死神始めました

田中 凪

第94話 世界会議

「それで、お前の国は順調にやれておるか?」
「ええ、皆様のおかげでやれていますよ。」
「そうか、それはよかったよ。」
今は世界会議を開いている。もちろん、各国の国王が一ヶ所に集っているわけでは無い。緊急で招集したため映像を飛ばせる魔水晶を使っている。
「それで?要件とは何でしょう?」
俺は尋ねる。
「白を切るつもりか?先日の魔物大襲撃事件についてだ。」
「あー、あの事についてですか。言っておきますがある程度は秘密にさせていただきますよ。」
「まあ、それでも良いのだが。あれだけの数の魔物を殺す兵器の作り方を知りた・・・」
「ダメに決まっているでしょう」
「は、はい。」
なんでみんながっかりしてるんだ?そう、思いながら俺はあの兵器の怖さについてかなり盛って説明する。
「あれはこの世界にとってあってはならないものなのです。一歩間違えればこの世界が消えてしまいます。」
これぐらい言っておけばいいだろう。
「そ、そうか。ならば正しい使い方ができる浩太どのに任せるとしよう。」
「今回招集をかけたのは他でも無い帝国が動き始めたからだ。」
ラグラインさんがそう言った瞬間に全国王達が固まった。
「そ、それは本当か?!」
「ああ、密偵からそう連絡が入った。」
「すぐにでも対策を立てなくてはなりませんね。」
「また、俺1人で壊滅させてやりましょうか?」
「いつまでも頼ってはいられぬが我々の軍を集めたとしても勝ち目は無いからそっちの方がいいかもしれんな。」
「はい。任せていただけるのらまた帝国軍を潰しましょう。あ、私からも1つ話が帝国の重要機密文書を手に入れました内容は・・・」
「なるほど、もしそれが本当なら急いで対策を立て救出部隊を編成せねばな」
「帝国の闇はかなり深そうだな。」
「これで世界会議を終了しよう。それでは解散!」
こうして世界会議は終了した。それと同時に浩太は動いたのだった。

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