幻想郷の一日

稜さん@なろう)

クリスマスパーリィ

 狐猫録

 ある日の博麗神社、一匹の猫と一人の(…)が茶を啜っている。

 「おい、猫」
 猫に話しかけている狐はラグナといい博麗神社で神様をやっている。

「にゃ?」
    この猫は今年、101歳を迎える野良猫、名前はない。

「どうやってその熱いお茶を飲んでるんだ?」
「にゃ? ッズ」
「普通にのんでるって? 嘘だろ」
「あんたなに独り言行ってるのよ?」
   一人と一匹に話しかけてきた少女はこの神社の巫女である博麗 霊夢という少女だ。

「にゃあ」
「あら、いつもいる猫じゃない
もしかしてラグナの飼い猫だった?」
 お茶を啜っていたラグナは壮大に噎せこう言った。

「よせよ、こんなアホ猫を飼うのは紫みたいなのだけだ」
「ふしゃー!?」
 野良猫はまるで、冗談はよせと言いたげに鳴いている。しかし、そんな猫を無視しラグナは続ける。
「この猫はただの知り合いだよ」
「あら、そうだったの? もしかしてこの猫も妖獣?」
「あぁ、何て言ったらいいんだろうか。半獣半妖?」
「ニャオン」
「なになに。ふむ、野良猫歴101年だそうだ」
「じゃあ、101歳?」
「ニャニャニャン」
「ふむ、『野良猫歴が101年なだけで101歳というわけではないにゃ』と言うことらしい」
「ま、どうでもいいわ。所で今日、何の日か知ってる?」
「えーと確か……12月24日は」
「にゃ」
「あぁ、クリスマスイブか」
「そ、魔理沙が『パーティしようぜ』って言ってたわよ」
「いいんじゃないか? 私が断ってもするだろうし」
「それもそうね。猫……何て呼べばいいかしら」
「こいつは、野良猫とでも呼んでやってくれ」
「なら、野良猫も一緒にパーティしていく?」
「にぁん!」


  時間は過ぎ
 


「皆、コップ持ったか?」
 白黒エプロンの少女が問いかけた。

「いつでもいいぞ」
「にゃ~」
「速く始めなさいよ。魔理沙」
白黒エプロンこと……雨魔理沙は一つ咳払いをし大きな声音頭を取った。


「よし、乾杯ッ!!」

「「かんぱーい!」」
「にゃー」
   
各自それぞれ酒をのみ肴を摘まみ子供には見せれないパーティになっていた。


そして、酒が回りだした頃魔理沙がこんなことを言った。

「お前らサンタクロースの正体って誰だかわかるか? ヒクッ」
「知らないわよ! そんなことより酒を注ぎなさいよ!」
「ふぇーい。貴様ら! そこに並べぇ!!」
「五月蝿いわよ! 早く酒を注ぎなさいよ!」
「貴様ぁ!上官に向かってなんだその口の聞き方は!」


   「にゃ、にゃあ」
  にゃが輩は野良猫である以下略

 何でこんにゃカオスににゃってしまったかは言わなくてもわかるはずにゃ……わからにゃい? 仕方にゃい
尋常じゃないスピードだ酒を飲んでいったからにゃ。それはもう恐ろしい速度だったにゃ……まさか酒樽を三分で空にするにゃん想像できにゃいにゃ? 空けるだけにゃらにゃが輩でも可能だにゃ……空けた後が問題にゃ。こいつらさっきも言った通りとんでもにゃいスピードて空にしていくから部屋が酒樽だらけににゃちまってんにゃ。

「全員並べ!」
「酒を注ぎなさいよ!」
「サンタクロースの正体って誰だかわかるか?ヒクッ」

 この会話を聞くのも30回目だにゃ。はにゃ~帰るにゃ



 ◇

何処かの山の中

「はっ!? ゆ、夢? なんで私が猫と何時かの妖怪陰陽師と巫女と魔女が宴会してる夢を見なくちゃいけないのよ!」

  と怒る封獣ぬえがいたそうだ。



おしまい

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