コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

状況確認をしましょう!?

 よし、とりあえず……今までのことを振り返ってみるとしよう。
確か俺とレイシス姫がヒロイン攻略をしようと思ってると、突然俺の視界にコマンドが出現して……
あれ? どんな選択肢だったっけ?
まぁ、いいか。それで何かの選択肢を選ぼうとしたら、後ろから何かを叩きつけられ、今に至るわけか?

 そして、今は変な部屋に監禁されているっぽい。
それも妹の柚葉と友達の『要塞の妖精』こと、富田さんに。

訳が分からんが、とりあえず俺を後ろから叩きつけたのは富田さんで間違いないよな。
だけど、俺を一人でどうやって運んだ?
そんなに力持ちではないだろう。
ってなると、共犯者の可能性があるな。

「お待たせしました。持ってきましたよ、胃薬」
富田さんがドアを開けて、入って来た。
俺は僅かに開いた隙間から誰か他の人がいるか、確認をしてみたがよく見えない。
でも幸いなことに隣の部屋の窓はカーテンが閉まっておらず、外の景色を見ることができた。
外の景色は暗い。それに高いビルが何個もあり、その中に俺も知っているシンボルマークを見つけた。

「どうかなさいましたか?」
心配そうな目で俺に言ってくる彼女に、君の方が大丈夫と言いたい気持ちがあったものの、それは胸の中に閉じ込めた。俺って意外と大人である。これぞ、正に紳士!

「あぁ、ちょっと腹が痛くてな」
そう言いながら、彼女から水と胃薬を貰い、口の中に流し込む。

「ありがとうな、色々と」
なぜ、俺が感謝の言葉を言っているのだろうと疑問に思いながらも、俺はあることを試すチャンスだと思っていた。

それは……スキルである。
自分のステータス画面的なものを見たときに見つけた【神の悪知恵】と【UNKNOWN】というスキル。
後者に至っては少し不安なのでレイシス姫に訊いてどうにかするとして、前者を試すのには持ってこいだと判断したからだ。

俺は彼女に聞こえない程度にステータス画面を開き、【神の悪知恵】に目線を逸らす。
すると、俺の視界には『【神の悪知恵】を発動しますか? YES / NO 』表示された。
 最新の技術みたいに目線で反応すんのかよ!?
今まで俺は技名とか言ってたよ! この恥ずかしい思い、させやがって。
とりあえず、俺の知力が+1だな。

勿論、今回はYESだ。

俺が目線を移動させると、『スキルが発動されました』と視界に映る。

でも、特に何も変わった感じは無い。

どうやら、これは使い道がなさそうだ。

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