俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~

なぁ~やん♡

プロローグ

『あなたならば、運営など捻じ曲げられます!!』

「でも、どうしたら!!」

ある神聖な空間で、少年と少女は目の前の女性に跪いていた。

『私が貴方にかけられている運営ストッパーを解きます!!』

女性はそう言って、少女の首にかぎのついたネックレスをかけた。
少年は動かない。
女性はそれをみて、二人にゆっくりと頭を下げる。

『あなたたちなら世界を変えられるでしょう……この鍵は、ゼッタイに外さないでくださいね』

「はいっ!」

少女の力いっぱいの返答を聞いて、女性は満足そうにうなずいた。
そして手を天高く上げると、彼女は消え、後ろに置かれている水晶の中へと入っていった。

「冒険者ギルド……何か変えられるのなら、私は行こうではないか」

頼れる少年と離れ離れになった少女にとって、女性の言葉は唯一の希望になった。

――――少女は行く。
――――最弱と言う肩書をものともせず。

――――死んでもいい、私が何かを助けられるのなら、私と言う名が、残るのならば――――

それに応えるかのように、いくつもの幸運と共に、少女は――――――――。




この世界に、名を刻む。

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