異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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俺は、今日の生徒達の様子をラムラナンに話していたのだが、
ラム「あっはっはっはっはっは。そりゃ呆れられるだろうさ。」
めっちゃ笑われた。それどころか他の教師達ですら静かに笑っている。
大「無詠唱なんて誰でもできんだろ。」
ラム「それができないからみんな詠唱をしてるんじゃないか。」
というか、決闘を終えてからのラムラナンは意外と気さくだった。心が入れ替わったのか、それとも素なのだろうか?
とにかく、話しやすくなった。のだが、これはちょっと変わりすぎじゃね?
ラム「そもそも、頭の中で明確なイメージがないとできないしな。俺からしてみたらはそんなのをできるのなんてただの化け物さ。」
大「じゃあ俺は化け物ってことか。」
ラム「そりゃそうだろ。無詠唱で魔法を使えるなんてのは記録に残ってる限りでは、数千年前に1人が最後だからな。」
そこまでか。
大「なら、俺の授業受けてみる?」
ラム「ぶっ?!」
その瞬間、ラムラナンは飲んでいたワインを吹き出した。
大「なんかまずった?」
ラム「正直言って俺がついて行ける気がしないし、クラスの授業もあるからな。」
大「午後が空いてんじゃねえか。」
ラム「まあ、そういうことならやってみたいな。」
大「じゃあ、早速明日から。」
ラム「おうよ。」
この時、彼は知らなかった。大輝の授業がとんでもなく辛いことを・・・

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