コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

桜田南の行動は謎である その1

 桜田南に掴まれ、どこに行くのだろうと疑問に思っていた時だった。俺の思考を読まれていたのかは定かではないけれど、彼女は足を止めた。

「あの……どうかしたのか?」

「べ、別に……何もないわよ!」

「何もない奴がわざわざ関係も無い奴の腕を掴んで、こんな人気の無い所に連れてくるわけねぇーだろ」

 そうなのだ。
ここは学校の中でも人気が少ないランキング1位、2位を競う程の場所なのだ。
そんな場所に俺を呼ぶとはさぞかし、大切な用があるとみていいだろう。

「そ、その……その……」
 桜田がモジモジと身体をうねらせる。

「………………」
 恥ずかしがってるのは良く分かるけど、次の授業もあるんだ。早めに話を切り出してくれれば嬉しいんだけど。

「あの……その……」

「ん? なんだよ? 何も無いんだったら教室に戻るぞ」

「ま、待って……」

「ん? なんだよ……。わざわざ人をここまで連れてきておいて……」
 寝起きだということで俺の気持ちは最低だった。最悪だった。
だからこそ、言葉がいつもよりも酷くなる。辛くなる。冷たくなる。
鋭い刃物のように。相手を貫くように。

「ご、ごめんなさい。た、確かに私は非常識だった。だ、だけど……」

 キーンコーンカーンコーン。
授業が始まるチャイムが鳴った。

「ほら、戻ろうぜ? 授業に遅れるぞ」

「い、いい。私は今から保健室に行くから」
 彼女はそう言って、教室とは反対方向に歩いていく。

「ああ、分かったよ。なら先生に言っておくよ」
 それだけ伝え、俺は来た道を戻った。

はぁー。どういう意味だったのだろう。
まじで意味が分かんねぇー。

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