コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

ゴスロリお姫様!?

「いたい!? いたいのじゃ!? 我に触るでない! この人間が! やめれ」

「あれれぇー? そんなこと言いながら嬉しそうじゃない」

「嬉しく何かないもん! ただ……」

「ただ、お姉さんと遊びたいんでしょ?」

「違うわい! 我は我の眷属を待っておるのじゃ。我を救ってくれる我のしもべを……」

「なぜ、所々方言が混ぜっているのかは見逃してあげるから。その言動とファッションセンスの欠片の無い服はやめたらどうかしら?」

「ファッションセンスの欠片の無い……?」
彼女の声が震えている。

そろそろ、彼女が泣きだしてしまいそうなので俺もとりあえず中に入るとしよう。

俺がドアを開けた瞬間と彼女が泣きだした瞬間はほぼ一緒だった。

「先生……子供泣かしちゃダメじゃないですか?」
俺が魔女さんに声を掛けると魔女さんは悲しそうだった。
ゴスロリを着ていた美少女は俺に泣きつきながらこう言った。

「我は……お腹が減った。何か、食べ物を用意せい。我が眷属と」

意味はよく理解できないが、人が困っていたら助けるのが世の情けと誰かが言っていた気がするので俺は先生に尋ねた。

「冷蔵庫に何か入ってませんか?」

「あぁー確か、プリンがあったわよ」

「すいませんが、その……貰えないですかね?」

「勿論いいわよ。だって、私は貴方の彼女ですものね」
あぁーどうでもいいけど変な約束をしてしまって、この美女が俺の彼女になったんだったな。

「そう、でしたね……てへへ。あ、じゃこれ貰いますね」
俺は冷蔵庫から市販でよく売られている三個入りのプリンを一つだけ取り出し、彼女に渡した。
彼女はプリンを不思議そうにじっくりと見つめた後、俺に目線を動かし口を開いた。

「あの……食べさせて欲しいのじゃ」
彼女は真剣な表情でそう言い切った。

もしかして、これは「はいあーん」的なリア充展開と見ていいだろう。
一応、彼女さんにも許可を貰い、いざリア充展開!?

俺はプリンの蓋を開け、スプーンに一口サイズ取る。
そして、それを彼女の口に近づけた。
彼女は俺の動かすスプーンをじっくりと見つめ、口を開き俺が握っていたスプーンを舐めた。
(正確に言うならば、プリンを食べた)彼女はそれが毒では無いと判断した犬の様に、ぱくりと平らげ俺に次の一口を要求してくる。そして、終いに彼女は三個あったプリンを全部食べてしまった。
途中で先生が差し出したお茶をごくごくとのどごしを立てて飲んだ。
彼女が満足そうな笑顔を俺に向け、彼女が喋った。

「どうも、ごくろうじゃった。我が眷属よ。それと我をここに運んでくれたことも……」

「いや、そんなことはどうでもいい。それよりも色々と聞きたいことがあるんだ」

「言動が少しなっておらぬが見逃してやろう。それで、なんじゃ? 我に聞きたい事とは……」

「俺が聞きたいのはこの世界のことだ。詳しく教えてほしい」

「なるほど、そんなことか。それなら話は早い。簡単じゃ、この世界はお主が元いた世界とは違うのじゃよ。少しばかり……」
少しばかりと言わず、かなりおかしいがそんなことはどうでもいい。

「もっと、詳しく教えてくれ」

「ま、よかろう。ただ、少しばかり邪魔者には消えてもらおうとしようかの」
彼女がそう言って、手から変な黒い球体みたいなものを創りだした。
その黒い球体は見る見る内にデカくなっていく。

「あぁ、あぁ……」
先生は声を荒げるが、言葉になっていない。

「や、やめろー」
しかし、俺の声は彼女に通じるはずもなく、先生は倒れた。

「お前……先生を。よくも、よくも」
すると彼女は笑いながら
「大丈夫じゃ。ただの眠りを引き起こすだけの技じゃ」
彼女は誇らしげにそう言った。

「じゃあ、さっきのデカい球体は?」

「あれはただの演出じゃ。それよりもさっきの続きを始めようかの」
彼女がベットに腰を掛け、俺も手ごろな椅子に座った。
どうやら分かったことがある。この女の子は特殊な能力を持っているらしい。


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