異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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side学園の教師達
ラム「今年は大輝が被害者らしいぞ。」
ラムラナンのその言葉が職員室に響く。いつ学長からの死の宣告が来るのかとビクビクしていた教師達は安堵する。ただ、今年入ってきた新人教師は何のことだかわかっていないようで首をかしげていた。
そこで、学長主催のしごきについて、親切丁寧に説明してあげた。
学長の気まぐれで誰かが連れて行かれ、魔法の雨が降る中でモンスターと戦わされる。そして、それは学長よりも速く(多く)モンスターを倒さなければ終わらない。今までしごきを受けた者の中で、夏休みを1日でもこの学園都市で過ごせた者は1人もいない。
その話は、ヘタな怪談よりも恐ろしかったらしい。
最後にはみんなで大輝の冥福(まだ死んではいない)を祈った。

side生徒達
教師達がそんな怖い話をしていた頃、3-Dの生徒達は学園の訓練室に集まっていた。
アカ「【ファイアーボール】!」
アカネの放った【ファイアーボール】はほとんど詠唱をしていないにもかかわらず、通常のものより大きかった。
アカ「な、なにこれ。本当に魔法の威力があがってる?」
レー「私なんて、種族狐人族がだから水魔法は苦手なはずなのに今じゃ、余裕で使えてるんだけど・・・」
アレ「僕なんて、魔法適正なかったはずなのに魔法が使えるようになってるんですけど・・・」
みんな、嬉しいのやら困惑するのやら複雑な気持ちだった。
そして、あの先生はいったい、何者なのかみんなで議論した。

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