異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

22

ここはエルムギア王国軍が陣を張っているヘェリス平原である。
そこでは兵士達が戦争前の景気付けと言わんばかりに酒を飲んで様々な話をしていた。
(いや〜、【光学迷彩】なんで便利な魔法を簡単に覚えられてよかったわ〜。)
大輝はそう思いながら兵士達の話に耳を傾ける。
兵「なんだって、成功しても他の国から苦情がくるだけなのに学園都市に出兵したんだろうな?」
兵「どうせアレだろ。王様が死にぎわだから焦ったんじゃないのか?あの王様はただ国務を全うしてただけだからな。最後に一花咲かせたかったんじゃないのか?」
兵「だろうな。しかしまあ、よくこんな人数で行こうと思ったよな。」
大輝はその会話に何気なく入り込んでみる。
大「なあ、征服するための軍ってどんぐらいだったっけ?」
兵「はあ?忘れたのか?たったの三千だぞ。歩兵千五百、騎兵五百、魔法兵五百、弓兵五百だぞ。そんなので学園都市を落とせるかっての。」
兵士達は酔っ払っており、あまり冷静な判断を下せていないため、すぐに情報を吐いてくれた。
それから将校達のいると思われる天幕に忍び込み、作戦内容などを全てメモして帰った。

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