死神始めました

田中 凪

第135話 悪魔大戦その3

時はあっという間に過ぎ人類、エルフ、魔族、獣人、ドワーフの連合軍と悪魔軍は互いに睨み合い(連合軍は全員が戦車や戦闘機に乗っているのだが)開戦を今か今かと待ち望んでいる。
両方の軍から代表が現れ
「今、降伏するならば手出しはしないので・・・」
という形式的なことを済ませたあとその代表は自軍に戻り合図の花火を上げる。
それが開戦の合図だ。
たちまち、悪魔軍が雄叫びをあげ突っ込んでくる。
『うをおおおおぉおぉぉぉぉぉぉ!!!』
それに対し連合軍は
「パンツァーフォー!(戦車前進)」
「各機発進!」
と、命令が入り一斉に悪魔軍の元へと飛び込み対悪魔専用銃火器を炸裂させる。(戦車自体にも聖魔法がかけられているので悪魔達に体当たりしに行くだけでもかなりのダメージとなるが)
「グギャァアァア!」
「な、なんだこれ!?は、早・・・グバァ!」
そこへ、追い打ちをかけるように後方に待機している駆逐戦車や列車砲などからも砲弾の雨が降りかかり、上空数百mから爆弾が投下され、とそれはもう蹂躙と呼ぶに相応しいものとなっていた。戦争が開始され10分ほどのことだ。
「ば、バカな!我が軍が押されているだと!?」
「どうなさいますか?我ら12魔将が出ましょうか?」
「そうだな。半分ほどは出ろ!もう半分は私の護衛につけ。」
『はっ!』


『そろそろ敵も切り札を投入してくるだろうから気をつけるように。』
と、無線で伝えた。そして、その言葉通りかなり強い者達が飛び出してくるのだった。

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