死神始めました

田中 凪

第137話 悪魔大戦その5

「くたばりやがれ!」
 そう叫びながら青色の悪魔が槍のようなものを突き出す。が、
「その程度で12魔将とは笑わせてくれる。」
と、浩太はあっさりと回避する。そして、お返しとばかりに刀で切りつける。・・・本来ならばそれは空を切るだけで悪魔には全く効かないはずだった。だが、今扱い的には神器となっている刀では話が別だ。と言うよりも、この戦争に使われている兵器全てが神器である。そのため聖魔法をかける必要はなかったのだが生憎とそれに気付く者はいなかった。
「グアッ!」
「な、なぜ聖魔法がかかっている訳では無い武器で我らがダメージを負うのだ!?」
「ええいっ!考えていてもらちがあかぬ!」
「そうだな、連携をとって確実に仕留めるぞ。」
「では、まず俺が行こう!喰らえ、【アイスバインド】!」
先ほどダメージを受けたばかりの青い悪魔は浩太の動きを止める。
「そこだ!【ワンショットキル】!」
そこにすかさずレイピアを持った緑の悪魔が強力な刺突を放つ。
「うあっ!」
さすがの浩太もダメージを負ったが即座に回復される。その様子を見ていた悪魔は、
「貴様、本当に人間か!?」
と、驚いていた。
「いや、別に人間だ。って言った覚えは無いんだがな。まあ、いいさお前らは今日ここで死ぬんだからな。さあ、楽しいパーティの始まりだ!」
そう言い浩太は悪魔達の元へ駆け出していく。

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