくなってきたよな」

 はい、というわけで『シンフォ高山』に来ました。

 ポーション作りの際に採取をしに来ていたことからも分かるように、細かい理由はまあ二つほど──

 一:レベリング
 二:エリアを超える

 まあ、二のほうが大切だな。

 たぶん、この先に王都があると思われるのから……いや、こういうのって始まりの町から一番強いエリアを抜けた先に王都があるって感じだろ?

 そんな曖昧な理由で、俺は今回の登山を決行したわけである。

「スキルも枠が増えて、選択の幅が増えた。その中で選ぶのは……こちらだ──」

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メイン(23)
武術
【武芸百般Lv10】
魔法
【統属魔法Lv13】
身体
(能力値上昇補正Lv15)(異常激減Lv18)
(冥想Lv42)(精密操作Lv73)
技能
(中級採取Lv20)(並列行動Lv27)
(上級鑑定Lv24)(上級隠蔽Lv24)
特殊
(全武術適正・小Lv1)(全魔法適正・小Lv1)
(全身体適正・小Lv1)(全技能適正・小Lv1)
(思われし者Lv30)(経験者の可能性Lv-)
(一途な心Lv-){感情Lv10}
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 数が足りないのは、武術スキルや魔法スキルを組み替えて使う分の余りだ。

 それに、(全○○適正・小)のレベルが上昇した後スキルを習得する予定なので……。

「我ながら、恐ろしい考えを閃いてしまったようだな」

 などと、傍から聞かれていれば残念な奴だと見られそうなセリフを呟き──俺は山登りに向かっていった。



 とりあえず、山頂まで来てみた。
 相も変わらず絶景が広がり、日常で荒んだモブハートを癒してくれる。

「ステータスは……まあ、及第点か」

 満遍なく武術・魔法スキルを鍛えていたので、魔物を狩り続けていたわけじゃない。

 スキルは対応する行動を正確に行うと、レベルが上がりやすい──そんなことを、どこかで耳にした。

 せっかくのレベリングだったので、それを実践してみると……まあ、不思議。
 意外と上手くいったのか、レベルがこれまでより上がりやすくなっていた。

「実際、魔法や特殊スキルは例外にしておくけど、他のスキルは免許って感じが強いからなー。正しく使えてるなら、その恩恵も強くあやかれるのか?」

 変な例えを挙げるなら、掛け算だろうか。

 ただ暗記して覚えておくよりも、それがどうして答えの数字になるのか理解する。
 そうすれば、二桁以上の掛け算でも暗記している奴より早く解答が出せるだろう。

 さて、そんな例えは別にしてもだ。
 実際、(大剣術)などの扱い辛い武器でも、意識しながら使っているとレベルが上がりやすくなっていた。

 俺がスキルの補正を受けた際の扱い方に馴染んでいったことが、関係あるんだろうか。

「……ま、そんな細かいことは検証班って呼ばれる奴らが調べるか。俺はただ、レベルが上がるって事実だけあればいいや」

 本当に知らなければいけないこと、というのは他人と関わっている者の耳にはだいたい入ってくるものだ。

 今回のレベリング技術もまた、だからこそ知ることになった。
 効率なんて関係ない、俺は俺がやりたい時にやりたいことをやるだけだ。

「──ま、さっさと山を下りるか」

 この後、亜竜と戦った場所を抜けて俺は現座を行う。

 なお、亜竜でもレベリングをしようと思ったのだができなかった。
 なんでも、一度倒した者が再挑戦をするには一月の待ち時間が必要らしい。
 ……レア素材の乱獲対策かな?



 歩きに歩き続け、移動を行う。

 そして、今俺の目の前にはデッカイ門がそびえ立っている。
 ──そう、ここは王都の一歩手前。入り口にある外壁の辺りであった。

「しかしまあ、いろいろとあったな」

 この辺りのフィールドでは、レッドラビット(チェリーラビットの上位種)やデミホブゴブリンが当たり前のように生息おり、さらにその派生種に当たるレッドラビットファイターや、デミホブゴブリンアーチャーなどが現れた。

 いちおう鑑定ではすべて『格下』扱いだったが、今のプレイヤーが相手だと……少なくともソロは難しいだろうな。

「職業も、そういった魔物たちのお蔭で無事MAXになったでござる」

 職業と身・能力値だけの簡易ステータスを見てもらえば分かるか──

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ステータス
名前:メルス (男)
種族:【天魔】Lv40
職業:【経験者】Lv15
MAX
召喚士Lv50・大剣士Lv50・短剣士Lv50・大盾士Lv50・小盾士Lv50・両盾士Lv50・投擲士Lv50

HP:850→900
MP:850→900
AP:850→900

ATK:118→133
VIT:118→133
AGI:118→133
DEX:118→133
LUC:118→133
BP:0→90→0
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 MAXは纏められるように設定してみた。
 普通はやらないだろうが、俺の場合はレベリングが高速だからな。

 どうしても、見づらい部分が多いんだよ。
 あ、もちろん該当する職業の心得スキルは格納されたぞ。

「まあ、とりあえず王都に入りますか──すいませーん。中に入りたいんですけど!」

「はい。でしたら、身分を証明する物をお見せください」

「はいっ──よいしょっと」

 とりあえずギルドカードを出してみた。
 最近重宝している“空間収納ボックス”からだ。
 ただし、創作物でもよく見かける取り出し方──ポケットから出したように見える方法──でだが。

「確認します……名前はメルス──そして、犯罪歴は無しっと……はいっ! 通って良いですよ」

「ありがとうございます」

 受け取ったギルドカードを、同様のやり方で仕舞っておく。
 一礼を行い、ある程度進んでから呟く。

「ふぅ……。なんとか入ることができた。ギルドカード、作っといてよかったー」

 プレイヤーが身分を証明するためのアイテムなんて、俺はギルドカードしか知らない。

 ──自由、それを謳うゲームとはいえ、ある程度の決まりはあるんだろう。

 自由と束縛は紙一重、法という籠の中だからこそ小さな自由を感じられる。
 なんでも自由だと言うのならば、それ以上に縛りがあるゲームとも取れた。

「表面上、ゲームとしてのルールっぽいのはあるけど……その概念まで否定するとわけが分からなくなるな。ただの思い違いなら、それが一番なんだが」

 All Free Online
 そのタイトルは何を語っているのだろう。

  ◆   □   ◆   □   ◆

「──なんて、恥ずかしい思考は置いておくとしてでござる」

 さっそく王都を散策していた俺は、噴水の所でアーチのような物を見つけた。
 わざわざ噴水にアーチ、しかも何やら不思議な紋様が刻まれている。

「アーチ……と言うより、ゲートと言った方がいいのか? ……人、潜って消えてるし」

 あえてしなかったが説明するか。
 ゲート(仮)の前には人が並んでおり、先頭の者がゲート(仮)の柱に触れながら、地名っぽい単語を呟いて通っている。

 ──すると、ゲート(仮)の中の空間が歪み、潜った人が消えるのだ。

「いわゆる、ロストテクノロジーってヤツなのか。誰でも使えるみたいだし、普通の魔法とは違うよな」

 結局、何なのか確信が持てなかったので、近くの人に訊いてみた。

「すいません。あの、あそこにある門って、なんだか分かりますか?」

「おや? あんた、旅人なのに知らないのかい? あれは転移門って言ってね、登録しておくと他の場所に在る転移門から、一瞬で移動してくることができるんだよ。……まっ、使用料がかかるけどね。それでも、登録だけなら触るだけでできるから、旅人さんもやってきな」

 要するに、有料のテレポート装置ということだな。

 お金を払っている様子は見ていないので、恐らく自動的に引き下ろされるのだろう……怖いよ。

「情報ありがとうございます。あっ、申し遅れました。俺はメルスって言います」

「こりゃ親切にどーも。私は『マリーナ』って言うんだよ」

「はい、マリーナさん。親切にありがとうございました」

 そろそろ、出会った人の名前を覚えるのも限界になってきたな。
 ……というより、魔子鬼たちの名前を優先的に覚える必要があるか。

 リョクが名前を持っていなかったんだし、たぶん俺が付ける必要があるんだよな。


 閑話休題かずぼうだい


 そして、俺はマリーナさんに言われた通り転移門に触れてみた……すると──

 ピコーン
===============================
転移門:ネイロ王国王都が登録されました
転移門に初めてプレイヤーが登録した結果、『始まりの町』に転移門が設置されます
詳細は、ヘルプ機能を参考にしてください
===============================

≪称号:『転移門解放者:ネイロ王国王都』を入手しました≫

「……いきなりだけど。プレイヤーたち、大丈夫なんだろうか」

 突然転移門が現れ、ペチャンコに……ありそうだが大丈夫か。

 すぐにヘルプ機能を開いてみると、先ほど聞いた話がより詳細に書かれていた。

「転移門を使えば……って、俺は『始まりの町』を登録してないんだった」

 解放した本人が、まず最初に使えないといのもどうなんだろうか。
 などと唸ってみたが、触ってみれば予め行き先に『始まりの町』が登録済みであった。

 ……ついでに金額も書かれていたが、すぐに使用を断念する額だったとだけ記す。

「あとは称号……ああ、スキル枠の追加があるのか。またかよ、と言えない自分が虚しくなりそうだ」

 ただでさえ増えているスキル枠だが、それでもなお欲しているのは【強欲】だからか。
 さらにスキル枠が増えたので、補正スキルでも組み込むようにしようか。



 それから俺は、近くの人に神殿の場所を教えてもらって神殿に入った。
 こちらでも神殿の中は大きな変化はなく、あっさりと水晶のある部屋に着く。

「さて、先にスキルを習得してから転職をしてみるか」

 普通のプレイヤーなら、力を欲すればすぐにスキルを習得するだろうが……俺はレベルが上がれば上がるほど、スキルポイントの消費を抑えるスキルが有るからな。

 進化に必要なSPが最低限にならなかったスキルは、(全○○適正・小)のレベルが20になるまでは何も習得していなかった。

 それ以降は、あえて魔物を狩らずに自己鍛錬だけで、あるスキルを習得するためにひたすらスキルレベルを上げ続けた。

 理由は特になく、殺し続けるとさすがに王都の人たちにバレると思ったからだ。

「……少し、見づらくなったな。スキルリストを綺麗にする設定項目が……おっ、やっぱりあったか」

 とある項目が膨大な数になっていたので、整理してみることに。

 思いの外整頓され、スッキリしたなーと掃除をした気分になったりもした。



「──よし、これでいいか。次は転職っと」

 納得のいくステータスが完成したので、お次はカンストした職業を切り替える。
 今回の適職はこれだ──

***********************************************************
転職 [絞り込み:適職]

放浪者・魔法士・戦闘士・召喚師・魔戦士・中忍・義賊・暗殺者・槍士・弓士・調合師・錬金師・【正義の勇者】・【正義の魔王】・【??】……
***********************************************************

「『……』の後ろは、すべて固有職業でござる……ってどんだけ勧められてるんだ」

 貴方にピッタリの職業ですってか?
 だらけの職業を選んで、本当に業務内容が意味不明あなだらけだったらどうするんだよ。

「とりあえず、今必要なものとやりたい職業は……っと、こんな感じか」

 お勧めは丁重にお断り。
 普通(?)の職業から転職先を選んだ結果が……これだ──

---------------------------------------------------------
ステータス
名前:メルス (男)
種族:【天魔】Lv40
職業:【経験者】Lv20
NEW
召喚師Lv1・中忍Lv1・放浪者Lv1・錬金師Lv1・調合師Lv1・魔戦士Lv1・義賊Lv1

HP:900
MP:900→1350
AP:900→1000

ATK:133→143
VIT:133→148
AGI:133→138
DEX:133→173
LUC:133→143
BP:0

(職業ボーナス)<ステータス向上補正>

スキルリスト
武術
【武芸百般Lv17】
\(剣術Lv30:5×4)(盾術Lv30:5×2)
 (槍術Lv30:5×2)(弓術Lv30:5×2)
 (棍術Lv30:5×2)(扇術Lv30:5×2)
 (斧術Lv30:5×2)(槌術Lv30:5×2)
 (大剣術Lv50:5×2)(短剣術Lv50:5×2)
 (大盾術Lv50:5×2)(小盾術Lv50:5×2)
 (両盾術Lv50:5×2)(投擲術Lv50:5×2)
 (気闘術Lv50:5×3)(魔闘術Lv50×3)
NEW
(双剣術Lv1:5)(刀術Lv1:5)(気魔闘法Lv1:5)
(聖具術Lv1:5)(魔具術Lv1:5)

魔法
【統属魔法Lv20】
(恢復魔法Lv40)(暴風魔法Lv30)(煌魔法Lv35)
(冥魔法Lv40)(時魔法Lv35)(空間魔法Lv40)
(業火魔法Lv30)(付与魔法Lv30)(呪魔法Lv30)
(爆風魔法Lv10)(泥魔法Lv10)(木魔法Lv30)
(天魔魔法Lv30)
NEW
(精霊魔法Lv1:5)(竜魔法Lv1:5)(炎魔法Lv1:5)
(氷魔法Lv1:5)(雷魔法Lv1:5)(岩魔法Lv1:5)
(洪水魔法Lv1:5)(霧魔法Lv1:5)(雪魔法Lv1:5)
(土壌魔法Lv1:5)(熔魔法Lv1:5)(塵魔法Lv1:5)

身体
(舞空Lv30)(身体強化Lv57)(魔力支配Lv20)
(能力値向上補正Lv30)(精密操作Lv88)
(異常激減Lv40)(回避Lv25)(戦線離脱Lv53)
(体幹Lv60)(天魔眼Lv30)(天魔翼生成Lv30)
NEW
(冥想Lv50)→(超回復Lv1:5)

技能
(中級錬金Lv1)(中級調合Lv1)(中級採取Lv30)
(上級鑑定Lv30)(上級隠蔽Lv30)
(言語理解Lv72)(並列行動Lv47)
NEW
(気配感知LvMAX)→(気配探知Lv1:5)
(無音詠唱LvMAX)(省略詠唱LvMAX)→(無詠唱Lv1:5)

特殊
(悪魔キラーLv1)(天使キラーLv1){感情Lv17}
(攻撃無効Lv-)(竜殺しLv1)(大物喰らいLv4)
(思われし者Lv40)(一途な心Lv-)(殲滅者Lv-)
(地獄の体現者Lv-)(魔小鬼の天敵Lv-)
(兎の天敵Lv-)(魔物の天敵Lv-)(一騎当千Lv1)
(禁忌の聖者Lv1)(全武術適正・小Lv20)
(全魔法適正・小Lv20)(全身体適正・小Lv20)
(全技能適正・小Lv20)(経験者の可能性Lv-)

NEW
(召喚の心構えLv1:職業)
(忍者の心構えLv1:職業)
(旅人の心構えLv1:職業)
(錬金の心構えLv1:職業)
(調合の心構えLv1:職業)
(魔付の心得Lv1:職業)(義賊の心得Lv1:職業)

SP:323
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「ついにきた、スキル取り放題のチャンスでござる! 取れば取るほどSPが増える! ただし、固有までらしいけど!」

 ヘルプ機能によると、固有の効果はそれ以下のレア度のスキルまでにしか作用しないらしい。

 つまり、伝説・夢幻スキルを習得しようとすれば、これまで通り膨大なSPを要求されるというわけだ。

 一点集中で伝説スキルを習得すれば、俺に勝つことも容易いということだな

「あとはカッコイイスキルたち──そう! ジャパンなサムライソードとか聖なる武具とか魔の武具とかひゃっほーい!」

 語彙力が無い? ただの学生が突然ペラペラと言える方が怖くないか?

 まあ、とりあえずわけの分からない二つのスキル──(聖具術)と(魔具術)についての説明をしておこうか。

「いや、さっき叫んだのがすべてだが……」

 聖なるアイテムと魔なるアイテム、いわゆる聖剣とか魔剣を扱うスキルだと思う。

 武器、じゃなく武具なところに注目だ。
 武具には防具も含まれているので、聖盾も存在して騎士プレイができるかもしれない。
 ──偽善を振るまう騎士、いつかやってみたいな。

「ま、それもこれも<大罪>様と<美徳>様に格納されたスキルがあってこそなんだが」

 スキルの習得条件が一・二次スキルともに八つ捧げる必要があったので苦労はした。
 なのでこちらも消費ポイントの方は理不尽な程値引かせていただいた。
 互いにWinWin、特に問題ない。

 レベリングに苦労をしたが……それより、その先にあるご褒美が目当てだった。
 先ほど挙げたスキルが、ある能力を同時に発現させた。

 ──“聖武具創造クリエイト・ホーリーアーム”と“魔武具創造クリエイト・イービルアーム”。

 いかにもチート臭い能力だが、能力の使い方以外よく分からなかった。

 まだ俺には使えないので放置しておくが、いつか手に入れたときのために扱うためのスキルを習得したというわけだ。

「出番ははるか先だし、それよりツインソードやジャパンソードで遊ぶんだが……ま、すべてノリでござるよ」

 自重知らず、とはさすがに言われまい。
 俺は偽善者として動く時以外、至ってモブらしく大人しい行動しかしていないもんな。

  ◆   □   ◆   □   ◆
【経験者】スキル+α
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特殊:(全○○適正・小Lv1)

全ての○○スキルに対する適正値が向上する
レベルが上昇することで、スキル習得の際に必要なSPが減少する(最低値より小さくなることはない)
また、一定以上のレベルを超えると、以降の補正はレベルの向上速度に変化する

〔必要SP-(必要SP×0.05×レベル)〕
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特殊:(経験者の可能性Lv-)

(○○の心得)・(○○の心構え)を格納可能
内包されたスキルはこのスキルをメインにいれることで使用可能
三十職以上のスキルを全てレベルMAXの状態で格納し、ある条件を満たした場合、【初心者】は【???】になる可能性を秘める
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特殊:(○○の心得Lv1)

職業:『○○』を補助するスキル
レベルが向上することで補助内容が増える
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