死神始めました

田中 凪

第193話 迷宮攻略その3

ラル「ふざけんなぁぁぁぁ!!」
部屋に入って早々、怒鳴られた。なんだよ、鼓膜破けちまうだろうが。
マル「すごいわね。」
辺りを見回していたマルトが小声で言ったので俺らも見回してみる。
そこには毒についての研究資料が所狭しと並んでいた。
ラル「ふふふ、そうであろう。そうであろう。なにせ、私がここにこもり始めてから1000年間研究した成果なのだからな。素晴らしいであろう。」
だが、浩太達は
浩「なあ、これって明らかに外に出したらダメなやつだよな。燃やしていい?」
ヘル「私もそれを推奨します。」
飛「そりゃね。あそこのリッチには悪いけど。」
マル「ええ、そうね。」
フラ「ここは、かなり危険なものが多いですし燃やさないとダメです。絶対。」
と話し合っていたのだが、リッチは大声で反対を訴えた。
ラル「ちょっと待てやぁぁ!!!なんで燃やそうとしてんだよ?!俺が必死になって1000年間こもって研究した資料なんだぞ!それを燃やすなんてお前ら鬼畜か!!」
と、
浩「わかったよ。そこまで言うのなら手を引いておくよ。」
ラル「そうか、それはありがたい。とでも言うと思ったかクソガキ!これでも食らって死ね、【ポイズンラッシュ】!!」
と言って攻撃を仕掛けてきたのだが、浩太達は全く動じることも無くそれをさばきつつ、彼の懐へ忍び込むと解体し始めた。
ラル「ちょ、な、何をする気だ!やめろ!はなせぇぇぇぇ!!
叫ぶラルクをよそに、解体した骨を城へ運んだ。
浩「ここでなら話を聞くぜ。」
浩太達は凶悪な笑みを浮かべていた。

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