異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

30

大輝はラムラナンを保健室に運びベットに寝かせて、あとのことを保健室の先生に任せた。
うーん、なんで生徒達は倒れなかったのにラムラナンは倒れたんだ?まあ、あれは元々人の頭の中に干渉してるからなぁ。ひょっとすると頭の柔軟性が違うからなのではないだろうか?ちょっと面白そうだ。

翌日

今日は休日なので久々に依頼を受けようと思う。とりあえず朝食を取りに食堂へ行くと、ラムラナンが隣に座ってきた。
ラム「昨日のあれはなんなんだよ?いきなりやるのはやめてくれ、心の準備ができてないでアレをやられると普通に辛い。」
大「わかったよ。今度から気をつける。」
ラム「ところで今日何か予定あるのか?」
大「?まあ、あることにはあるぞ。依頼を受けに行こうと思ってるんだ。お前は?」
ラム「俺も同じだ・・・そうだ、合同で依頼受けに行こうぜ。」
大「いいけど俺、ランクDだぞ。」
ラム「心配するこたぁねえ。俺もだから。じゃ、いこうぜ。」

ギルドに着いてすぐに依頼を探す。朝もあまり早くないので人はそれほどいなかった。
ラム「お、コレなんかどうだ?」
ラムラナンが持ってきたのは《ファングボアの討伐》だった。これは常時以来だな。ファングボアは鋭く長い牙が生えたイノシシ型の魔物だ。その攻撃方法は突進だけで直線上にしか進まない。そのためある程度の技量を持ったランクD冒険者でも問題なく狩れる。また、肉もかなり美味しく屋台や料理店などの定番だ。そして、魔石もそれなりに質が良く様々なマジックアイテムに使われている。いろんな意味で美味しい魔物だ。
俺らは早速受付を済ませたのだが、その時に、
受「これはあまりお勧めできませんが・・・」
と言われたが、教員証を見せるとすぐに謝ってくれた。
ふぅ、久々の依頼だし張り切っていくぞ。

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