異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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戦争 (3強さんがたらの暴走) の後始末は大変だった。学園都市を覆っていた壁はところどころで穴が開いているし民家では全壊して生活基盤が無くなった人もいる。街の大工、冒険者や学園の教師、生徒総出で復興作業をした。それでも2週間ほどでそれなりに生活できるようになったのは早いと思う。そして、俺らが必死で復興作業をしている間、あの3人(この事態を引き起こした張本人)は優雅に過ごしていた。
さらには、3週間以内にはどうにかしてね、、という無茶振りも出された。
ふざけんな!と本気でツッコミを入れたのだが、ろくに相手をしてもらえなかった。こうなったら今度他の人たち誘ってストライキ起こそう。

大「よーし、授業始めるぞ・・・って言っても疲れてて頭もそんなに働かないだろうから自習してていいぞ。」
というわけで久々の授業なのだが、俺もクラスの生徒たちも疲れ切っていて顔が死んでいた。なので自習にした。
アナ「先生。戦争になる前に決闘してましたよね?」
直後にアナが聞いてくる。
大「あ、ああそうだけど。」
なんかマズイことしたかな?
アナ「先生って意外とすごかったんですね。」
なにそれ?!ひどくない?!
大「あのな、俺だってそういうこと言われると傷つくよ?」
すかさずレーナが援護口撃をしてくる。
レー「あれね。先生が負けるかと思ったら、一瞬で勝負終わらせちゃったからね。」
はぁ、こいつらデリカシーのかけらもないな。
大「んで?なにが聞きたい?」
アナ「そりゃいろいろと。まず、どうやってファイアーボールを消したのか。です。」
大「あれは、ファイアーボールの周囲に二酸化炭素の分厚い膜を作って包み込んだんだ。炎は酸素がなくなると消えるからな。」
その他にもいろいろと説明をしたのだが、みんなはちょっと呆れた顔になった。
なんで?!


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