死神始めました

田中 凪

第72話 料理

「唐揚げ5番テーブルに追加入りました!」
「今手が離せない!ちょっと待ってくれるように言ってくれ!」
「わかりました!」 
威勢のいい声が飛び交っている。ここはギルド内にある居酒屋のようなものである。最初はギルドの人たちに連れられここで少し料理 (日本の) を振舞っていた。が、しだいに匂いにつられて客がやって来てしまった。この時どこぞのラノベの主人公のようになってしまう、と思い裏口からコソッと逃げよゲフンゲフン帰ろうとしたのだが、こんなビッグチャンスを逃す訳が無いだろう。と、言い寄ってきてこのザマである。一応お金ももらうので問題は無い。それに、もし寝る時間がなくなっても時間を止めればいいだけである。そして仕事?が終わったのが朝の6時ぐらいである。稼いだ金額は5600ゴールドである。そのうち俺の手元に来たのが、1000ゴールドである。これは、結構な収入だ。他にもこの世界では、揚げ物がかなり珍しいようだ。今度うちの経営している宿屋とかでだそう。そう思いや宿屋のベッドに潜り込む。もちろん時間を止めて。

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