異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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さてさて、なんか初っぱなから変な事件に巻き込まれはしたがこの世界に来て1週間ほどたった。
この学園では、5日学校に行ったら2日休みとなっていて、ラッキーと思った。
俺は、休日は狩りに行こうと決めている。せっかく異世界に来たのにモンスターハントやらないとかはさすがにないだろ。
というわけで、ギルドの中にいる。
うーん、やっぱり異世界にきて最初に倒すのはゴブリンだよね!
そう思いゴブリンの討伐依頼の紙をはがす。きっとこういうのは常時依頼だよね。
持っていくと受付嬢さんが怖い顔をして「どうなっても知りませんからね。」と、忠告してきた。
ええ、そこまで?!ってぐらいだった。だってたかがゴブリンだよ?なんでだろ?そう思いつつ【ワープ】でゴブリンの森へ行く。
すると、早速十数匹のゴブリンの群れと遭遇した。俺は魔法の試し打ちをしてみた。とりあえず【ファイア】でも使ってみるか。
本来ならば数cmほどの人魂のようなものにしかならないはずなのだが、大輝が使うとその10倍ほどの大きさになる。さらに、無詠唱なので、ここに他の冒険者がいたら卒倒するだろう。そんな大事だとは露ほどにも思わない大輝はそのままゴブリンの群れに発射させた。
ゴブリン達はいきなり現れた巨大な火の玉になにもできずに焼き尽くされていった。
なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!!
え?威力おかしくない?討伐証明部位どころか、チリも残ってないよ!?はあ、仕方ない。刀で切ってくか。
その後大輝は学園都市の門が閉まる1時間ほど前に帰ってきた。
大輝の姿はギルドのカウンターにあった。
大「ゴブリンの討伐証明部位です。」
受付「どこにあるんですか?一見すると見当たりませんが・・・」
えっと、これってだいたいは【アイテムボックス】ってまずいやつだよな?人前でやるとまずいやつだよな?めんどくさいことになるよな?
そう考え、受付嬢さんに
大「すいません。量が量なので裏の馬車が止まっているところまで来てもらえますか?」
受付嬢さんは少し黙ったあと、わかりました。と言って男の職員さんと共にやってきた。
そして、俺は【アイテムボックス】を開く。
全員「え・・・」
その光景に彼らは絶句していた。
そして、なにやらヒソヒソと小会議を終わらせたあと鑑定に入った。

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