コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!

片山樹

魔女と契約?

魅惑の魔女からまさかの求婚?
それなんていうエロゲ? いいえ、現実です。
っておい! そんなことが現実に合ってたまるか!
現実舐めんなよ! って言いたいのがやまやまですが……現実なんですよね。
とりあえず、どうしましょう。なぜ、女口調になった?
もしかして、昨日のショックでおかまキャラに進化した。モンスターじゃあるまいし、ジョブチェンジ。もしくはレベルアップ。え? もしかして大事なものが……あった。確実にあった。
朝起きてトイレ行ったらあったよ。確実にあったよ。
無かったらどうすんだよ。おかまキャラに変身する?
それで新しい学園生活楽しむ?
だってそうすれば……白銀の女神とも仲良くなれるかもしれないし。
おお、いい考えだ。ナイスアイディア!
よーし、おかまキャラになろう……ってあれ?
俺は白銀の女神と付き合いたいんじゃなかったか?
失敗だ。まだ、やり直せる。まだ、あそこ切ってないし。あぁー助かった。
それにおかまになったからって白銀の女神と仲良くなれるわけないよな。
だって……昨日振られたんだし。
ドンマイケル! よし、次の女にイコーゼ! ハーレム作ろうぜ!
俺に悪魔が囁いている。ブラックな俺だ。ちなみに俺はかっこぶってブラックコーヒー飲んでますが、かなりキツイです。

「って、聞いてる? 聞いてないんだったらこれ本当に流すわよ」
魅惑の魔女が呆れた顔で俺を覗きこんでいた。
どうやら、俺は妄想モードになっていたらしい。
俺は元々妄想癖があるとかないとか。
ってか、あります。色んな所で発動します。
もう、本当に困ります。だけどねぇーこの能力? いや、スキル?
それとも趣味、まぁーどうでもいい。
俺の能力は授業中に使ったらかなり便利なんだよね。
もう、つまらない授業なんて早送りできるみたいにぽぽいと終わるし。
ぽぽいって魔法の効果音みたいに思って使ってみたんだけど、どう?
俺的にはかなり気に入ったんだけど。
あ、そうだった。尋ねられてたんだった。
「ひぃぃぃーそれだけは勘弁を」
俺は一歩後ろに下がる。
こんな時にこそ、コマンド出現せんかい!

「あら、そう? なら私と結婚を前提に付き合いましょう」
いきなり過ぎるだろ。いきなり団子かよ。
でも、とりあえずこのフラグだけは回収しとくか。
「よし、いいですね。では、俺からも条件というか、約束事を一つお願いします!」
「貴方がそうしてくれるなら、それでもいいのよ。それで約束事って何?」
「それはですね、俺と付き合っているということを誰にも流さないで欲しいんです」
魔女は少し驚いた顔をしてこう言った。
「それぐらいは当然よ。私も生徒と付き合っているとばらたら、PTA様様が怖いもの」
「それもそうですね。では—―」
俺が自分の教室に向かおうとすると、魔女は俺のほっぺにキスをしてきた。

だからね、現実そんなに甘くないよ。普通は……
俺の顏は真っ赤に染めあがった。

「じゃあね」
魔女が名残惜しそうに俺に手を振った。
俺も魔女に手を振り返す。
「じゃあ、魔女さん」
「だから! 魔女は嫌いよ!」
魔女が頬をぷっくと膨らませる。
その姿が可愛らしい。美人って何をしても許せるな。
「すいません――」
俺は魔女に他の異名をつけようと思ったが何も出てこなかった。
それは暇な授業中にでも考えればいいさ。
俺はそんなことを思いながら、教室へと向かった。



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