殺人鬼の3怪人と不思議な少女

鬼怒川 ますず

私たちは親が嫌いだ。
家に帰っても他の男が何人もいたりしてウンザリする。

だから夜遅くまでどこかで時間を潰してから朝になってから家に帰る。
学校なんて行っても楽しくない。
あんな場所つまらないからだ。

ファミレスにチサトと一緒に入ったのは1時過ぎ。
そこで適当に時間潰していようかと思った。

でも。

「よぉお嬢さん達、よかったら俺らと面白い事しねぇか?」

私たちのテーブルに、結構なイケメンが2人近づいてきた。
1人は細くてモデルをやっているかのようなビジュアルの男。
もう1人は鍛えた身体がカッコいいと思うおじさん。

うわ何こいつら、こんな女子高生誘うとかヤバいわ〜。
でも私たちはまんざらでもなかった。
丁度遊ぶお金も少なくなってきたから。

「いいよ、20万…でいい事してあげる」

「いいなそれ、出し入れが入っててそれなら文句ねーわ」

値下げされると思ったけど、1発で受け入れてくれた。
チャラついた男がそう言って私たちと一緒に外に出る。
もちろん勘定もあいつ持ちで。

何て太っ腹な奴なんだろう。
この時の私は、本当にそう思っていた。

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