異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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リルヘイムの蘇生を(できる限り)し終えた俺は一息つく。
今は救護室に運び入れている。さすがにあのままあそこでやるのもどうかと思ったし。
部屋の中には俺、アサルイ、ルームナ、ファリス、ルメルフスタ王国の王様サルパス=ルメルフスタ、同国の騎士団の副団長イオットがいる。
みんなが心配そうに見つめる中、リルヘイムは目を覚ました。ふぅ、よかった蘇生できて。さすがに殺しちゃうのはマズイからなぁ・・・
「ははははははっ!妙な川を見たぞ!河原には石が積み上がっていて、向こう岸には花畑が見えてな。危うく渡るところだったぞ!」
それって三途の川じゃねえか?!ってか、それこの世界でも通じるのかよ?!
アサ「全く、殺されかけたというのに呑気な人ね」
リル「ははははははははははははははは!!死ななかったから問題はなかろう!」
一同「そんなわけねえだろ!!」
サル「お主のその大雑把な性格をもう少し直せたら良いのだがなぁ」
イオ「国王様、さすがにそれは無理かと思いますよ・・・」
なんか、身内からもひどい言われ方してるなこのおっさん。
とかいうゴタゴタがあったが、無事競技祭は終わった。
表彰のあと、副賞としてこの街で使えるお食事券(どんな店にも入れる。お代はアサルイ持ち)なんてものをもらった。おかげで俺の懐が痛まなくて済むぜ。
大「今日は優勝祝いだ!じゃんじゃん飲んでじゃんじゃん食べるぞ!」
一同「おおっ!!!」
大「では、3ーD優勝を祝って、乾杯!」
一同「乾杯!!!」
まあ、打ち上げは派手に騒ぎたいから高級店じゃなくて食べ放題のような店にしたが。

後日、学長は遠い目をしていたという。

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