死神始めました

田中 凪

第77話 とある場所にて・・・その2

さすがに六人まとめて始末しろとか無茶だろ。そう小さく愚痴りながら分身は宿へと引き返そうとしている者達に近づく。店を出たところで背後から襲い掛かる。
酔ってはいるが相手はA−以上の手練れ達だ。舐めてかかったらこちらがやられてしまう。なので、背後から襲い掛かることにした。
「⁈」
ほい一人目。
奴らも一人がいなくなれば流石に気づく。
「誰だ!?コソコソしてねぇで出てきやがれ!!」
サラナードがそう言った。まあ出て行っても問題は無いだろう。
「な、なぜ貴様がここにいる?!確かにこの町から出て行ったはず!」
「ああ、そうだよ。本体はな。」
「訳のわからんことを言うな!だが、ノコノコやられに出てきてくれたんだそこだけは評価してやんよ!」
そう言うなり五人の男達は俺を取り囲み殴ろうとする。【時操り】を使えば一瞬でおわるがそんなことはしない。理由は単純、面白く無いからだ。
「身の程をわきま・・ゲブッ?!」
二人目〜
「なめるなよ!【ニードルレイン】」
レイピアを持った男が仕掛けてくる。が、俺にそんな攻撃は効かない。軽々とかわして、顔面に膝蹴りを入れその後エレキショックで心臓を止める。
「な、なに!?」
三人目〜
「クソがぁぁああ!仲間を殺しやがってぇぇぇええ!」
仕方ないだろ。殺されるようなことをしなけりゃいいだけだ。
ほい四人目〜
最後に残ったのは、ヨハンとサラナードだ。
「連携していきますよ!【ウォーターカッター】」
「おうっ!【エレキインパクト】」
ヘェ〜こんな魔法が使えるのか。だが、
「甘いっ!」
簡単に回避できる。
「それぐらいの・・・ッ!!」
俺は回避したと同時にサラナードとの間合いを詰め小刀を突き刺す。最後は固まったまま動かないヨハンだ。こいつも小刀を突き刺して 殺す。死体の処理どうしよう?とりあえず、【アイテムボックス】にしまい町を出る。そうだ。外で燃やすとしよう。変にばらまいて魔物を呼んだら大変だしな。うん。そうしよう。

1時間後

終わった。なかなか燃えないもんなんだな。骨になるまで大変だったな。途中グロいものを見てしまったが・・・何はともあれ俺は役目を終えた。
「後は本体に任せるとしよう。」
そう言うと彼は闇に溶けていった。

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