異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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昼食を食べ終わった俺は、教室にいた。なぜならラムラナンに俺の授業を体験してもらうためだ。
大「で、まずはこれでも見てくれ。」
ラム「な、か、紙がこんなに・・・」
あ、この世界では紙が貴重品なんだったな。まあ、【複製】で大量に作れるから問題ないんだけど。
大「では、1ページ目をみてください。はじめに行うのは原子についてです。原子とはこの世界の物などを構成する最小単位のものです。では、この教室内にはどんなものがあるのかを見てみましょう。」
俺は、【鑑定】を発動させグラフを作りラムラナンの頭の中に送る。
ラム「ぬぐぁぁぁぁ!!」
直後、ラムラナンは悲鳴を上げた。
あ、そうだ。あいつら最初は驚きすぎて何も感じなかっただけでしばらくは痛い痛い言いながら授業受けてたな。
大「すまん、初めてだとそうなるの忘れてた。」
ラム「ふざけんなよ。人の頭になんてもんしてくれてんだ。しかもなんだよこのグラフ、各国の宮廷のお抱えさん達が受ける超高等学問じゃねえか。」
大「そうか?俺のせ、国では普通だったぜ。」
ラム「な訳あるか!そんな国聞いたことないわ!!も、もうだめ頭いたすぎ。」
ラムラナンはその言葉を残し気絶した。
ありゃりゃ、まさかこんなことになるなんてな。とりあえず保健室に運び込み寝かせてやることにした。

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