コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!
桜田南の行動は謎である その2
次の授業は何だったっかなとか思っている間に教室に着いた。
ドアを開けると俺の方をクラスメイトがじっと見つめてきた。だけどその代わりに言っちゃなんだけど次の授業の謎がすぐに分かった。
白衣を着て、黒メガネをかけているイケメン教師だったからだ。なるほど、化学だ。
その甘いマスクで女子を化学反応させるのはやめてほしいものだ。
はぁーイケメンってのはいけ好かないねぇー。
化学の教師に桜田南の事を話すとニヤッと笑われた。どうやら色々と誤解がされたようだ。
それに皆がざわついてるし、誤解が生まれそうだ。だが仕方ないさ。
さっさと椅子に座ろうと思ったのだが、呼び止められた。廊下の方を指差している。
やれやれ……なるほどそういうことか。
ドSな俺、かっけぇぇぇーとか勘違いしてんのか? こいつ?
化学の教師は桜田については納得したみたいだったけど俺が授業に遅れてもいいという理由にはならないということで廊下に立たされることになった。廊下に立たせる行為は何の役に立つのだろうと思うけれどそれがこの世界のお約束というやつなら仕方がないさ。将来、仕事に遅れたら廊下に立っておけということは無い代わりに待っているのはクビという残酷な世界だ。
だから今の内から訓練をしなければならないのだ。自分で少しだけ納得しているとすぐに先生が来て、「中に入っていいよ、泉田君」と声をかけてくれた。
はぁー、俺もイケメンになりたかった。
✢✢✢
昼休み。
俺は飯を食べようとリュックの中から弁当を取り出す。すると聞き慣れた声がした。
「俺も一緒に食っていいか?」
その声の持ち主は阿弥陀健司だ。
地獄耳の情報屋と俺は命名している。
心の中だけだけど。
「あぁ、いいぜ。俺も久々にお前に尋ねたいことがあってな」
それは嘘ではない。
「おぉーそれは嬉しいことだ」
そう言って阿弥陀は指を丸くして、ニヤッと笑う。
阿弥陀は俺の前の椅子をこちらに向けて据わる。俺はその間に弁当の蓋を開け、今日のメニューとご対面していた。
「おぉー。これもまた柚葉ちゃんが作ったのか? 美味そうだなぁ〜」
羨ましそうに阿弥陀が尋ねてくる。
「あぁーそうだぜ。ほら、柚葉お手製唐揚げをやるよ!」
箸で唐揚げを摑み、阿弥陀の口に放り入れる。この光景を誰かに見られたら、ホモォ〜と勘違いされる可能性があるかもしれない。
だけどそんな断じて無いから安心してほしい。
「う、美味い! 柚葉ちゃんって何者だよ!」
それは俺が聞きたいもんだ。
柚葉が何者なのか実は今の所、まだはっきりと分かってはいない。
「出来の良い妹だよ」
「はぁー。俺も妹が欲しかったぜ」
口をもぐもぐしながら言った。
「あ、欲しい情報があるんだ」
「ん? なんだ?」
「化学教師についてだ。ええっと……名前はなんだったけ?」
「か、化学教師? あぁーと名前は煉獄柱亜左是嶐だったけ?」
えっ!? そんな名前だったのかよ!
今までそんなに意識してなかったからなのか?
本当に変な名前だよな。
「なぁーお前さ。変な名前だと思わないのか?」
「いや、別に普通だろ。他にもそんな名前の奴を俺は知ってるし」
どうやら世界は色々と改変してしまったせいで名前まで異常になったらしい。
それにしても煉獄柱とか名字カッコよすぎだろ。どこのラノベ世界の主人公だよ。
まじで。ライバルの名前とかになりそうだな。割りとまじで。それもクールポジション。
「あ……それでな。聞きたいことってのはその煉獄柱亜左是嶐のことなんだよ。まじで頼む。
今日廊下に立っているときに一泡吹かせたいって思ってな」
「なるほど。なるほど。そういうわけか。それなら仕方がないな。じゃあーこれは少しだけど高く付くぞ。まぁー1000万円ってとこかな?」
「はぁ? 1000万円だと!? 高校生が払える額じゃねぇーよ!」
『お、お主。言うのを忘れとったが阿弥陀健司という男はこのゲームの中枢の立場になっておる。要するにゲームでいう所のNPCという立場になっておるな』
脳に直接、レイシスの声が聞こえる。
どうやら今、起きたらしい。
闇の眷属というのは色々と夜にすることがあって忙しいらしい。
それよりもNPCの立場ってなんだよ!?
『どういうことだ? 阿弥陀は阿弥陀じゃないのか?』
『簡単に言うと操り人形と言ったところじゃな。しかし奴がいないとこのゲームは素早く終わらないじゃろ。それに以前からおかしいと思ってたのじゃ。普通の学校に情報を集める奴がいるってのは……』
言われてみればそうである。
そんな登場人物がいるのは二次元の世界だ。
それに逸早く、情報を集めてそれをお金と取引なんてRPGの世界かよって感じだよな。
確かに元いた世界の阿弥陀も情報を集めていた。だが、それは大抵趣味レベルのものだった。
『それで今回の取引どうする? するか? しないか?』
『そうじゃのぉ。こんなにも金額が張るということはさぞかし素晴らしい情報が貰えると思っていいじゃろ。払えるか払えないかという問題は大丈夫じゃが……1000万円というのはちと高過ぎじゃの』
『だよな』
俺はそう思い、断ろうとした時だった。
俺の視界にあいつがやってきた。
最近は出なくなっていたあいつが現れたのだ。
それはそれは旧友に会った時と同じく、『久しぶり! 最近どう?』と尋ねたくなる程に懐かしい気持ちがした。
このコマンドの出現は何を基準にして出てくるのか不思議に思うものだ。
ええっ……今回のコマンドはなんだろうか。
『1:阿弥陀健司に化学教師、煉獄柱亜左是嶐の情報を貰う』
おい! 強制イベント出現かよ!
今まで一度も無かったことがまだ救いだったな! おい!
ちくしょー。この世界がそのつもりなら仕方がないさ。
「あ、あのさ。阿弥陀……ローンとか組める?」
「勿論だぜ!」
「はぁ……仕方ないな。よし! その情報を貰おうか」
「毎度割ぃ〜」
毎度悪ぃ〜と言え。
そしてプライベート情報を売る悪徳商法をやめろ。
「ローンについては後から請求するぞ。じゃあ、煉獄柱亜左是嶐の情報をやろう。
まず、1つめ。あいつは悪魔だ」
その言葉から始まった阿弥陀が話し出す情報ってのは俺の常軌を越している内容であった。
ドアを開けると俺の方をクラスメイトがじっと見つめてきた。だけどその代わりに言っちゃなんだけど次の授業の謎がすぐに分かった。
白衣を着て、黒メガネをかけているイケメン教師だったからだ。なるほど、化学だ。
その甘いマスクで女子を化学反応させるのはやめてほしいものだ。
はぁーイケメンってのはいけ好かないねぇー。
化学の教師に桜田南の事を話すとニヤッと笑われた。どうやら色々と誤解がされたようだ。
それに皆がざわついてるし、誤解が生まれそうだ。だが仕方ないさ。
さっさと椅子に座ろうと思ったのだが、呼び止められた。廊下の方を指差している。
やれやれ……なるほどそういうことか。
ドSな俺、かっけぇぇぇーとか勘違いしてんのか? こいつ?
化学の教師は桜田については納得したみたいだったけど俺が授業に遅れてもいいという理由にはならないということで廊下に立たされることになった。廊下に立たせる行為は何の役に立つのだろうと思うけれどそれがこの世界のお約束というやつなら仕方がないさ。将来、仕事に遅れたら廊下に立っておけということは無い代わりに待っているのはクビという残酷な世界だ。
だから今の内から訓練をしなければならないのだ。自分で少しだけ納得しているとすぐに先生が来て、「中に入っていいよ、泉田君」と声をかけてくれた。
はぁー、俺もイケメンになりたかった。
✢✢✢
昼休み。
俺は飯を食べようとリュックの中から弁当を取り出す。すると聞き慣れた声がした。
「俺も一緒に食っていいか?」
その声の持ち主は阿弥陀健司だ。
地獄耳の情報屋と俺は命名している。
心の中だけだけど。
「あぁ、いいぜ。俺も久々にお前に尋ねたいことがあってな」
それは嘘ではない。
「おぉーそれは嬉しいことだ」
そう言って阿弥陀は指を丸くして、ニヤッと笑う。
阿弥陀は俺の前の椅子をこちらに向けて据わる。俺はその間に弁当の蓋を開け、今日のメニューとご対面していた。
「おぉー。これもまた柚葉ちゃんが作ったのか? 美味そうだなぁ〜」
羨ましそうに阿弥陀が尋ねてくる。
「あぁーそうだぜ。ほら、柚葉お手製唐揚げをやるよ!」
箸で唐揚げを摑み、阿弥陀の口に放り入れる。この光景を誰かに見られたら、ホモォ〜と勘違いされる可能性があるかもしれない。
だけどそんな断じて無いから安心してほしい。
「う、美味い! 柚葉ちゃんって何者だよ!」
それは俺が聞きたいもんだ。
柚葉が何者なのか実は今の所、まだはっきりと分かってはいない。
「出来の良い妹だよ」
「はぁー。俺も妹が欲しかったぜ」
口をもぐもぐしながら言った。
「あ、欲しい情報があるんだ」
「ん? なんだ?」
「化学教師についてだ。ええっと……名前はなんだったけ?」
「か、化学教師? あぁーと名前は煉獄柱亜左是嶐だったけ?」
えっ!? そんな名前だったのかよ!
今までそんなに意識してなかったからなのか?
本当に変な名前だよな。
「なぁーお前さ。変な名前だと思わないのか?」
「いや、別に普通だろ。他にもそんな名前の奴を俺は知ってるし」
どうやら世界は色々と改変してしまったせいで名前まで異常になったらしい。
それにしても煉獄柱とか名字カッコよすぎだろ。どこのラノベ世界の主人公だよ。
まじで。ライバルの名前とかになりそうだな。割りとまじで。それもクールポジション。
「あ……それでな。聞きたいことってのはその煉獄柱亜左是嶐のことなんだよ。まじで頼む。
今日廊下に立っているときに一泡吹かせたいって思ってな」
「なるほど。なるほど。そういうわけか。それなら仕方がないな。じゃあーこれは少しだけど高く付くぞ。まぁー1000万円ってとこかな?」
「はぁ? 1000万円だと!? 高校生が払える額じゃねぇーよ!」
『お、お主。言うのを忘れとったが阿弥陀健司という男はこのゲームの中枢の立場になっておる。要するにゲームでいう所のNPCという立場になっておるな』
脳に直接、レイシスの声が聞こえる。
どうやら今、起きたらしい。
闇の眷属というのは色々と夜にすることがあって忙しいらしい。
それよりもNPCの立場ってなんだよ!?
『どういうことだ? 阿弥陀は阿弥陀じゃないのか?』
『簡単に言うと操り人形と言ったところじゃな。しかし奴がいないとこのゲームは素早く終わらないじゃろ。それに以前からおかしいと思ってたのじゃ。普通の学校に情報を集める奴がいるってのは……』
言われてみればそうである。
そんな登場人物がいるのは二次元の世界だ。
それに逸早く、情報を集めてそれをお金と取引なんてRPGの世界かよって感じだよな。
確かに元いた世界の阿弥陀も情報を集めていた。だが、それは大抵趣味レベルのものだった。
『それで今回の取引どうする? するか? しないか?』
『そうじゃのぉ。こんなにも金額が張るということはさぞかし素晴らしい情報が貰えると思っていいじゃろ。払えるか払えないかという問題は大丈夫じゃが……1000万円というのはちと高過ぎじゃの』
『だよな』
俺はそう思い、断ろうとした時だった。
俺の視界にあいつがやってきた。
最近は出なくなっていたあいつが現れたのだ。
それはそれは旧友に会った時と同じく、『久しぶり! 最近どう?』と尋ねたくなる程に懐かしい気持ちがした。
このコマンドの出現は何を基準にして出てくるのか不思議に思うものだ。
ええっ……今回のコマンドはなんだろうか。
『1:阿弥陀健司に化学教師、煉獄柱亜左是嶐の情報を貰う』
おい! 強制イベント出現かよ!
今まで一度も無かったことがまだ救いだったな! おい!
ちくしょー。この世界がそのつもりなら仕方がないさ。
「あ、あのさ。阿弥陀……ローンとか組める?」
「勿論だぜ!」
「はぁ……仕方ないな。よし! その情報を貰おうか」
「毎度割ぃ〜」
毎度悪ぃ〜と言え。
そしてプライベート情報を売る悪徳商法をやめろ。
「ローンについては後から請求するぞ。じゃあ、煉獄柱亜左是嶐の情報をやろう。
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