コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

俺のターンの様ですよ

 とりあえず、今からどうするべきか。
それを最優先に考えるべきだよな……。

「あの、富田さん。何か、困ってることとかあるなら聞くよ。
だからさ、この鎖を外してくれ。頼む!」
俺が強くお願いするが、富田さんは何も言わない。

「……じゃあ、家に連絡だけさせてくれ」
その言葉に富田さんが嬉しそうに俺のスマホを渡してきた。

って、俺のスマホ奪ってたのかよ!?
全く、気付かなかった。

手は鎖がされていると言っても、手首だけなので普通に操作ができた。
それが唯一の救いだ。

『今日は友達の家に泊まる』と柚葉に送り、俺は咄嗟にマップを表示する。
そこで自分の場所を把握して、俺は富田さんにスマホを返した。

「じゃあ、今から楽しいことが色々とできますね、先輩」

「しねぇーよ」

俺がそう言うと、富田さんは肩をがっくりと下げて部屋を出て行った。

それよりも暇だ。喋り相手もいないし、することも無い。
それならば、ステータス画面をもっと詳しく見てみるとするか。

泉田いずみだ れい
性格:ネガティブ
職種:学生 騎士
所持金:5036円
状態:UNKNOWN(呪い?) 半吸血鬼
特性:片想い
スキル:【神の悪知恵】【UNKNOWN】』

やはりと言うべきか、表示されるのは自分の名前、性格、職種、所持金、状態、特性、スキルのままだ。
ってか、状態の所にある半吸血鬼ってなんだよ?
あ、もしかして、レイシス姫って魔王次期候補とか言ってたし、吸血鬼なのか?
それで俺はいつの間にかに血を吸われ、半吸血鬼になった。
そう考えると辻褄が合うな。俺って、太陽とか見るの苦手だし、それに日がある時は動きたくないしな。
思えば思うほど、自分の中で納得がいく。

『半吸血鬼状態の特殊スキルを使いますか? YES / NO』

勿論、使うに決まってるだろ。
だって、そうしないとこの状況を打破できないからな。

『特殊スキルが解放されました』

その瞬間、俺の手に絡まっていた鎖と首輪が取れた。

あれ? 何か取れたぞ。ラッキー。
それに身体の芯から熱く、今なら何でもできそうな気がする。

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