殺人鬼の3怪人と不思議な少女

鬼怒川 ますず

ヘッドフォン


『ウェイト!大丈夫か!?』

チャーシューがすぐさまウェイトの身体を揺する。
おびただしい血が彼の切られた股の付け根から流れてくる。

『……う…ぁ…』

まだ息があるようでなんとか治療すれば無事のようだった。
二人掛かりで止血をし、薬剤を注入してショック死を免れたウェイト。
彼を出入り口にいる見張りに任せる。


そしてーーーそんな作業中でも悪夢は起きていた。

『…おい、『ヘッドフォン』がいないぞ』


見張りに任せて戻ってきたチャーシューの第一声に全員が戦慄する。

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