異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

49

大輝が逃げたあと、クラスのみんなはいそうなところを手分けして探していた。
アナ「レーナは1番いそうな、テイムしたゴブリンキングの巣に行って。」
レー「わかったわ。なんとしてでもあの先生の秘密を聞き出さないとね。」
珍しく、いや、大輝が来てからクラスは団結することが多くなっていた。あの非常識な授業でなぜか団結したのだ。
世の中には不思議なこともあるもんだ。(実は単純な話で、いろいろとみんなでつっこむことが多かったからである。)

レーナは1人森を出て大輝がテイムしたというゴブリンキング達の洞窟までやってきた。
(もうすでにダイキ先生がいるってわかるぐらい匂いするんですけど。)
レーナは狐人族だが、その嗅覚は普通の人間の何百倍もある。
そう、レーナはゴブリンキングと話している時にもうすでに大輝の居場所はバレていたのだ。そうとは知らずに大輝は隠れていた。
レーナはしっかりと見たふりをしてアナの元へ報告をしに行った。
アナ「やっぱりそんなところにいたのね。じゃあみんな、行くわよ!」
一同「おおっ!!」
大輝は、ゴブリンキングと一緒にお茶を飲んでいた・・・のだが、
アナ「ダイキ先生、帰りますよ。」
レー「いろいろと聞かせてもらおうじゃないの。」
大「あ、あれ?みんな?なんでここに?」
アレ「まあまあ、そんなことは置いといて。」
大「【ワープ】がつかえない?!」
魔法が使えず、
アナ「ふふふふ、いまさらやろうとしてももう遅いですよ。さあ、観念して話を聞かせてもらいましょうか?」
大「やめろ!俺は何もやってねぇ!ってか、キング助けて!」
キン「いえ、無理です。」
従魔にも見捨てられた。
街では、大輝を引きずっていく集団が街で目撃されたのだった。

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