コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

説明と言葉遊びをしましょう その1

「魔王にする? どういうことだ?」

「そうじゃの。まだ説明してなかったの。仕方ないのじゃ。1回しか言わんから、ちゃんと聞いておれ」

頭が高いぞ、この姫め。

「お主、本気で殺すぞ?」

睨まれた。
そう思えば、俺の考えている事はレイシス姫に筒抜けだったな。俺等、同位体みたいだし。
ミギーかよ。

「まぁ、反省しているようじゃし。よかろう。ところでミギーとはなんだ?」

「あぁ、気にしないでくれ。こっちの話だ」

「そうか……そうじゃの。どうせ御主のつまらん戯言だし良かろう」

 レイシス姫は溜息をこれみよがしに吐いた後、真剣な表情で言った。

「お主には言っておいたじゃろう。保健室で」

「おにぃ、保健室でなんかしたの?」
柚葉が不思議そうに首を傾げた。
いちいち、仕草が可愛らしい。
流石、俺の妹だ!
妹フィーバーだぜ。
サンバだぜ。

「御主……イタイやつじゃの。まぁ、我はどちらかと言えば許容範囲が広い奴じゃ。安心せい」

「あの……すいません。泉田先輩、このロリババアは何者ですか?」

 ちょっ、お前言い過ぎだって。
ババアは言い過ぎだろ。

「て、低俗雌豚の分際で……我に歯向かうとは100年早いぞっ!」
 ロリババア――レイシス姫が声を荒らげる。っていうか、レイシス姫ってババアっていう設定無いよな? どこからそんな設定を富田さんは持ってきたのだろう。
それと俺はなぜ、後輩を尊敬しするようにさん付けしているのだろうか。
情けない。

「100年? そんなに人間は生きる事はできませんよ。普通ならば。それなのに100年早いとは若さの欠片も、若さの片鱗にも置けない奴ですね。吸血鬼さん?」

 流石、富田さん。
要塞の妖精と呼ばれる程の読書量だ。
要塞とはつまり図書室の本棚の事を指す。
そして妖精とは正に彼女の事だ。
本に囲まれて生きてきた少女。
それが彼女なのだ。
知った様な事を俺は言っているが、実はあまり知らない。っていうのは内緒だ。

「きゅ、吸血鬼……? どういうこと? 愛美ちゃん?」

 柚葉は何も分かっていなかった。
一人だけ話についてこれていなかった。
まぁ、俺もどちらかと言えばついていけてる人間では無くてついていけない人間に近かったけど。だけど、俺はどうにかこうにか話にまだついていけていた。富田さんについては未知数。
どこまで把握しているかは分からない。
だけど俺以上の知識を持っていると言っていいだろう。言い切っていいだろう。

「ここにいるロリは吸血鬼ってことだよ。柚葉ちゃん」

柚葉は納得はしていなかった。
でも理解はしたみたいな表情になった。
そして柚葉は言う。

「へぇ〜そうなんだぁー。わたし、初めて吸血鬼さんに会ったよぉ〜」

 あまりにも分かりやすい反応だった。
分かりやすい程に悪意は無かった。
あったのは興味という人間の探求心だった。
これはこれで良かったのか?
それは分からない。
でもまだ話は続きそうだ。


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