異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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いや〜、正直2時間目(と言っても2時間しかないが)暇なんだよねぇ。実技なんか、魔法をぶっぱなす程度ならまだ教えられるんだが、剣とか槍の扱いはわからないんだよな。だから、ルームナに任せている。たまに、気が向いたら見に行って俺も少しやっている。まあ、俺の主武装は刀だからほぼ意味がないけどね。
今日は気分的に乗らないし・・・チラッと覗いたら戻るか。

今は夏場だってのにみんなはよく鎧なんか着てられるよな。夏の剣道よりも辛そう。
俺は物音を立てずにそっとみんなのことを見ていた。
カラ「先生、どうしたんですかそんなところに隠れて?」
な、なぜばれたし?!
ルー「お、大輝じゃねえか覗きみたいなことしてんじゃねえよ、お前も手伝え。」
ルームナに笑顔(目は笑ってなかった)で言われた。
大「え、いや、俺って刀メインじゃん?剣なんてあんま教えられないし・・・」
ルー「ごちゃごちゃ言わんでよろしい!」
えぇ?!
大「ひどい?!」
ルー「さて、刀を見たことのない奴はピンとこないだろうが、お前たちは運が良かったな。なにせ刀の使い手がここにいるんだからな。」
はあ、模擬戦用の刀出すか。
そう思っていたのだが
ルー「おい、アレを出してもいいぞ。どうこいつらにその価値はわからんからな。」
とルームナに小声で言われた。ばれないならいいよね!

結果

全「じ、神器ぃぃぃぃぃぃ?!!!」
バレバレじゃねえか!!!
俺はルームナを殴り飛ばした。
ルー「ま、まさかバレるとは、思わんかった。」
アナ「あ、私が鑑定しました。」
うおい!?
アナがまさかの【鑑定】持ちだったよ!!
大「おい、ルームナどう責任を取ってくれる?」
ルームナはそっと視線をそらすだけだった。
俺の使う武器が神器だということは内緒にしておくように頼ん(脅しともいう)だ。
その日、ルームナは学長室に呼び出され相当絞られたとか。

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